2017 09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2017 11

(4.5月特集)『古典』古くて良いもの〈古典芸能〉歌舞伎編

kage

2017/04/26 (Wed)

2017年4月‐5月《前半》特集本
古典1a

堅苦しくて難しいという印象でも、

奥が深くて知れば知るほど面白くなってくるのが「古典の魅力」です。

現代向けに編集された本を案内役に、歴史をさかのぼってみませんか?


アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika


〈古典芸能〉歌舞伎編

日本の古典芸能。

今に伝える技を楽しむべく、歌舞伎に注目した本をご紹介。

江戸時代初期にはじまり、400年の伝統を誇る歌舞伎。

1889年(明治22年)の開場以来4度目の改築を終え、

2013年4月2日に開場した歌舞伎座は、

2年11ヶ月ぶりの再開を待ちわびた観劇ファンで連日にぎわっています。

江戸初期から続く人気の古典芸能を知ろう。


歌舞伎の楽しさが絵本になった。
  義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻)
   /文:橋本治 絵:岡田嘉夫


義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(2))/橋本 治

¥価格不明
Amazon.co.jp

アイコンりす義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻)/文:橋本治 絵:岡田嘉夫 【2017/04/01】




歌舞伎と真剣に向き合う美男ふたりの姿に胸キュン💛
 ぴんとこな(全16巻)/嶋木あこ

ぴんとこな(1) (フラワーコミックス)/嶋木あこ

¥価格不明
Amazon.co.jp

アイコンりすぴんとこな(全16巻)/嶋木あこ 【2017/04/09】




繊細な絵に思わずくぎ付け! 江戸時代、歌舞伎は人々の夢の世界でした。
 絵本 夢の江戸歌舞伎 (歴史を旅する絵本)
  /文:服部幸雄 絵:一ノ関 圭


絵本 夢の江戸歌舞伎 (歴史を旅する絵本)/岩波書店

¥価格不明
Amazon.co.jp

アイコンりす絵本 夢の江戸歌舞伎 (歴史を旅する絵本) /文:服部幸雄 絵:一ノ関 圭 【2017/04/20】



名作50選による歌舞伎入門
 新版 あらすじで読む名作歌舞伎50選 (日本の古典芸能)
  /利根川 裕(著)


新版 あらすじで読む名作歌舞伎50選 (日本の古典芸能)/世界文化社

¥価格不明
Amazon.co.jp

「油地獄」(女殺油地獄)、「碇知盛」(義経千本桜)、「勧進帳」、「助六」(助六所以江戸桜)、「番町皿屋敷」、「娘道成寺」(京鹿子娘道成寺)、「祇園一力」(仮名手本忠臣蔵七段目)、「四谷怪談」(東海道四谷怪談)、「白浪五人男弁天小僧」(青砥稿花紅彩画)、「一本刀土俵入り」、「暫」、「寺子屋」(菅原伝授手習鑑)、「俊寛」(平家女護島)、「鏡獅子」(春興鏡獅子)、他。

アイコンりす新版 あらすじで読む名作歌舞伎50選 (日本の古典芸能) /利根川 裕(著) (2017/04/21)



乙女のための魅惑の歌舞伎指南書
  歌舞伎のかわいい衣裳図鑑/君野倫子(著) 市川染五郎 (監修)

歌舞伎のかわいい衣裳図鑑/小学館

¥価格不明
Amazon.co.jp

アイコンりす歌舞伎のかわいい衣裳図鑑/君野倫子(著) 市川染五郎 (監修) (2017/04/22)



要点をギュッと、イラスト入りでわかりやすく紹介する歌舞伎入門ガイドブック
 魅力満載! 一番わかりやすい 歌舞伎イラスト読本/辻和子(著)

魅力満載! 一番わかりやすい 歌舞伎イラスト読本 (じっぴコンパクト新書)/実業之日本社

¥価格不明
Amazon.co.jp

アイコンりす魅力満載! 一番わかりやすい 歌舞伎イラスト読本/辻和子(著) (2017/04/23)



歌舞伎新時代の屋台骨を支える8人から旬の花形18人が登場!
 歌舞伎入門 役者がわかる! 演目がわかる!/犬丸治(監修)

歌舞伎入門 役者がわかる! 演目がわかる!/世界文化社

¥価格不明
Amazon.co.jp

アイコンりす歌舞伎入門 役者がわかる! 演目がわかる!/犬丸治(監修) (2017/04/24)



