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(オトナ女子が読みたいエロ系文庫)第12回(2013年度)R‐18文学賞受賞作

kage

2018/04/10 (Tue)

オトナ女子R15あ

世の中には星の数ほどの文学賞がありますが、最近「女性による女性のためのR-18文学賞」という名前の文学賞を受賞した作家の作品をよく読んでいる気がします。

書くのも読むのも女性限定!

「女による女のためのR-18文学賞」は、新潮社が主催する公募新人文学賞です。

単にR-18文学賞ともいわれる。

これじゃ、女はイケないでしょ―――。「女による女のためのR-18文学賞」創設のきっかけは、男性視点の官能小説に異を唱える、女性編集者たちのそんな声だったという。女性が自然に感じることのできる性をテーマにした小説の追求―――だがそれは、その趣旨に創作意欲を刺激された新たな書き手たちによって独自の進化を遂げていった。

ちょっとディープなものから日常的な気分に寄り添えるものまで枝分かれし、気負いなく性を読むことのできる作品が次々と登場している女性向けエロ系文庫の盛況ぶり。かつて男性のものだったエロ小説は、今や女子の手中に!?どんどん進化を遂げる、その奥深い魅力に迫ります!

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika

■歴代受賞作品
第12回(2013年度)R‐18文学賞受賞作

大賞:30万円
読者賞:10万円
選考委員:三浦しをん・辻村深月

大賞2第12回 大賞受賞
 マンガ肉と僕/朝香 式(著)

マンガ肉と僕

Arikaアイコン(小)1大学時代、僕の部屋を占拠したデブで不潔な「肉女」。
10年後、アイツは全く別の姿で現われた。 

大学時代、僕をパシリにし部屋を占拠した、デブで不潔な「肉女」。10年後、ヤツはまったく別の姿で僕の前に現われた。肉が食べられない「アルパカ男」、バーのマスター「ペリカン」、僕の前で壊れていった元恋人…一癖も二癖もある男と女が紡ぎ出す、正解のない関係性の物語。第12回「R‐18文学賞」大賞受賞作。 個性的な男女が繰り広げる恋愛模様を、ユーモラス溢れる文章で綴られた短編集です。

D01-g031.gif(オトナ女子が読みたいエロ系文庫:映画)マンガ肉と僕 /朝香 式(著) 【2018/03/27】




👑第12回(2013年) 読者賞
 朝凪(『主婦病』所収)/森 美樹(著)

主婦病 (新潮文庫)

主婦病

「朝凪」→「まばたきがスイッチ」に改題

眠る無花果/まばたきがスイッチ/さざなみを抱く/森と蜜/まだ宵の口/ 月影の背中

Arikaアイコン(小)1欲望、猜疑、諦め、嫉妬……
私も患っているのだろうか、〈主婦〉という病を―― 

「たとえ専業主婦でも、女はいざという時のために最低百万円は隠し持っているべきでしょう」。新聞の悩み相談で目にした回答をきっかけに、美津子はある仕事を始めた。八時三十分から三時まで、昼休憩を除いて六時間勤務。完全在宅勤務でノルマなし。欠かせないのは、熟したトマト―。R‐18文学賞読者賞を受賞した「まばたきがスイッチ」をはじめ、生きる孤独と光を描ききる六編を収録!

母親が謎の事故死を遂げ、父親と暮らす12歳の女の子(「眠る無花果」)。夫と会話が成立せず、秘密のアルバイトに精を出す妻(「まばたきがスイッチ」)。長年連れ添った夫の隠しごとを知り、動揺しつつ介護する妻(「さざなみを抱く」)。夫や娘と幸せに暮らしているはずなのに、小学校時代の出来事をしきりに思い出してしまう女(「森と蜜」)。結婚して経済的には恵まれているものの、早朝からお団子屋さんで働く女(「まだ宵の口」)。激しい恋情に駆り立てられるかのように、タクシー運転手となって街を走るお嬢さま育ちの女(「月影の背中」)。

部下の男との情事の最中に倒れた夫、その裏切りを受け止め切れない妻。自分には無関心な夫の知らない世界に飛び立とうと、テレクラのバイトで金を貯める主婦。願った子供が授からなかったために、好きな夫と距離を取ってしまう妻――揺れる関係に悩み、こじらせ、もがく女達を描く連作短編集。主婦達の美しい自己犠牲は、愛の飢えや孤独感によって箍が外れ、心の奥底に潜んでいたドロドロとした感情が、日常を蝕んでいく。つまり主婦というイメージに囚われた彼女達の、自己犠牲による自己の崩壊、これが主婦病というものだと私は考える。そして、どの話にも登場する金髪の青年に「肉欲」という言葉を持った時、却ってこの沼のようなドロドロに溺れてしまう。結局金髪男は何者なのか?後味は悪いが、具体的な説明のない文章が陰影に富んでいて興味深く思った。何より女性特有の艶かしさがリアルに表現されている、秀逸な文体には魅せられた。どの話にも金髪の男が出てくる。金髪男に惹かれる女性たち。出逢ったことは良かったのかそれとも?決して『主婦』の病ではないので、このタイトルはどうかと思う。モヤモヤを残しました。主婦って、こんな風に病んでいくもの?


森 美樹(もり・みき) 
┣1970年埼玉県生まれ。東京都在住。
┣派遣社員、主婦。
┣20代~30代はじめにかけて少女小説を執筆。
┣1995年、第3回講談社X文庫ティーンズハート大賞(佳作)を受賞し、小説家デビュー。
その後、占い師のアシスタント、パワーストーングッズの作製、占い原稿のリライト、医療関係、金融関係などを経て小説執筆を再開する。
┣2013年、「朝凪」で第12回女による女のためのR-18文学賞(読者賞)を受賞する(大賞受賞は朝香式の『マンガ肉と僕』)。


候補
「グレイン・オブ・ライス・イナ・サバービア」 鵡川いづる
「絆創膏ワルツ」 八条優季
「パーティ」 一木けい

最終候補作5篇
二次選考通過作19作
一次選考通過作75作


「女による女のためのR‐18文学賞」とは?

新潮社が主催する”女による、女のための”公募新人文学賞。選考委員、編集者、ウェブ上での読者投票と、選考もすべて女性。2002年、賞設立時は、「女性が書く、性をテーマにした小説」を募集していたが、女性が性について書くことは珍しいことではなくなり、多くの書き手が生まれたことから、一定の社会的役割を果たしたと、第11回より、「女性ならではの感性を生かした小説」と、募集テーマをリニューアル(官能をテーマとした作品も引き続き受け付ける)。第14回からは、選考委員に友近が加わり、友近賞が新設された。豊島ミホ、宮木あや子、窪美澄、吉川トリコなど、女性の秘めた感覚をこまやかに描き出す人気作家を輩出している。受賞作は、『小説新潮』『yom yom』に掲載されている。受賞者には、正賞として大賞30万円、読者賞10万円が、副賞として体脂肪計付ヘルスメーターが贈られる。

書くのも読むのも女性限定!
応募は女性に限定、新潮社の女性編集者が第一次・第二次選考を担当した後、三浦しをんさんと辻村深月さんの二人の女性作家が選考委員として、選ばれた候補作品の中から大賞を決定いたします。

読者も参加できる!
書くことはできないけれど、読むのは大好き、という読者のために「読者賞」を設けました。Web上で最終候補作品を公開し、女性読者限定で感想コメントを募集します。

年齢制限なし!
「R-18」、つまりあくまで大人が楽しめる作品を求めますが、応募に年齢制限はありません。15歳の熟女でも、80歳の少女でもOKです。ドンドン応募して下さい。

選考委員
┣【第1回】光野桃、山本文緒第
┣【2回 - 第5回】山本文緒、角田光代
┣【第6回 - 第10回】山本文緒、角田光代、唯川恵
┣【第11回 - 第13回】三浦しをん、辻村深月
┣【第14回 -】三浦しをん、辻村深月、友近



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