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(11月の特集本)侵蝕: 壊される家族の記録/櫛木理宇(著)

kage

2017/11/17 (Fri)

2017年11月の特集本
怖いはエンターテインメント2

秋の夜長を楽しめるホラー&怪談のセレクト。

手に汗握るエンタメ巨編あり、文豪の名作あり、リアルな心霊体験を描いた実話あり。

”怖い”はエンターテインメント!

海外のモダンホラー&推理小説の代表作にも触れてみよう!

気になる作品から手にとって、盛り上がる国産ホラー&怪談シーンを体感!

「怖いもの見たさ」という言葉もありますし、

「怖そうだからやめておこう」という選択肢を捨てると、

きっとゾクゾクする新しい「恐怖を楽しめる」世界が広がると思います。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

恐怖を楽しめる国内文庫
 侵蝕:壊される家族の記録/櫛木理宇(著)

侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)/櫛木 理宇

¥価格不明
Amazon.co.jp


Arikaアイコン(小)1洗脳、監禁、恐怖支配…
じわりじわりと「寄生」された一家の運命は?

美海は平凡な高校生だった。あの女が、現れるまでは…。幼い弟・朋巳の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家の玄関を、弟と同じ名前の少年が訪れた。息子を不幸な事故で失くして以来、人生の目的を失っていた美海の母・皆川瑠美子は、虐待を受けているらしい少年を家に入れてしまう。後日、白ずくめの衣裳に厚塗りの化粧をした異様な女が現れる。彼女は少年・朋巳の母だと言い、皆川家に“寄生"し始め……。少年・朋巳とその母・葉月を匿うことにした皆川家。しかし狡猾な葉月によって家族はじわじわと洗脳されてしまう。洗脳され壊れてゆく家族の姿におののく美海。恐怖の果てに彼女を待つ驚きの結末とは……。戦慄の一家乗っ取りホラー! 

いやはや、おっかねぇ!実際にあった某凶悪事件を彷彿とさせる物語だが、異様な白塗りの女を家に入れてしまった家族が陥る阿鼻叫喚の地獄絵図の果てに、まさかこのような終着点が用意されていようとは! 「侵蝕」の過程は「不自然な自然」とでも言うべきか、流れるようなテンポで進んでいく。一つの家は家族の憩いの場所から、恐怖の密室劇に変貌していく様はさながら恐怖映画を観ているが如く、読み始めたが最後、熱にうなされるが如く一気読みは必至、読者を掴んで離さない。確かな構成と文章力に裏打ちされた物語。じわりじわりと侵蝕されていく家族。色を添えるは一家に入り込んだ「悪魔」を追いかける一人の青年の存在。そして最後に‥‥そう来たかと唸らせる二重三重のどんでん返しでミステリ的な仕掛けも施させた凄まじい一冊。人間が普段、いかに皆当たり前のようにルールのなかで生きているかを実感した。心身ともに支配するには、寝させないというのが一番効果があるんだな・・・・犯罪学に興味がある人は一読してみてはいかが?

 
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