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(11月の特集本)ずうのめ人形/澤村伊智(著)

kage

2017/11/11 (Sat)

2017年11月の特集本
怖いはエンターテインメント2

秋の夜長を楽しめるホラー&怪談のセレクト。

手に汗握るエンタメ巨編あり、文豪の名作あり、リアルな心霊体験を描いた実話あり。

”怖い”はエンターテインメント!

海外のモダンホラー&推理小説の代表作にも触れてみよう!

気になる作品から手にとって、盛り上がる国産ホラー&怪談シーンを体感!

「怖いもの見たさ」という言葉もありますし、

「怖そうだからやめておこう」という選択肢を捨てると、

きっとゾクゾクする新しい「恐怖を楽しめる」世界が広がると思います。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

恐怖を楽しめる単行本
 ずうのめ人形/澤村伊智(著)

ずうのめ人形/KADOKAWA/角川書店

¥価格不明
Amazon.co.jp


Arikaアイコン(小)1新鋭による都市伝説ホラー。
読んで4日目にその時は訪れる。人形の呪いが感染する!

読んだり、聞いたりすると4日後に死ぬという「ずうのめ人形」の話。都市伝説である「ずうのめ人形」という原稿に接した者が、次々と目玉をくりぬかれ顔中を血だらけにした状態で見つかる。読んで四日目にその時は訪れる。変死したライターの部屋に残されていた手書き原稿。それに興味を持ったオカルト雑誌で働く編集者の藤間は、不気味な都市伝説「ずうのめ人形」に絡め取られてゆく。湯水の調べていた都市伝説「ずうのめ人形」は伝染する呪いであり、呪われた者は4日で死ぬ。藤間も、もうすぐその時を迎えようとしていた…。呪われた藤間は、ライターの野崎、野崎の婚約者である真琴と呪いを解く為に動く。見聞きしたものを死に追いやる呪いの連鎖から、藤間は逃げられるか? 有川浩も称賛のエンターテインメントホラー。

呪いの側と呪われる側が交互に語られる構成、『リング』的な、タイムリミットに向かってのストーリー展開。都市伝説「ずうのめ人形」の呪いが、フィクションの粋を超えて迫り来る問答無用の恐ろしさ!「聞いたことある」を混ぜながら進んでいくホラーは、どこか現実味があり、読み始めてすぐにストーリーに引き込まれた。ホラーの定型が意外な形で覆される独創的な展開、作中で『リング』が重要な役割を果たしている点にも注目。後半まで呪いの核心に迫らないので、きちんと終わるのかが不安でしたが最後は一気に呆気なく終わり方もスッキリ簡潔。頭のなかで映画のように映像が広がっていき、恐怖を楽しめる作品。「リング」と「残穢」を読んでいればより一層楽しめると思う。人の闇深さは底知れないものなのかも・・・。読み終わった後、背筋がゾクリとしました。やはり生きている人の気持ちが最も怖い!!!




Arika報告書v

この作品は 第22回日本ホラー小説大賞受賞作『ぼぎわんが、来る』(2015年10月発売)の著者・澤村氏の2作目にあたります。作品紹介にも「今度の怪異は・・・」とあるように、デビュー作に引き続きのホラー作品。「ぼぎわん」が民俗伝承から生まれた怪物ならば、「ずうのめ人形」は都市伝説から生まれた怪物と言えそうです。さらに本作で強烈に特徴づけられているのが、フィクションとノンフィクションの境界の曖昧さ。あきらかにフィクションだとわかっていても、そこに現実世界への言及があれば、メタフィクションとして機能して思わぬ奥行をみせてくれる。

本作での試みは、先行作品への言及にある。鈴木光司「リング」や小野不由美「残穢」の名が頻出し、それが境界線をぼやけさせ、ここで描かれる恐怖が一気に読者に寄り添う。「リング」と比較すると恐さは控えめな反面、展開がスピーディーなのでエンタメとしては良作かと思う。前作「ぼぎわんが、来る」ほどの怖さはないけど、黒い振袖を着て顔には赤い糸がぐるぐる巻きにされた人形が4日かけてじわじわ迫ってくる恐怖はホラーの醍醐味。

さらに、この著者はミステリ的なギミックを仕掛けるのが好きで、本作だと前作と重複するようなサブストーリー的に真琴・野崎・琴子の描写を出して仕掛けている。『ぼぎわん、・・・』をお読みになって「うわぁ・・・」とゾクゾクされた方はもちろん、未読の方も怪異の世界へドップリといざなわれる読み応えのある物語となっております。クライマックスではその張り巡らされた伏線が見事に回収され、さらなるどんでん返しに‘超’驚かされることになる。「ずうのめ人形」も最大の怖さで迫ってくる、‘超’面白怖いホラーミステリー。表紙だけ見ると和風なイメージですが、わりと現代ものでした。


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ぼぎわんが、来る/KADOKAWA/角川書店

¥価格不明
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第22回日本ホラー小説大賞大賞受賞作

怪談・都市伝説・民俗学――さまざまな要素を孕んだノンストップ・ホラー!

Arika注目1h「ずうのめ人形」の前作。
幸せな新婚生活をおくっていた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。原因不明の噛み傷を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、今は亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか?愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん”の魔の手から、逃れることはできるのか…。


リング (角川ホラー文庫)/鈴木 光司

¥価格不明
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“リング"の恐怖に連なる、カルトホラー!

Arika注目1h鈴木光司によるミステリ・ホラー小説。
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。―そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった…。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。


残穢 (新潮文庫)/小野 不由美

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書物の中の恐怖が現実を侵蝕し、読者の日常を脅かす。

Arika注目1h小野不由美によるミステリ・ホラー小説。
小説家である「私」は、読者の久保さんという女性から、彼女が住むマンションで起きている奇怪な現象について記された手紙を受け取る。「私」は久保さんとともに真相を探りはじめたが、調べれば調べるほど、怪異の連鎖は時空を超えて拡大してゆく。恐怖の因縁は、いつ、どこで始まったのか?




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