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(2017年メディアミックス作品)2月≪日曜≫スタート!冬ドラマ化される原作&コミック「火花」

kage

2017/02/26 (Sun)

2017年冬ドラマ(1月~3月)
とり

2016年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
 ■2月≪日曜≫スタート!冬ドラマ化される原作&コミック

【2月26日(日)放送スタート!】
・ 火花/又吉直樹(著)

ドラマを見る前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!



【2月26日(月)放送】スタート★
 火花/又吉直樹(著)

火花 (文春文庫)/文藝春秋

¥価格不明
Amazon.co.jp

■ドラマタイトル:「火花」

■放送日:2月26日スタート 

NHK総合  毎週日曜 午後11:00~午後11:45 


■原作/原案…原作:又吉直樹「火花」(文藝春秋)

■スタッフ
脚本:加藤正人、高橋美幸、加藤結子/監督:廣木隆一、白石和彌、沖田修一、久万真路、毛利安孝/プロデューサー:古賀俊輔、岡本昭彦

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■キャラクター紹介(キャスト)
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徳永太歩 (林遣都)
お笑いコンビ「スパークス」のボケ担当。先輩芸人・神谷の笑いのセンスとこだわりに衝撃を受ける。彼の伝記を書くことを条件に、弟子入りを認められる。

神谷才蔵 (波岡一喜)
お笑いコンビ「あほんだら」のボケ担当。天才肌の芸人だが、こだわりの強さからしばしば周囲と衝突する。弟子になった徳永と毎晩のように酒を飲み歩くが、破天荒な生活はやがて芸人としての活動に影を落とす。

宮野真樹(門脇麦)
転がり込んできた神谷と同居する女性。身勝手な神谷の言動も受け入れ、献身的に尽くす。徳永のことも弟のようにかわいがる。

山下真人(好井まさお)
「スパークス」のツッコミ担当。徳永とは幼なじみで、子供の頃から一緒に漫才をしていた。社交的な性格で恋人の百合枝と同棲している。

大林和也(村田秀亮)
「あほんだら」のツッコミ担当。天才肌の神谷のボケに、的確にツッコむ抜群の対応力を持つ。神谷の破天荒な行動に振り回されながらも信頼し合う。

西田英利香(菜 葉 菜)
日向企画の社員。緒方の部下にあたるが、サバサバした性格で態度も大きい。歯に衣着せぬ物言いでダメ出しするが、情に厚く面倒見のいい横顔も。

熱海の居酒屋の店員(山本 彩)
徳永と神谷が出会った熱海で、初めて2人で訪れた居酒屋の店員。愛想が良く接客もキビキビこなす看板娘。

あゆみ(徳永えり)
徳永の昔のコンビニバイト仲間。現在は美容師をしている。徳永の芸人活動を応援していて、店の営業後に髪を切ってあげたりと、何かと気遣ってくれる存在。

小野寺(渡辺大知)
徳永が暮らすアパートの住人。プロのシンガーを目指し、高円寺の駅前でギター弾き語りの路上ライブをやっている。徳永とは何か秘密の取り決めがあるようで…。

百合枝(高橋メアリージュン)
スパークス山下の恋人。芸人として芽の出ない山下を大らかな心で支えている。山下の仕事終わりに待ち合わせて一緒に帰宅したりと二人の仲はラブラブな模様。

ロクさん(渡辺哲)
徳永が暮らすアパートに長らく住んでいる老人。使い途の無さそうな粗大ゴミの電化製品を拾ってきては大事に保管している老人。普段の暮らしぶりはまったくの謎。

緒方健治(染谷将太)
日向企画の社員。社長のツルの一声で立ち上がったお笑い部門を担当することに。お笑いには興味もなく仕事もイヤイヤこなしているが、次第に面白みを覚えていく。

日向征太郎(田口トモロヲ)
スパークスが所属する芸能事務所・日向企画の社長。もともとは俳優を中心にマネージメントしていたが、最近お笑い芸人も扱うように。大らかな性格だが、適当さも目立つ。

渡辺(小林 薫)
徳永がたびたび訪れる、吉祥寺「武蔵野珈琲店」の寡黙な店主。長居してネタを書く徳永を陰ながら応援し、たまにおかわりのコーヒーもサービスしてくれる。

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■ドラマ内容紹介…又吉直樹の芥川賞受賞作を林遣都、波岡一喜が若手芸人に扮し映像化! 
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2015年に芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹による同名小説を原作に、若手芸人の苦悩と葛藤に満ちた10年間の軌跡を描く青春ドラマ。Netflixオリジナルで映像化された作品が、初めてNHK総合で放送される。

