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今すぐ書店へGO!”夏の文庫フェア”2017…集英社文庫フェア『泣きたいならよまにゃ』×10(❶/2)「永遠の出口/鏡の花/にじいろガーデン/天の星 地の花/緋の天空」

kage

2017/07/08 (Sat)

夏イチ

★6月28日(水)~8月31日(木)
文庫フェア

集英社文庫40th

英社文庫『ナツイチ2017』。

2017年のテーマは、「ひとりの時間を、ひとりじめ。」

ひとはときどき、繋がりすぎる、と思う。

誰かと一緒もいいけれど、ひとりを楽しむぜいたくだってある。

この夏は、ふらりとどこかで読書涼み。

好きな世界を、好きなだけ楽しもう。

わくわくするままに、想像の広がるままに。

最初の1ページから最後の1ページまで、めくれば、誰もが自由になれるから。

さあ、よまにゃ。

今回もナツイチ側が分かりやすく用意してくれた目的ジャンル別に本を紹介していきますね。

今年は7ジャンル全99作品です。

いろんなひとりじめの時間を、ナツイチ作品でお楽しみください。

■今年の特典


マスコットキャラクターを一新。
フェア参加書店で1冊買うと、その場でひとつプレゼント!
【ナツイチ限定】よまにゃ”リバーシブルブックカバー”(全4種類)

水にも強いストーンペーパー

和風で大人のエレガントペーパー



2017/05/18 に公開
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。
どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
口癖は「よまにゃ」

😻新マスコットキャラクター、「よまにゃ」とは?
集英社文庫は今年、創刊40周年。キャラクターが交代し、登場するのは、本屋さんでくらす本好きのねこ、「よまにゃ」。
人気イラストレーター、Noritake氏デザインの愛くるしいポーズがたまりませんにゃん♪

ナツイチ特設サイト:http://bunko.shueisha.co.jp/natsuichi/
※なくなり次第終了になります。

■フェアのジャンル項目


青春するならよまにゃ
笑いたいならよまにゃ
泣きたいならよまにゃ
人気の本こそよまにゃ
勇気がほしいならよまにゃ
ゾクゾクしたいならよまにゃ
ヒントがほしいならよまにゃ

・・・・の7ジャンル。



2017/06/21 に公開
海辺の本屋さんを舞台にした、ひと夏の物語。

■アイコンの説明


😻迷ったら、これを見てね。
どんな本かわかるよう、マークをつけたよ。

(笑)思わずクスクス。
(泣)感動しても、悲しくても。
(爽)読後感がさわやか!
(恋)トキメキも、切なさも。
(怖)ゾっとしつつやめられない。
(謎)ミステリー好きにはたまらない。
(温)心あたたまる。
(驚)どんでん返し!
(短)短篇小説集。
(仕)人気のお仕事小説。
(名)不朽の名作、一度は読んでみたい。
(ベ)大人気ベストセラー。
(ノ)ノンフィクション。
(実)読んで納得の実用書。
(エ)エッセイ。
(映)映像化された大人気作!


泣ける感動 (゜-Å) ホロリ
泣きたいならよまにゃ×10/2)

思いっきり泣く
スッキリするのは、
心がのびのび運動をするからなのかも。


(温)(恋)(笑)
 永遠の出口 /森絵都(著)

「永遠」の出口は大人への入口なんだ。

“永遠”という響きに弱い普通の少女、紀子。
誕生日会をめぐる事件、黒魔女のようだった担任、ぐれかかった中学時代、砕け散った高校での初恋。
思い出の9年間を描いた心温まる一冊。

永遠の出口 (集英社文庫(日本))/集英社

¥価格不明
Amazon.co.jp


70年代、80年代のエッセンスをちりばめながら
少女から大人への階段を上っていく紀子の9年間の青春ストーリー!

9歳

10歳
┣クラスの仲良し6人組のお誕生日会ルールに苦労する
11歳
┣クラス担任は黒魔女。呪いのオーラと格闘する
12歳
┣別れと旅立ちのとき。小さな冒険の旅へ
13歳
┣校則、部活、親の押し付け。社会ルールの束縛に苦しむ
14歳
┣ワルに憧れ、夜遊びと外泊と宿酔いの日々
15歳
┣父親の不倫が発覚。家族崩壊の危機!?
16歳
┣憧れの初バイト。人間関係の混沌に巻き込まれる
17歳
┣初恋にハマり、追えば逃げる、恋の法則を知る
18歳
┣将来への道に惑い、なぜか夜空案内人になる?