俳優の視点から、歌舞伎鑑賞の「ツボ」を伝授。
三津五郎丈ならではの知的で洗練された語り口で、芸の真髄を解き明かす 。

 坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ/坂東三津五郎 (著) 長谷部浩(編)

坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ (岩波現代文庫)/岩波書店

¥価格不明
Amazon.co.jp

アイコンりす坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ/坂東三津五郎 (著) 長谷部浩(編) (2017/04/25)



----------------------------------------------------------------------------------------
「歌舞伎」の語源
----------------------------------------------------------------------------------------
歌舞伎(決まりごと・かけ声)
----------------------------------------------------------------------------------------
■歌舞伎座のこけら落とし
----------------------------------------------------------------------------------------
歌舞伎座の真新しい白い壁には、「歌舞伎座」や「杮葺落こけらぶきおとし四月大歌舞伎」などと書かれた大きな垂れ幕が下がっています。この独特のデザインの文字は「勘亭流」とよばれています。

江戸時代、1779年(安永8年)の正月に、江戸中村座・九代目の座主、中村勘三郎が中村座の看板や番付を書家・岡崎屋勘六に依頼したのが始まりだそうです。勘六氏の号「勘亭」を流名とした書体はたちまち大好評を博し、歌舞伎文字として定着しました。

勘亭流には3つの願いをこめた工夫がされています。

┣1:文字の線を太くして隙間をすくなくし、客席に隙間がなく満席になる
┣2:線を尖らせず、文字に丸みを持たせて、興行の無事円満を図る
┣3:ハネルところは全て内側に収め、お客をハネ入れる

┗縁起のよい勘亭流は、歌舞伎の伝統とともに今日まで受け継がれています。

ところで、「杮葺こけらぶき」とは薄く細長く削いだ木片で作った屋根のことです。劇場を新築する際、建築工事の最後に屋根の「こけら」を払い落としたことから、劇場完成後の初めての興行を「杮葺落」=「こけら落とし」と呼ぶようになりました。

新しい歌舞伎座は瓦葺の豪華絢爛なたたずまいですが、「杮葺の粗末な芝居小屋が完成しました」という謙遜の意味がこめられているそうです。

----------------------------------------------------------------------------------------
■歌舞伎の看板
----------------------------------------------------------------------------------------
歌舞伎の看板に基づく歌舞伎用語としては以下のような物がある。

一枚目:主役:そのまま主役。「一枚看板」という用法もある
二枚目:色男:優男で色事担当
三枚目:道化:お笑い担当
四枚目:中軸:中堅役者 まとめ役
五枚目:敵役:一般的な敵役
六枚目:実敵:憎めない善要素のある敵役
七枚目:実悪:巨悪 ラスボス 全ての悪事の黒幕
八枚目:座長:元締め

----------------------------------------------------------------------------------------
■現代に伝わる、歌舞伎に由来する語
----------------------------------------------------------------------------------------
Arikaあいうえお1
大向う(おおむおう)
①:芝居小屋の三階正面席、またそこに坐る客を指す隠語・通言(歌舞伎座では、構造上3階B席から幕見席あたりを指すものとして理解されている。)、つまり大向うとは、舞台上から見た客席の位置に由来する。主として歌舞伎で用いられ、安価な席にたびたび通ってくる見巧者の客(歌舞伎座が設けている幕見席とは、そうした客のための席だったともいえるだろう)を指す。「大向うを唸らせる」といえば、そういった芝居通をも感心させるほどの名演であることを意味する。
②:①から転じて、大向うに坐った客が掛ける声、またそれを掛ける客のこと。主に歌舞伎の用語。

【語源・由来】
歌舞伎では劇の雰囲気を盛り上げるために、大向うから声が掛かる。歌舞伎の中には、俳優が大向うの掛け声を巧く利用した演出がいつしか定着し、その掛け声がないと進行できないような舞踊もある。 劇場は、声を掛ける者の一部に、掛け声の会に所属することを条件に木戸御免(きどごめん:芝居などに料金を払わず入れること)の許可証を発行している。しかしながら、一般の人の掛け声もしばしば聞かれる。なお、本来「大向う」とは舞台から見た「向う」側であり、「お客様は神様」という発想から偉いという意味の「大」をつけた役者側から見た尊敬語なので、声を掛ける者が「私、大向うをやります」などと言うのは誤った用法である。

----------------------------------------------------------------------------------------
大向うをうならす(おおむおうを うならす)
大向こう=①芝居の立ち見の席。②観衆。③大衆。