お笑い芸人とその周囲の人たちの心の描写を林遣都、波岡一喜、門脇麦らが体当たりで演じるほか、井下好井の好井まさお、とろサーモンの村田秀亮ら芸人も出演。総監督を廣木隆一が、監督は白石和彌、沖田修一、久万真路、毛利安孝が務める。

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■原作の感想
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≪原作内容紹介≫
お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!「文學界」を史上初の大増刷に導いた話題作。

打ち上げ花火とも火花にも疑えた『芸人』たちの生き様と想い。
理想と現実。ストイックな、不器用な、まっすぐな、報われない生き方。

Arikaアイコン(小)1題材が笑いとは何かってことで、お笑いの最前線で活躍してる又吉氏がどんなのを純文学として書くのかと少しハードル上げて読みました。結果、ある場面で笑い声をあげてる自分にハッと気付いて又吉ムカつくってなりました(笑)。お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はその後どう変転していくのか…。

物語の流れとしては、主人公「僕」「徳永」と先輩芸人「神谷」を中心に語られます。「僕」「徳永」は著者であり読者でもあろう位置づけで、私は先輩芸人である「神谷」に対して畏れと憐れみ、それから嫉妬を強く抱きました。この複雑な人物は著者によって確かな輪郭を与えられ、私の価値観を相対化させ、私の心の中に小さな位置を今も占めるのに至り、火花だけあって、いずれじきに消えるかもしれませんが…。読んでいて、あまりにも不器用に生きる神谷は見事なほどに清々しいストイックさ。そこにある理想と現実。それはまるで、曲がり方を知らぬまま自転車に乗る子どものようにお笑いに対して愚直に生きる姿に心を打たれてしまう。 打ち上げ花火にも火花にも擬えた『芸人』たちの生き様を描いた著者の想いは十分に読解できました。お笑い芸人・又吉さんはこのように考えて、お笑いをしているんだなぁとも感じた。

夢に生きるって当然だけど、すごく大変であり、芸人として名を上げ、最前線で歩んでいきたい理想とでもいずれ落ち目になるかもしれない不安感。劣等感や焦燥感に苛まれ、終わりの見えない道程を今か今かと這いつくばって進んでいく。希望もあれば挫折もあって、でもこれが生きるってことなんだろうなと思う。形は違えど誰でも通る道、それを漫才師という切り口から書けるのはやはり著者ならであり、そこに純文学でありながら笑いとは何かを二つの人物視点で新鮮に描いてる、それがこの『火花』という小説である。 序盤は純文学らしく、淡々と進む。中盤からは先へ先へとページを捲る手が止まらなくなっていく。もちろんお笑いのネタの部分もそうだけど、お笑いに対する著者の線香花火ながらパチパチと散る想いが伝わってくる。芸(=生き様)に透徹した思考の片鱗を魅せる先輩「神谷」の言葉には真の哲学があったし、身を焼き尽くしてもそれを実践してみせる彼の生き様は「漫才師」として十分に魅力的な人物像でした。著者ならではの視点で漫才師の在り方を色々な角度から見させてもらったように思うし、特に最後の漫才ネタ部分と、先輩とのやり取りは少し感動、涙、涙…。ラストは度肝を抜かれた。それと著者の風景描写の部分にも惹かれた。想像していた以上に、一つ一つの言葉の表現のチョイスが上手く、素敵で。たとえば冬の寒さを「路傍の吐瀉物さえも凍る」と表現する個所があるのですが、実に美しい文章を書く人だなと思いました。 ストーリー的には、途中で出てくる先輩の彼女の話が切なくて好き。恋愛って色々なタイミングが大事だなと思いました。

賞を取ったことで、芸人だからっていろいろな見方がされるのでしょうけど、近年の芥川賞の受賞作や、今回の候補作のそれらと比べても決して遜色がない作品であり、純文学として十分に完成度が高い小説だと私は思いました。ひとつ補足するなら、これはエンタメ小説ではありませんので、普段純文学を読んでいない人にとってはつまらない小説になるかもしれません。ジャンルを問わず、私は”面白い本”がとても好きです。だから、はっきりとこれだけは言い切れる、『火花』は作家・又吉直樹である一方で芸人・又吉しか書けない純文学であり、そして面白い小説です。小説に置いての面白さとは、読んでいて目を離せなくなるほど惹きつけられる何かがそこにあるかどうかです。その点に置いても、又吉直樹氏の小説には読んでいてムカつくほど惹きつけられる面白さがありました。ただ、人は誰でも一生に一作品の小説は書けるともいいますから、作家・又吉直樹氏の真価を問われるのはこれからだろうかと思います。全体的に優しい人柄が文章に満ち溢れて、とても幸せな気持ちになれた。

次回作「劇場」も本になったら読みたいです。

希望としては「歪んだ愛と純粋ゆえの狂気」をテーマにした恋愛小説などを読んでみたいですね。

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