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(11月の特集本)サラサーテの盤(内田百閒集成〈4〉)/内田百閒(著)

kage

2017/11/06 (Mon)

2017年11月の特集本
怖いはエンターテインメント2

秋の夜長を楽しめるホラー&怪談のセレクト。

手に汗握るエンタメ巨編あり、文豪の名作あり、リアルな心霊体験を描いた実話あり。

”怖い”はエンターテインメント!

海外のモダンホラー&推理小説の代表作にも触れてみよう!

気になる作品から手にとって、盛り上がる国産ホラー&怪談シーンを体感!

「怖いもの見たさ」という言葉もありますし、

「怖そうだからやめておこう」という選択肢を捨てると、

きっとゾクゾクする新しい「恐怖を楽しめる」世界が広がると思います。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

恐怖を楽しめる国内文庫
 サラサーテの盤(内田百閒集成〈4〉)/内田百閒(著)

サラサーテの盤―内田百けん集成〈4〉 (ちくま文庫)/筑摩書房

¥価格不明
Amazon.co.jp





Arikaアイコン(小)1日常生活に潜む幻想や
奇譚を正確無比な筆致で描いた内田百閒の傑作短編集

多数の著書を残し、多くの幻想小説も手掛けた内田百閒。映画化もされた表題作「サラサーテの盤」をはじめ不可思議な連作「東京日記」、宮城道雄の死を描く「東海道刈谷駅」など、百閒の創作を集めた傑作短編集。 「こちらの目玉おいしいわね」「ほんと、姐さん」と向こうにいた若い芸妓が聞いた。「おいしいなら、あたしにも舐めさしてよ」みたいな生理的な感覚にうったえるものから「とおぼえ」の亭主のように「怖がっている姿が怖い」ものまで、じわじわと炙りだされるような怪異譚ばかり。表題作は、いまにも不吉なことが起こりそうな不気味な雰囲気が、物語全編に漂っている。「柳検校の小閑」も視覚を削った文脈もよかった。匂いとか皮膚感覚とか研ぎ澄まされていて。かたちがかたちとしてなく、ものごとがものごととしてない、うす闇のものども。『東京日記』を読んだあと、人の靴という靴が鰻に見えて、自分の乗る電車も一体どこへゆくのか、頭の中がぼやぼやゆらいだ。日常の中に落ちてくるやや不気味な感覚、どれも珠玉。怖さを感じるというより、読後になんとなく背中が寒くなるというような、そんな感じがした。

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