…‥‥‥…
Arikaアイコン(小)1小さい頃、私は「永遠」という言葉にめっぽう弱い子供だった――。
10歳から18歳まで。ナイーブでしたたかで、どこにでもいる普通の少女、紀子の成長をめぐる、きらきらした物語。
主人公の少女が小3から高校卒業するまでの9年間を連作短編の形で描いています。小学生から高校生までの青臭さが、とてもいい味わい。 一気に読ませる舞台つくりのうまさ。本人が回想しているような書き方で進みます。それぞれのグレードで、その身の丈にあった問題を、後から見ればそう大したものでは無いけど本気で大問題だと認識して向いあったり、逃げ出したり。その問題も、反抗期からくるもの、思春期からくるもの、と年代に合っていてなんだかとても、共感できるお話です。家族、友達、学校、アルバイト、恋と、描かれたテーマは男女普遍に共通で自分のそれぞれの時代を懐かしく思い出しながら楽しめました。「永遠」というテーマは何処へやら、、と思っていたのですが、最後の最後、終わりの数行でそれにも答えてくれて、スッキリしました。初恋のほろにがさとか無意味さとか、本当表現がうまくて、すばらしいと思いました。保田くんとうまくいくなんて甘い終わりじゃなくてよかったと思う。 唯一残念なのは、名前だけしか出てこなかった「やたら話を盛る、新沼謙治ファンの小6ミーヤン」も話の中に登場させて欲しかった事かな・・・・。

森絵都(もり えと)
┣1968年〈昭和43年〉東京都出身
┣職業:小説家。
┣ジャンル:小説、絵本、エッセイ、翻訳、作詞、脚本。
┣デビュー作:「リズム」で第31回講談社児童文学新人賞受賞(1990)

受賞歴
1990年(平成2年) - 『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞。
1991年(平成3年) - 『リズム』で第2回椋鳩十児童文学賞を受賞。
1995年(平成7年) - 『宇宙のみなしご』で第33回野間児童文芸新人賞、第42回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。
1998年(平成10年) - 『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で第20回路傍の石文学賞を受賞。
1998年(平成10年) - 『つきのふね』で第36回野間児童文芸賞を受賞。
1999年(平成11年) - 『カラフル』で第46回産経児童出版文化賞を受賞。
2003年(平成15年) - 『DIVE!!』で第52回小学館児童出版文化賞を受賞。
2006年(平成18年) - 『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞を受賞。
・‥…━━━☆
日本児童教育専門学校児童文学科卒業、早稲田大学第二文学部文学言語系専修卒業。児童文学創作の傍らアニメーションのシナリオを手がける。1990年、『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で翌年、第2回椋鳩十児童文学賞も受賞した。その後も数々の作品で多数の文学賞を受賞している。第46回産経児童出版文化賞を受賞した『カラフル』と、第52回小学館児童出版文化賞を受賞した『DIVE!!』は映画化とアニメ化もされ、話題になった。2006年、『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞受賞。





(短)(泣)(温)
 鏡の花/道尾秀介(著)

鏡の花 (集英社文庫)/集英社

¥価格不明
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死のパラレルワールド、
その闇の中に、一筋の光。

ほんの些細な自分の行為で身近な人を失ってしまった。
小さな町に暮らす家族の、それぞれの思い。
「もし、あの瞬間に戻れたら―」。絡み合う5つの物語と、さらなる1編。

…‥‥‥…
Arikaアイコン(小)1もしも大切な人がいなかったら、どんな人生を送るのか? 
基本の設定は変えずに亡くなる人だけを変化させて描く、五通りの"もうひとつの運命"の短編+最終章からなる話。それぞれの話の設定や登場人物は同じだが章毎に死者が違う。ある話では夫が死んでいたのに違う話では妻が…そんなパラレルワールドで不思議な世界観を味わいながら今、自分の周りで生きている人達の存在は当たり前では無い事と永遠でも無い事を痛感しました。驚くことにそれぞれの話はまったく印象が違い、悲しみの種類も異なり、道尾さんの物語づくりの職人技に感服。私は想像力豊かにも自分の身近な人に置き換えたりしたもんだから、涙がうるうる…。ほんのちょっとの偶然の積み重ねが今の私の現実を作り続けているのだろうなぁ。それを必然と言うのかもしれないけれど。悲しみのあとの最終章がこれまた素晴らしかった。少し変わった作品だがパラレルワールドの面白さと共に上手く練られた構成は流石道尾氏と思う。そして生の素晴らしさを噛み締めながらとても温かい後読感に浸りました。身近な誰かが欠けてしまったパラレルな六つの世界が呼応し合い、眩しく美しい光を放つ。緻密な構成が輝く、著者渾身の意欲作。

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
┣1975年兵庫県芦屋市生まれ、後に千葉県、東京都北区へ引越し、現在は茨城県在住。
┣職業:小説家・推理作家。
┣ジャンル:推理小説
┣道尾はペンネームで、都筑道夫に由来する。
┣デビュー作『背の眼』第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞(2004)

📚代表作
『向日葵の咲かない夏』第6回本格ミステリ大賞(小説部門)候補(2005)
『カラスの親指』第140回直木賞候補、第30回吉川英治文学新人賞候補、第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞(2008)





(温)(爽)(泣)
 にじいろガーデン/小川 糸(著)

にじいろガーデン (集英社文庫)/集英社

¥価格不明
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二人の母と二人の子ども。
ある家族の創生の物語。

カカとママと草介と宝。
星のきれいな小さな村で暮らすタカシマ家。
特別な絆で結ばれた4人が、それぞれの思いを抱えながら大切な家族を守ろうとする。
16年間の愛の軌跡。

…‥‥‥…
Arikaアイコン(小)1夫との関係に苦しむ泉はある日、電車のホームで思い悩む女子高生と知り合う。互いの悩みを相談するうち二人は惹かれ合い、共に暮らす決意をする──。田舎でゲストハウスを営む四人家族。兄・草介と妹・宝、千代子と泉「2人」の母親。同性の事実婚。入り口に翻るは虹色の旗。LGBTもノーマルもウェルカム。どのようにして妻婦(ふうふ)になったのか、妹の誕生、ゲストハウス開業、そして未来。新しい家族の在り方と幸せを問う感動長編。

同性愛者に偏見は持っていないと思いながら、でも、主人公に共感できるのかな、最後まで読めるのかなと思いながら読み始めましたが、読んでいくうちに家族の物語に引き込まれてしまった。1章ごとに家族それぞれが語り手になっていたのも面白かった。泉と千代子の章では二人の心情にピンと来ず、草介がいい子過ぎて現実味が感じられなかったが、草介章のグローブの話から一気に人間味が出てきて引き込まれた。「お花が、自分の花の色を選べないのと一緒よ」の言葉が素敵。でも優しすぎる草介の結末が切ない。黒一点の兄が、幼くして物分かりいいと思っていたが、成長するにつれ内に秘めたるものも肥大化してゆき、ラストでまさかの…。この結末は予想できなかった。

ママが二人いるタカシマ家に5条の憲法があります。
❶自分には決して嘘をつかない。
❷一日に一回は、声を上げてげらげら笑う。
➌うれしいことはみんなで喜び、悲しいことはみんなで悲しむ。
➍絶対に、無理はしない。
❺辛かったら、堂々と白旗をあげる。

どれも大切だなあ。けれど、草介にタカシマ家家訓を破らせたのはタカシマ家でしかない。千代子の最期には泣かされ、そのあと残された三人で幸せに暮らすのかと思ったのに、草介のことはちょっと衝撃。温かくていい話のはずなのに、最後にしわ寄せが全部草介に行ってしまい、そこまで追いつめた家族は何もしようとしなかったという、結末がやるせなく辛くて読後感は良くはなかった。何もかもがうまくすすみ、悩み苦しむことなく幸せに生きていける世の中ではないのは分かっている。そしてこれは物語で、山もあれば谷もある話でないと普通・平凡になってしまう、ということも分かる。産みの親より育ての親とよく言いますが、子供に対する愛情って『自分で産んだから』生まれるものだけではないんだと思います。突然女性二人が「両親」になった草介、どんな思いだったのだろう。眠ったままの草介にそっと聞いてみたい。登場人物は最後に止まりかけていた時間を動かし始め未来を感じさせるけれど、物語の終わりは幸せに閉じて欲しかったなぁ......。( ˘•ω•˘ )

小川 糸(おがわ いと)
┣1973年山形県山形市出身。
┣主題:小説家、作詞家、翻訳家。
┣ジャンル:小説・随筆・絵本
┣デビュー作:『食堂かたつむり』(2008年)
┣音楽制作ユニットFairlifeのメンバー。
┣作詞家としてのペンネームは、春嵐(しゅんらん)。
┣2008年から2012年までアミューズ所属。
┣夫はFairlifeメンバーとしても共に活動する編曲家の水谷公生。

📚代表作
『食堂かたつむり』(2008年)
『つるかめ助産院』(2010年)
『ツバキ文具店』(2016年)





(驚)(謎)(泣)
 天に星 地に花 (上・下)/帚木 蓬生(著)

