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(戦国の名参謀②)新装版 軍師二人/司馬遼太郎(著)

kage

2018/03/13 (Tue)

知性を武器に活躍した軍師たち

2014年NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の影響で、

当時、書店にも軍師ブームが到来!

戦国乱世に活躍した天才軍師から、近代日本の偉大なる参謀まで。

彼らの優れた頭脳と魅力的な人物像に迫ります。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

智をもって乱世を生き抜く
戦国の名参謀

 新装版 軍師二人/司馬遼太郎(著)

新装版 軍師二人 (講談社文庫)

【目次】
・雑賀の船鉄砲(雑賀市兵衛)
・女は遊べ物語(豊臣秀吉・伊藤七蔵政国)
・嬖女守り(徳川家康・佐野綱正)
・雨おんな(稲目左馬蔵(宇喜多家)・尾花京兵衛(福島家))
・一夜官女(岩見重太郎(大坂の陣))
・侍大将の胸毛(藤堂高虎・渡辺官兵衛)
・割って、城を(古田織部正)
・軍師二人(後藤又兵衛・真田幸村)



Arikaアイコン(小)1戦国の英雄たちの中で群を抜いて輝く二人の武将――
男は戦と名誉に生き、女は情と金に生きる戦国末期を題材にした短編集

戦国時代の合戦に関与した人物たちの短編集。天稟(てんぴん)の智将・真田幸村と、千軍万馬の勇将・後藤又兵衛。「百年に一人出るか出ないか」と言われた名将なるが故の葛藤と互いの深い洞察を語る「軍師二人」。後藤又兵衛と真田幸村の全く正反対な軍歴や考え方など面白く、もし幸村が又兵衛の策に乗っていたらなど歴史のIFを考えてみたくなる。オオトリの「軍師二人」も、優秀な部下にも、有能な上司がいないと・・・と現代社会にも投影される戒めを感じつつ、その一方で、大きな影を落としていたのが、あの「女性」であったか・・・と、時の運による悲哀を感じた。役者が多いと難局を制するのは難しいというのは納得感があった。名軍師ふたりの最期を描く表題作をはじめ、徳川家康の女性観を描く「嬖女(めかけ)守り」。他短編6つ。三木合戦を描いた『雑賀の舟鉄砲』と表題作の『軍師二人』どちらも敗者としての最期をどう飾るか、命の使い所・燃やしどころ。互いに認め合ってても、結局ふたりとも自分が正しいのである。歴史は敗者の美学がいちばん面白い。尚且つ、故に自信の策略の場において死場所を探す。男は戦と名誉に生き、女は情と金に生きる。

騒乱の戦国時代を駆け抜けた男と女の生き様。各短編の登場人物は歴史の表には出てこなかったが第一線で戦う猛者と呼ばれる人物達が多く、その人物達の恋愛が描かれるというよりかは交わりが多く描かれている。女性に翻弄された、逆に翻弄した乱世の男達をクローズアップ!彼等は明日をも知れぬ身であるため必然的に女性との関わりは刹那的なものとなる。その反面で相手は継続を望む事が多く、両者にずれが生じている。男から学ぶ滅びの美学、女から学ぶ強かな生、といった対比を感じる。『軍師二人』以外は卑猥な話も結構あるけど、それが司馬遼太郎をより楽しく読める重要なエッセンスのような気がする。短編集のためか艶っぽさがやたら印象に残った。当時の戦国武将の荒々しい気質と生き様が沢山描かれていて読み応えのある1冊だと思う。



司馬 遼󠄁太郎
┣1923年(大正12年)8月7日 - 1996年(平成8年)2月12日
┣小説家、ノンフィクション作家、評論家。
┣大阪府大阪市生まれ。
┣筆名の由来は「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。
┣産経新聞社記者として在職中に、『梟の城』で直木賞を受賞。歴史小説に新風を送る。代表作に『竜馬がゆく』『燃えよ剣』『国盗り物語』『坂の上の雲』など多くがあり、戦国・幕末・明治を扱った作品が多い。『街道をゆく』をはじめとする多数のエッセイなどでも活発な文明批評を行った。
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