(11月の特集本)谷内六郎展覧会 (別巻 夢)/谷内六郎

2017/11/08 (Wed)
2017年11月の特集本
秋の夜長を楽しめるホラー&怪談のセレクト。
手に汗握るエンタメ巨編あり、文豪の名作あり、リアルな心霊体験を描いた実話あり。
”怖い”はエンターテインメント!
海外のモダンホラー&推理小説の代表作にも触れてみよう!
気になる作品から手にとって、盛り上がる国産ホラー&怪談シーンを体感!
「怖いもの見たさ」という言葉もありますし、
「怖そうだからやめておこう」という選択肢を捨てると、
きっとゾクゾクする新しい「恐怖を楽しめる」世界が広がると思います。

恐怖を楽しめる画集
谷内六郎展覧会 (別巻 夢) (新潮文庫)/谷内 六郎

¥価格不明
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子供の頃、谷内さんの絵を見ると風景の中に闇を感じて不安な気分に。
『週刊新潮』の表紙画を飾っていた谷内六郎といえばあまりに有名ですが、詩情溢れる優しい視線で日本の原風景の中にいる子供達を描いてくれているのです。しかし、『谷内六郎展覧会 (別巻 夢)』は、これまでの本と違って、絵の雰囲気がまったく違う感じがした。病気の影、死の影が漂う病院の絵が印象に残った。週刊誌の表紙の絵にたどり着くまでの絵の過程なのかもしれない。喘息の発作による壮絶な病床の日々、そんな氏にとって、生きていくための唯一の希望が絵を描くことであった。世界を繊細に捉え描写した線や色彩、、これらは実際にみた風景ではなく、彼の情景であったという。いつかどこかの懐かしい記憶の底をパラっとめくられた光景。子供の頃、谷内さんの絵を見るとなぜか不安な気分になった。『人さらいのあった晩』とか『人買いの話』とか子供の頃に見て怖くて忘れられなかった。祖母が子供の頃には、夕方4時には家に帰らないと人さらいに捕まってサーカスに売られてしまうと言われていたそうだ。子供の頃に感じた孤独や怖さ、ちいさいな不安感を思い起こさせる。いま見ても何か気になる。私だけかもしれませんが……。いつか時間が出来たら横須賀美術館に行ってみよう。
いつか見た風景 画家 谷内六郎の四季 夢 [DVD]/株式会社アスク

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曲目リスト
1. オープニング
2. 「空想と叙情の画家」
3. 夢と現実が地続きになっていた子どもの世界
4. 長い入院生活
5. 特典・天野祐吉が語る谷内六郎
出演: 語り 岸本加世子, 朗読 池田武志, 特典映像 天野祐吉
めぐる季節を子どもの眼を通して描いた画家・谷内六郎。雑誌「週刊新潮」の表紙を長い間描いた画家として広く知られる谷内六郎の作品を回顧します。他界して30年以上経った今でも多くの人に支持されている谷内六郎の作品を紹介しながら、その人生に迫りました。本編では画家・谷内六郎の「夢」の世界を朗読と音楽でつづります。
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