苦難の世でも前を向く―。
魂の奮闘を描く長編時代小説。


久留米藩の大庄屋に生まれた庄十郎は、無慈悲な藩政に苦しむ農民のすさまじい怒りを知る。
「人に慈愛」を胸に生き、医師となった彼が見つめる人の尊厳とは―。

天に星 地に花 上 (集英社文庫)/集英社

¥価格不明
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「父上、庄十は医者になりとうございます」享保13年、久留米藩領。
大庄屋の次男に生まれた庄十郎は、飢饉に苦しむ人々の姿を目の当たりにする――。
飢餓と圧政に苦しむ百姓のために医師を志した少年の成長物語。

天に星 地に花 下 (集英社文庫)/集英社

¥価格不明
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「人間ちうもんは、命をかけにゃならんときがある」かつて身を挺して増税に立ち向かった家老がいた。
ときは過ぎ、百姓たちの生活は再び逼迫し――。
慈愛の心を貫く青年医師の目を通して、市井の人々を見た歴史大作。

…‥‥‥…
Arikaアイコン(小)1江戸時代の久留米の大庄屋の次男に生まれた庄十郎が医師になるストーリーかと思ったらそれだけではない。上巻は農民の暮らし、税に苦しみ天候に苦しみ藩主の都合に左右される農民のリーダーである庄屋の姿が印象的だったが疱瘡にかかり、自分は助かったが母やまわりのものに感染させてしまった罪悪感と素晴らしい医師との出会いが彼の運命を決めたのだろう。封建社会における苛烈な「身分制」のもと、「人生の道」を見いだし、「済世救苦」を目指した「医師」が主人公。 「天に星、地に花、人に慈愛」の掛け軸がとりもつ、不思議な縁が、人々の運命を導いてゆくことになる。 登場人物等、それぞれの細やかな描写が、時代を超えて、現代に生きる我々に、生きることの意味を、鋭く投げかける。前半の導入部が長く挫折しかけたがようやく医師修行が始まり物語が動き出した。そして下巻へ。

下巻は、医者の目線から人の生死を客観的に見た作品で、人の生き方としては「天に星、地に花、人に慈愛」「人がこの世に生まれて生きて死んでいく間にこれさえ胸に念じていれば割るかこつは起こらんような気がします」と主人公の妹は言う。 しかし「人間は御上が気に入らんでも正しかこつならせにゃならんこつがある」と、主人公は正義を貫くことの重要性を訴えている。これはどんな職業に就こうが人としてのありようの指針だと思った。庄十郎は自分が疱瘡になり治療してもらった鎮水や家老の稲次との出会いで医師として、人としての指針に従って厳しい修行の人生を送る事に。大庄屋の次男に生まれ、恵まれた育ちだが子供の頃あった一揆を身を捨てて百姓を守った稲次を尊敬し、20数年後に再び起きた一揆の時には、稲次のような人材がいなかったため多数の百姓が犠牲になった。医師として自分のできる事を精一杯やり抜き、指針を全うした素晴らしい人生だと思った。そして先祖の心は子孫へと受け継がれていく。

人として正しいことを成す気高さと理不尽さを思う。最後まで気持ちを通わせることのなかった兄の手紙に立場が異なるものとしての苦悩がみてとれて切ない。淡々と進んでいくストーリーの中に零しちゃいけない大切な、人の在り方がきれいに描かれてると思った。現役の医師の方々に読んでいただきたい上下巻。ともかくも…・・・・長かった。なお、本作は帚木蓬生の「水神(上下巻)」の姉妹編との意見もあります。幸せってなんだろう…と考えつつ読了。芯のある作品でした。

帚木 蓬生((ははきぎ ほうせい)
┣1947年福岡県小郡市生まれ。
┣東京大学文学部仏文科卒、九州大学医学部卒。
┣職業:小説家、精神科医。
┣ジャンル:医療・サスペンス
┣ペンネームの由来:『源氏物語』五十四帖の巻名「帚木(ははきぎ)」と「蓬生(よもぎう)」から。

📚代表作
『閉鎖病棟』(1994)
『エンブリオ』(2002)

受賞歴
1975年 - 『頭蓋に立つ旗』で第6回九州沖縄芸術祭文学賞
1990年 - 『賞の柩』で第3回日本推理サスペンス大賞佳作
1992年 - 『三たびの海峡』で第14回吉川英治文学新人賞
1995年 - 『閉鎖病棟』で第8回山本周五郎賞
1995年 - 福岡県文化賞
1997年 - 『逃亡』で第10回柴田錬三郎賞
2010年 - 『水神』で第29回新田次郎文学賞
2011年 - 『ソルハ』で第60回小学館児童出版文化賞
2012年 - 『蠅の帝国』『蛍の航跡』で第1回日本医療小説大賞
2013年 - 『日御子』で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞

・‥…━━━☆
東京大学仏文科卒業後TBSに勤務。2年後に退職し、九州大学医学部を経て精神科医に。その傍らで執筆活動に励む。1979年、『白い夏の墓標』で注目を集める。1992年、『三たびの海峡』で第14回吉川英治文学新人賞受賞。八幡厚生病院診療部長を務める。2005年、福岡県中間市にて精神科・心療内科を開業[1]。開業医として活動しながら、執筆活動を続けている。医学に関わる作品が多く、また自身(精神科医)の立場から『ギャンブル依存とたたかう』を上梓している。2008年、短編「終診」(『風花病棟』に収録)を執筆後にたまたま受けた定期検査で急性骨髄性白血病に罹っていることが判明。半年間の入院生活の後、復帰した。





(驚)(謎)(泣)
 緋の天空/葉室 麟(著)

緋の天空 (集英社文庫)/葉室 麟

¥価格不明
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闇を払う光となれ! 
大仏建立に尽くした皇后の物語。


平城京を二分する権力闘争のなか、左大臣藤原不比等の娘・光明子は皇后となり、敵対する長屋王から狙われる。
騒乱と疫病にゆれるこの国を救った、気高き女性の一代記。

…‥‥‥…
Arikaアイコン(小)1父・藤原不比等の願いが込められた光明という名を胸に、一人の少女が歩み出す。聖武天皇の妃となり、幾多の困難を乗り越えながらも、国の繁栄を願い続けた激動の生涯を描く歴史長編。

女帝が多く即位していた奈良時代。大和政権で臣下の藤原氏の娘として初の皇后になり、その娘は女性天皇となった光明子の物語。 皇位継承をめぐる権力争いが長年続くなか、藤原家の一族としてこの世に生を享けた少女がいた時の権力者である父・不比等からは「闇を払う光となれ」と光明子と名づけられ。皇后になり娘をに女帝にした二代女帝が続き聖武天皇のまた孝謙天皇になり道鏡の登場、藤原一族と長屋王の権力争い、そして藤原四兄弟の死により一族の衰退、いつの世も権力を巡る争いは醜いもの、一番迷惑なのは民ですね。光明子、膳王、道鏡が、幼い日に心を通わせながら、政争の中では対立せざるを得なかったのもまた切ない。膳王を失った痛みを心に沈めて、粛々と国に尽くす姿は強く哀しくそしてカッコいい。時代が時代だけに少し硬い内容で好き嫌いが別れそうだし、登場する名前が多いので系譜があれば末巻きにでもあれば良かったかと。最終的には長屋王と唐鬼の逆怨みと言う印象で終わってしまったが、当時の権力闘争と人間模様が、生々しく描かれており、人物描写もしっかりしていた。女性天皇とにわかに騒がしい現代にもリンクし、古代の事件から学ぶ事も多いかなあ。 葉室麟の描く女性はいつも凛としていて、カッコよくて素敵。聖武天皇のお妃として、たくさんの人々に光を照らし続けた生き方はすごい。改めて、歴史って奥が深いなと思った。その時代の息吹を感じられる歴史小説だと思いました。

葉室 麟(はむろ りん)
┣1951年福岡県北九州市小倉生まれ。
┣職業:小説家。
┣ジャンル:時代小説
┣デビュー作:『乾山晩愁』第29回歴史文学賞受賞(2005)

📚代表作
『蜩ノ記』

文学賞受賞・候補歴
2005年 - 「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞
2007年 - 「銀漢の賦」で第14回松本清張賞受賞
2009年 - 「いのちなりけり」で第140回直木賞候補
2009年 - 「秋月記」で第22回山本周五郎賞候補、第141回直木賞候補
2010年 - 「花や散るらん」で第142回直木賞候補
2011年 - 「恋しぐれ」で第145回直木賞候補
2012年 - 「蜩ノ記」で第146回直木賞受賞
2016年 - 「鬼神の如く 黒田叛臣伝」で第20回司馬遼太郎賞受賞

・‥…━━━☆
西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業後、地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て、2005年、江戸時代元禄期の絵師尾形光琳と陶工尾形乾山の兄弟を描いた「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞。50歳から創作活動に入り、4年後に文壇デビューを果たした。2007年、「銀漢の賦」で第14回松本清張賞を受賞する。2012年、「蜩ノ記」で第146回直木三十五賞を受賞する。


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