【語源・由来】
大向うに座る目の肥えた芝居の見物客の賞讃を博する。転じて、人々の人気を集める。

----------------------------------------------------------------------------------------
大詰(おおづめ)
【意味】①芝居で、一番終わりの場面。②(展開して来た物事の)終わりの・段階(場面)。③終局。

【語源・由来】
それぞれの場(幕)の終わりに引き幕が閉まることを幕切れ、江戸歌舞伎の一番目の最後の幕を大詰と言った。
現在でも「ペナントレースも大詰めを迎えた今週」のように使用される。

----------------------------------------------------------------------------------------
十八番(おはこ、じゅうはちばん)
【意味】得意(の芸)

【語源・由来】
七代目市川団十郎が、市川家が代々得意としていた演目の台本を18種選び、桐の箱に入れて保管しておきました。この18種の演目が「歌舞伎十八番」と呼ばれていたことから、箱に入った十八番=「おはこ」というようになり、さらに得意とする芸の意味でも使われるようになったという説。

※箱の中身を真作と認定する鑑定家の署名を「箱書き」と言い、認定された芸の意味から「おはこ」になったという説もある。


Arikaあいうえお2
歌舞伎症候群(かぶきしょうこうぐん)
【意味】①常染色体優性遺伝の遺伝疾患。

【語源・由来】
特有の切れ長の目が歌舞伎役者の化粧を髣髴とさせることから命名された。

----------------------------------------------------------------------------------------
黒衣(くろご)
【意味】① 表には出ないものの、なくてはならない存在。②縁の下の力持ち。③ただし「黒子」「くろこ」は共に誤用が定着した慣用で、正しい表記は「黒衣」読みは「くろご」。

【語源・由来】
黒装束に黒頭巾を着用し、舞台上で役者の介添や小道具を操作する者のことをいう。

----------------------------------------------------------------------------------------
黒幕(くろまく)
【意味】
①(芝居で)背景を隠すために使う、黒い幕。②表立った動きを見せないが(実権を握っていて)、陰でさしずしたりする人。

【語源・由来】
歌舞伎の黒幕は通常夜を表すために用いるが、人形浄瑠璃の黒幕は舞台を操る者をその陰に隠すために用いる。そこから歌舞伎でも、舞台裏から影響力を行使して舞台を操る興行主・金主(投資者)・芝居茶屋などのことを「黒幕」と呼ぶようになった。そもそも黒という色に悪の意味を絡ませるのは近代になってからの連想で、当時はむしろ御公議の「幕府」「幕閣」や大相撲の「幕内」などの語にみられるように、「幕」という語には「中に立ち入り難く、様子が見えにくい」という語感があった。ここから「外部の者には実情がよく分からない」という意味で、今日の「政界の黒幕」のような使われ方がされるようになったと考えられている。


Arikaあいうえお3
差金(さしがね)
【意味】①かねじゃく。②かげで人を操ること(※1)。③入れ知恵。

【語源・由来】
舞台に舞い踊る蝶・鳥・人魂などの小道具は、長い黒塗りの竿の先に差した針金にそれらを吊るし、後見や黒衣がこれを舞台上の物陰から操作したが、この小道具一式を差金と呼んだ。そこから意味が転じて、陰で人をそそのかしたり、入れ知恵したりする者がいると思われる場合に、「あれは誰々の差金に違いない」などと言い表すようになった。

(※1)②は人形浄瑠璃から出た言葉で、「挿し金」とも書く。

----------------------------------------------------------------------------------------
三枚目(さんまいめ)
【意味】①歌舞伎の番付面の第三番目に書き出された役者。②こっけいな役をする役者。③喜劇俳優。④道化師。

【語源・由来】
上方歌舞伎の芝居小屋の前に揚げられた八枚看板(一座を構成する配役の番付の上)で、思慮分別をわきまえた貫禄のある役を務める立役の看板役者を「一枚目(主役)」、美男で人気が高い若衆役を務める役者を「二枚目(美男役)」、面白おかしい役を務める道外方を「三枚目(道化役)」に掲げていたことが語源。現代でも日常的に用いられる言葉として残っている。

----------------------------------------------------------------------------------------
千両役者(せんりょうやくしゃ)
【意味】①格式が高くて、芸(演技)がすぐれ、一座の中心となる役者。

【語源・由来】
名優と呼ばれる歌舞伎役者の収入は1000両を超えたことから、転じて素晴らしく活躍した人の意味。女形では初代芳澤あやめが正徳年間(1711年 - 1715年)に、立役では二代目市川團十郎が享保6年(1721年)に、初の年給1000両を得たという。


