2017 09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2017 11

(3・11を心に刻む「あの日」を思う本)牛と土 福島、3.11その後。/眞並 恭介 (著)

kage

2017/03/13 (Mon)

2017年3月のテーマ特集本
東日本大震災3・11

死者、行方不明、そして震災関連死を含めると2万1000人を超える犠牲者を出した(2016年2月警視庁発表)東日本大震災。

歳月を経た今だからこそ、語れる言葉思いがある。

「あの日」を思う。

もう一度、3・11を心に刻む。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika


福島を生きる≪原発事故の現実≫(4)
  牛と土 福島、3.11その後。/眞並 恭介 (著)

牛と土 福島、3.11その後。/集英社

¥価格不明
Amazon.co.jp

第37回講談社ノンフィクション賞受賞
第58回日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)受賞

震災から4年。被曝した牛たちは生き延びて、ふるさとの大地を守り続ける。
園子温(映画監督)氏も絶賛!

2011年東日本大震災。 家族のように暮らしてきた牛と牛飼いの絆は断ち切られた。多くの農家が安楽死処分に泣き、被災地を去る中、一部の農家は立ち位置禁止の警戒区域に自ら餌を運んで、牛を生かし続ける道を選ぶ。
当初は心情的な部分からであったが、やがて牛飼いたちは「牛を生かす意味」を見出していく。それは、失われようとする“ふるさと"を取り戻すことだった。

【目次】
序 章 安楽死という名の殺処分
第一章 警戒区域の牛たち ―― 餓死でも安楽死でもなく
第二章 飯舘村の牛たち ―― 人も牛も姿を消した
第三章 飛散した放射性物質 ―― 土と動物の被曝
第四章 放れ牛と牛飼いの挑戦 ―― 牧柵の内と外……牛の生と死
第五章 ふるさとを遠く離れて ―― 動物の時間と人間の時間
第六章 牛が生きつづける意味 ―― 牛飼いを支援する研究者
第七章 被曝の大地に生きる ―― 家畜と野生の狭間で
第八章 帰還困難区域の牛たち ―― 牛が守るふるさと
第九章 検問を越えて牛の国へ ―― 牛が教えてくれたこと
終 章 牛と大地の時間



Arikaアイコン(小)1「被爆した牛が生きていく意味」とは何か?
被爆した牛の”存在価値”を問いかけてくる酪農家たちを描いた渾身のルポ

殺処分を受け入れるか、餓死させるか、それとも生かすのか。警戒区域内に取り残された約3500頭の牛をめぐって苦渋の決断を下した牛飼いたち。被爆した牛と土、それがもたらす残酷な現実を取材した第37回講談社ノンフィクション賞受賞作。 2011年以来、福島取材を敢行。ある時は立入り禁止区域に入り込んでまでの克明な取材からこの作品は生まれた。安楽死に関わる人と、牛を生かせようとする人。牛の死の原因は、安楽死以外では餓死、病死、事故死。どれが真っ当な死に方なのか? 食肉として殺される場合? 生かそうとする人々は、自分なりの基準を模索しているようでも、確固たる自分の良心が決めた基準があるのだろう。放射能で汚染された土地に生えた草を食べる牛の肉は確かにこわい。だがPM2.5を大量に含んだ雨が降る土地に住む私達の食べているものは、それに比べてどれほど安全なのか。それも強く思う。特筆すべきは牛と牛飼いのシーン。牛飼いと牛のつながりがみずみずしく描かれる。美しいシーンであるだけに、この震災で失われてしまったものの大きさが心に響く。被曝した牛が生きる意味とは? 牛飼いと牛たちの圧倒的な存在感。現在も牛飼いと研究者たちは牛を生かすべく活動を広げている。今も被曝した牛たちを生かす牛飼いたちの不倒の闘いは続く。良質のルポルタージュ。色々考えさせられた。

関連記事
スポンサーサイト

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック