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(野球を読む)海峡を越えたホームラン:祖国という名の異文化/関川夏央(著)

kage

2017/07/28 (Fri)

2017年7月の特集本
野球を読む

熱闘!高校野球のシーズンももうすぐだ!!

良い試合は、いつまでも人々の記憶に残っている。

野球ファンなら、感動し、震えた試合が心に刻まれているだろう。

青春のすべてを掛けて甲子園を目指す球児から、野球を職業に選んだプロ野球選手の葛藤まで。

ルールがわからなくても熱くになれる、もとから好きな人はもっと激アツ!になれる、

熱い、アツイ!、”読む野球本”をご紹介。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

エッセイ&ノンフィクション:-野球にかけた男たち-
熱き野球人たちの

プロ野球やメジャーリーグで活躍する野球選手は、なるべくして成功したのかもしれない。

だがその裏には、人知れず努力し、弱音を吐かず、自分に律したはず。

野球に秘めた男たちの熱い思い、生き方。

夢、果たせなかった約束、挫折、友情……。

そんな熱き秘めし「野球人」たちのエッセイ&ノンフィクションをご紹介。

 海峡を越えたホームラン:祖国という名の異文化/関川夏央(著)

海峡を越えたホームラン―祖国という名の異文化 (双葉文庫―POCHE FUTABA)/双葉社

¥価格不明
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Arikaアイコン(小)1第7回(1985年)講談社ノンフィクション賞。
韓国プロ野球の黎明期に見る異文化の狭間

日本と朝鮮(韓)半島の距離は非常に近い。1982年、韓国でプロ野球が発足すると、翌年、日本からも在日朝鮮人のプロ野球選手たちが海を渡って参加することになった。本書では1983、1984年のシーズンを取り上げ、彼らの成功と挫折を描き出している。といっても、スポーツ・ノンフィクションというわけではない。むしろ在日朝鮮人の抱える文化的な齟齬をえぐり出し、分析している。つまり、在日韓国人である元プロ野球選手たちが、 誕生間もない韓国のプロ野球界に、身を投じた時の異文化評論の記録書である。

日本で名声を残した在日韓国・朝鮮人プロ野球選手の彼らが、父祖の母国である韓国プロ野球において、いかに苦闘し、また成功し、あるいは失敗したのかについて、各選手ごとに描写する。食事、トレーニング法、練習法などそもそも韓国野球と日本野球とは異なる土壌にあるが、それのみならず、ルーツが韓国人である一方、在日だということで韓国国内の人々から受ける差別に直面する模様が活写される。同じ野球でありながらそこに流れる異文化の匂い、異文化に接触するときの苦しみが見事に描写されている。韓国人でもなく日本人でもない、ひいては自身のアイデンティティすら自問自答しつつ、プロ野球選手としての結果も追求する苦難の道が痛々しい。在日韓国人のプロ野球選手の韓国における選手生活の希望と失望と絶望と希望を、選手との適度な距離感の中で表現している意味で、日本の ノンフィクションにおける、”不屈の名作”だと思います。入り口は『野球』だけど、出口は『人間』なんですよね。近くて遠い 韓国と日本の文化の違い.......「祖国」に対して感じた 異文化の感情が克明に現代に伝わる一冊です。
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