Arikaあいうえお4
どんでん返し(どんでんがえし)
【意味】①忍者屋敷の扉のからくり。②歌舞伎の強盗返のこと。③話の展開や物事が反対に変わること(上から転じて、フィクションなどのストーリー展開技法の一つをいう)。

【語源・由来】
近世、歌舞伎の舞台で大道具を90度後ろへ倒し、底面を立てて次の場面に転換することや、その装置を「どんでん返し」といったことに由来する。歌舞伎の「どんでん返し」は、中が自在に回転する仕掛けの「強盗提灯(ごんどうちょうちん)」に似ていたことから、元々は「強盗返し(ごんどうがえし)」と呼ばれていた。「がんどう返し」が「どんでん返し」に転じたのは、「どんでんどんでん」という鳴り物の音から、大道具を倒し音からといわれている。


Arikaあいうえお5
なあなあ
【意味】①馴れ合い。②妥協して安易に済ませる。

【語源・由来】
親しい間柄で呼びかけたり、念を押したりする際に用いる感動詞「なあ」を重ねた語。なあなあが「馴れ合い」や「妥協」の意味で用いられるようになったのは、歌舞伎の掛け合いで、一方が「なあ」と呼びかけ、もう一方も「なあ」と言うだけで他に語ることなく、顔の表情や仕種で気持ち表現する見せ場から。

----------------------------------------------------------------------------------------
鳴り物入り(なりものいり)
【語源・由来】
「鳴り物」とは、歌舞伎で使う小鼓・大鼓・太鼓・笛などの楽器のことです。伴奏として舞台をにぎやかに囃し立てるところから、大げさな宣伝が行われることを「鳴り物入り」と言うようになりました。

スポーツニュースで「ドラフト1位、期待の大型新人が鳴り物入りでデビュー」などと使われる事が多い。

----------------------------------------------------------------------------------------
二枚目(にまいめ)
【意味】二枚目(にまいめ)とは、やさ男の美男子のこと。

【語源・由来】
優男(やさお)とこの美男子のことを「二枚目」と言うことがありますが、これは、歌舞伎の番付で、二枚目の看板に若い色男の役者の名前が書かれることに由来しています。

主役は一枚目で、中心的人物のことや人に誇れる唯一のものを「一枚看板」と呼ぶのにも通じています。
また、道化役は三枚目に書かれるため、現在でもコミカルな役の俳優は「三枚目」と呼ばれます


Arikaあいうえお7
幕切れ(まくぎれ)
【意味】劇の一幕の終わり(物事の終わりの意にも用いられる)。↔幕開(ア)き

【語源・由来】
それぞれの場(幕)の終わりに引き幕が閉まることを幕切れ、江戸歌舞伎の一番目の最後の幕を大詰と言った。
現在でも「さしもの事件もあっけない幕切れとなった」というように使用される。

----------------------------------------------------------------------------------------
幕の内弁当(まくのうちべんとう)
【語源・由来】
江戸時代、歌舞伎は日の出から日没まで上演される、一日がかりの娯楽でした。そこで、芝居の幕と幕の合間に観客が食べるお弁当を「幕の内弁当」と呼ぶようになったといわれています。

ご飯は、俵型のおにぎりを並べて、ゴマをまぶしたものが本来のかたちとのことですが、最近はおにぎりにせず、俵型の型押しをしたものが多くなっています。

おかずは、卵焼き、かまぼこ、焼き魚、煮物、お漬物などを、少しずついろいろ詰め合わせます。一口大のおかずは、芝居の合間に手早く食べられるように工夫されています。

歌舞伎座場外(地下2階)で販売されている幕の内弁当は、かまぼこが定式幕じょうしきまくと同じ、黒・柿色・萌葱の3色になっています。ご飯もゴマではなく、ゆかりと錦糸卵がまぶしてあります。季節の味覚を取り入れた上品な色合いのお弁当は、今も昔も歌舞伎鑑賞を彩る楽しみの一つですね。


Arikaあいうえお9
梨園(りえん)
【語源・由来】
唐の玄宗皇帝の故事に由来する。
玄宗皇帝は音楽や舞踏の愛好家で、自ら舞楽を教えていた。その場所が、梨が多く植えられている「梨園」だったことから、音楽や舞踏を学ぶ者を「梨園の弟子」といい、転じて、その世界をさすようになった。日本では、歌舞伎の成立とともに「梨園」という語が使われたため、演劇の中でも特に、歌舞伎の世界をさすことが多くなった「劇壇」の意の漢語的表現。挟義では、歌舞伎俳優の社会を指す。





関連記事
スポンサーサイト

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック