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(『古典』古くて良いもの)源氏物語と日本人――紫マンダラ/河合隼雄(著)

kage

2017/04/03 (Mon)

2017年4月の特集本
古典1a

堅苦しくて難しいという印象でも、

奥が深くて知れば知るほど面白くなってくるのが「古典の魅力」です。

現代向けに編集された本を案内役に、歴史をさかのぼってみませんか?



アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika


 源氏物語と日本人――紫マンダラ/河合隼雄(著) 

源氏物語と日本人 紫マンダラ (講談社+α文庫)/講談社

¥価格不明
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Arikaアイコン(小)1 近代を超える知識を古典の物語に知る。
『源氏物語』は光源氏の物語ではなく、作者紫式部に注目して物語の成立理由を説き、心理療法家としての視点から、父の娘・教養・宮仕え・晩婚であったことを分析して、はっきりとこれは紫式部の物語であると思うようになる。次々にさまざまな女性像を登場させ、光源氏を中心にして、彼をめぐる〈女性マンダラ〉を展開していると位置づけている。宇治十帖では夕霧と雲居雁に、王朝物語には他に類がないふたりの恋を貫くロマンティック・ラブを描くという、この時代に既に「個」として生きることを示した群を抜いた筆力と賞賛している。

つまり、光源氏は中心にいるようであって実は空虚な存在である。それはまさに「光」であって、さまざまな女性を照らし出す役割をとります。だからこそ、『源氏物語』では様々な女性の生き方が主役となって人々の心に残っていくのです。確かに『源氏物語』って、「光源氏かっこいいわw」という感想はあまり聞かれず、どの女性が好きだ、嫌いだ、と私たちは女性たちの方に心を動かされてしまいます。壮大で千年の長きに渡って読み継がれた物語は実に様々な読み方があるものです。本書はそのような意味で学術的でもあり、心理学的な視点から『物語』を読むことのおもしろさが堪能できる、つまり、「ふつう」の視点から読んでもおもしろい作品といえるのではないかと思います。





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