(お祭を楽しむための本)日本の祭/柳田国男(著)

2017/09/28 (Thu)
季節の本棚:夏~秋本番!お祭を楽しむための本
全国では1年に30万もの祭りが開催されています。
お盆関連の行事、花火大会、秋祭りなど夏から秋に向けて本番を迎えるお祭り。
楽しみ方は人それぞれですが、
日常とは違った特別な気分、すなわちハレを味わえるのがお祭りの良さ。
お祭りのことを理解し、さらに楽しむための本をご紹介いたします。

日本の祭 (角川ソフィア文庫)/角川学芸出版

¥価格不明
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日本の伝統的な信仰生活を、民俗学の立場から若者に説く講義録!
日本民俗学の第一人者・柳田國男が若者に対して行った、祭に関する講演をまとめた講義録。日本の祭りの歴史を物忌みに求めたり、古来の祭りから現代の祭りからどのように変遷したのか、地域ごとにどんな特徴があるのかを全国各地のさまざまな事例をもとに述べていってとても面白かった。古来伝承されてきた神事である祭の歴史を、「祭から祭礼へ」「物忌みと精進」「参詣と参拝」等の切り口で分類して平易に古から伝わる様々な祭りの意義に迫っていく。この仕事(量も内容も)をほぼ一人で取りまとめたのかと思うと驚嘆しかありません。私はこれまでの神についての認識を改め、古来よりの日本人の美徳を受け継いで行きたいと思った。高度なことを言っているはずなのに、普段民俗学と縁のない者に対して行ったものだから、私のような素人にもとてもわかりやすい。語り口がすごくやさしい。読むといろいろと目からウロコの事柄多いです。
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