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(3・11を心に刻む「あの日」を思う本)石を抱くエイリアン/濱野 京子(著) 米田 絵理 (イラスト)

kage

2017/03/08 (Wed)

2017年3月のテーマ特集本
東日本大震災3・11

死者、行方不明、そして震災関連死を含めると2万1000人を超える犠牲者を出した(2016年2月警視庁発表)東日本大震災。

歳月を経た今だからこそ、語れる言葉思いがある。

「あの日」を思う。

もう一度、3・11を心に刻む。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika


悼む、そして生きていく物語(4)

  石を抱くエイリアン/濱野 京子(著) 米田 絵理 (イラスト)

石を抱くエイリアン/偕成社

¥価格不明
Amazon.co.jp

八乙女市子は、茨城にくらす中学3年生。受験生のはずが、志望校も決まらず、まだ気はそぞろ。そんなある日、「日本一の鉱物学者」が将来の夢という、ちょっと変わったクラスメイトの偉生から、とつぜん告白されてしまいます! とまどいながらもしだいに偉生に親しみを感じていく市子。二学期になり、偉生は、なぜか文化祭の展示で原発について調べようと提案します。

1995年に生まれ、2011年3月に中学卒業をむかえる15歳たちの一年間を描き、現代に生きる「希望」を問う意欲作。著者は坪田譲治文学賞作家、濱野京子。

本書は「日本児童文学」2012年3・4月号から11・12月号まで連載した作品に加筆修正したものです。






Arikaアイコン(小)1わたしの辞書に「希望」なんかない。
1995年に生まれ、2011年3月に卒業式をむかえた15歳たちの1年間 

思春期の苛立ちを抱える中学3年生たちの1年間の日々と、震災が封印された3月を描いたジュブナイル小説。冒頭で辞書から「希望」を切り取っていた場面が印象的。阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件が起きた1995年。その年に生まれた子どもたちが中学を卒業する春、東日本大震災が起きた。ワールドカップなどの時事ネタが時系列に組み込まれていて、臨場感があり、中学生なりの時代の切り取り方が新鮮です。冒頭とラストの繋がりがいい。まさか、こんな結末が待っているとは……。終盤の、主人公が行方不明になった同級生と自分の二役を演じる場面はとても切ない。世の中のどうしようもない大きな流れに翻弄されて生きていく。キラキラしてなくてもいい、しぶとく生き抜いてほしい。震災関連の本としてお勧めし1冊。



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