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(11月の特集本)見た人の怪談集/岡本綺堂、他

kage

2017/11/15 (Wed)

2017年11月の特集本
怖いはエンターテインメント2

秋の夜長を楽しめるホラー&怪談のセレクト。

手に汗握るエンタメ巨編あり、文豪の名作あり、リアルな心霊体験を描いた実話あり。

”怖い”はエンターテインメント!

海外のモダンホラー&推理小説の代表作にも触れてみよう!

気になる作品から手にとって、盛り上がる国産ホラー&怪談シーンを体感!

「怖いもの見たさ」という言葉もありますし、

「怖そうだからやめておこう」という選択肢を捨てると、

きっとゾクゾクする新しい「恐怖を楽しめる」世界が広がると思います。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

恐怖を楽しめる国内文庫

arikaいちおし
 見た人の怪談集/岡本綺堂、他

見た人の怪談集 (河出文庫)/河出書房新社

¥価格不明
Amazon.co.jp


Arikaアイコン(小)1鏡花、鴎外、龍之介―――。
文豪たちによる、古典的実話怪談集。

私が今秋必読!と太鼓判を捺す、「恐怖を楽しめる国内文庫」のオススメ中のオススメ。明治から昭和初期にかけての文豪たちが見てはいけない者、この世ならざるものを見た事を描き出したアンソロジー。

友だちの継子と旅先で別れ、駐車場を歩いていた主人公の耳もとで「継子さんは死にましたよ」という声がした。岡本綺堂の名品「停車場の少女」他、泉鏡花「海異記」、小泉八雲「日本海に沿うて」、芥川龍之介「妙な話」、荷風「井戸の水」、大佛次郎「怪談」、橘外男「蒲団」、池田彌三郎「異説田中河内介」など情緒と怖さを称えた日本の傑作怪談15編を収める。

偉大なる文人たちの”一番こわい怪談”は、いずれも名文ゆえに怖気立つがごとき雰囲気もまた格別。最近の猟奇的なホラーと違い、どことなく品のある怖さ。綺堂は実話怪談の先駆とでもいうべきだし、八雲、荷風は随筆風の中に静かな怖さが漂ってくるし、鏡花はひたすら文章に酔える。よく分からない奇妙さが怖い作品があるかと思えば、『蛇』(森鴎外)や『妙な話』(芥川龍之介)はラストの付け足しに怖さが吹っ飛んだり…(笑)。 中でも橘外男「蒲団」の圧倒的な禍々しい恐ろしさは凄絶。夢に見そうな、流石の怖さでした。得体の知れない薄気味悪さ。はっきりとした恐怖がない分、いつまでも気持ちの悪さが続く底意地の悪さ。文豪たちの怪談はやはり違う。日本の怪談は、やはり文芸の妙だという事を教えてくれる一冊であった。手掛けた文豪たちの作風も際立つ並びで堪能したし、こういう本を編んで出版してくれることに感謝。



著者について
岡本 綺堂 (オカモト キドウ)
本名敬二。1872年、旧御家人を父として東京に生まれる。東京日日新聞に入社。記者の傍ら戯曲を書き、『修禅寺物語』『番町皿屋敷』等の名作を発表。捕物帳の嚆矢〈半七捕物帳〉で人気を博した。1939年死去。


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