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(オトナ女子が読みたいエロ系文庫)第9回(2010年度)R‐18文学賞受賞作

kage

2018/04/07 (Sat)

オトナ女子R15あ

世の中には星の数ほどの文学賞がありますが、最近「女性による女性のためのR-18文学賞」という名前の文学賞を受賞した作家の作品をよく読んでいる気がします。

書くのも読むのも女性限定!

「女による女のためのR-18文学賞」は、新潮社が主催する公募新人文学賞です。

単にR-18文学賞ともいわれる。

これじゃ、女はイケないでしょ―――。「女による女のためのR-18文学賞」創設のきっかけは、男性視点の官能小説に異を唱える、女性編集者たちのそんな声だったという。女性が自然に感じることのできる性をテーマにした小説の追求―――だがそれは、その趣旨に創作意欲を刺激された新たな書き手たちによって独自の進化を遂げていった。

ちょっとディープなものから日常的な気分に寄り添えるものまで枝分かれし、気負いなく性を読むことのできる作品が次々と登場している女性向けエロ系文庫の盛況ぶり。かつて男性のものだったエロ小説は、今や女子の手中に!?どんどん進化を遂げる、その奥深い魅力に迫ります!

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

■歴代受賞作品
第9回(2010年度)R‐18文学賞受賞作

大賞:30万円
読者賞:10万円
選考委員:唯川恵・山本文緒・角田光代

大賞2第9回(2010年) 大賞受賞 …該当作なし


優秀賞1第9回(2010年) 優秀賞受賞
 溶けたらしぼんだ。/木爾チレン(著)

溶けたらしぼんだ。

Arikaアイコン(小)1あたしはゆりが好き。おとこは汚いから嫌い。
それなのに。あの絵を見たときから、木山透とセックスがしたい――

きもちいいよ、痛い、きもちいい、好き、わかんない、ゆりどうしてる、ゆり……セックスしている最中、あたしのあたまの中では、いろんなことが渦巻いている――。あたしはゆりが好きだ。毎晩、二人でアイスクリームを食べて、ドライアイスが白煙をだしながらしぼんでいくのを見ている。あたしは一日の終わりを、ゆりとそうやって過ごすために生きてきた。それなのに。今日、あたしは知った。あの絵を見たときから。木山透とセックスがしたい。木山透のすべてがあたしの中に入ってきてほしい。もう、寝るまえのアイスクリームもどうでもいい――第9回R-18文学賞優秀賞受賞作。。サラリと読めて好きです。ただ、もうちょっと恋愛要素が欲しいかな。


木爾チレン(きな・ちれん) 
┣1987年6月3日生まれ。
┣京都市出身、現在も在住。
┣短編小説「溶けたらしぼんだ。」で第9回「女による女のためのR-18文学賞」優秀賞を受賞し、2012年「静電気と、未夜子の無意識。」で単行本デビュー。
┣ガーリーなもの、愛猫、妹、金魚、初音ミク、カードキャプターさくら、ときめきメモリアルgirlssideシリーズ、ホラー全般(特に伊藤潤二さん)、映画や音楽、小説をこよなく愛す。




👑第9回(2010年) 読者賞
 花に眩む/彩瀬まる(著)

花に眩む

Arikaアイコン(小)1私の肌には赤い花が咲く。
彼女と出会った夜も、彼の去った朝も――。
独特の世界観で描かれる、第9回R‐18文学賞読者賞受賞作。 

私の肌には赤い花が咲く。彼女と出会った夜も、彼の去った朝も――。出会った次の日、しまは私のアパートに転がり込んできた。しまといると、まっすぐに求められる。しまに求められると、なにもかもを叶えてあげたくなる……。大好きな高臣さんには、しまが来てから、一週間も電話をかけていなかった。この人におやすみを言って貰わなければ眠れなかったのに。でも高臣さんの低く甘い声を聞くと、途端に、ど、と体の内側があたたかく濡れた。かきまぜられたときのあの感覚を思い出して……独特の世界観で描かれる、第9回R-18文学賞読者賞受賞作。

「女による女のためのR-18文学賞」受賞作ですが、エロ度は低めです。身体から植物が生える、という設定のためインパクトがあってなんかすごく内容です。花の根が伸びていくことで肉体をむしばんでいくという設定が、生と表裏一体の死を暗示しており、それが生と死を慈しむことでもあり、受け入れることでもあり、諦めることにもつながっているような感触。淡々とした文体の中にも深さがあります。生きて、身体から植物が生えてそして朽ちていくその一生。とても綺麗な話だなって思います。


彩瀬まる(あやせ・まる)
┣1986年1月25日生まれ。
┣千葉県出身、埼玉県在住。
┣最近の習慣は近くの川辺に出没する野良ウサギを眺めること、深夜に唐揚げを揚げること。
┣小売会社勤務を経て、2010年「花に眩む」で第9回女による女のためのR-18文学賞読者賞を受賞。
┣2016年、『やがて海へと届く』で第38回野間文芸新人賞候補。
┣2017年、『くちなし』で第158回直木三十五賞候補。

候補
「クローゼット」 天城智伊
「やづくんとあいちゃん」 高柳亜希子
「20%は誰が悪い」 芦沢やよい
「溺れちまうよと、カワウソは言った。」山田うみ

最終候補作6篇
二次選考通過作19作


「女による女のためのR‐18文学賞」とは?

新潮社が主催する”女による、女のための”公募新人文学賞。選考委員、編集者、ウェブ上での読者投票と、選考もすべて女性。2002年、賞設立時は、「女性が書く、性をテーマにした小説」を募集していたが、女性が性について書くことは珍しいことではなくなり、多くの書き手が生まれたことから、一定の社会的役割を果たしたと、第11回より、「女性ならではの感性を生かした小説」と、募集テーマをリニューアル(官能をテーマとした作品も引き続き受け付ける)。第14回からは、選考委員に友近が加わり、友近賞が新設された。豊島ミホ、宮木あや子、窪美澄、吉川トリコなど、女性の秘めた感覚をこまやかに描き出す人気作家を輩出している。受賞作は、『小説新潮』『yom yom』に掲載されている。受賞者には、正賞として大賞30万円、読者賞10万円が、副賞として体脂肪計付ヘルスメーターが贈られる。

書くのも読むのも女性限定!
応募は女性に限定、新潮社の女性編集者が第一次・第二次選考を担当した後、三浦しをんさんと辻村深月さんの二人の女性作家が選考委員として、選ばれた候補作品の中から大賞を決定いたします。

読者も参加できる!
書くことはできないけれど、読むのは大好き、という読者のために「読者賞」を設けました。Web上で最終候補作品を公開し、女性読者限定で感想コメントを募集します。

年齢制限なし!
「R-18」、つまりあくまで大人が楽しめる作品を求めますが、応募に年齢制限はありません。15歳の熟女でも、80歳の少女でもOKです。ドンドン応募して下さい。

選考委員
┣【第1回】光野桃、山本文緒第
┣【2回 - 第5回】山本文緒、角田光代
┣【第6回 - 第10回】山本文緒、角田光代、唯川恵
┣【第11回 - 第13回】三浦しをん、辻村深月
┣【第14回 -】三浦しをん、辻村深月、友近



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