FC2ブログ
2019 10 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2019 12

(オトナ女子が読みたいエロ系文庫)乾いた心を湿らせる「女のための絶品官能小説 」:禁断の愛と性

kage

2018/05/07 (Mon)

オトナ女子R15あ

乾いた心を湿らせる
「女のための絶品官能小説

女性視点のエロ系文庫は驚くほどにバラエティ豊か。

その中から、ひそやかな妄想の広がりを叶えてくれる作品をタイプ別に厳選。

あなたの官能のスイッチが押されるのは……

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika


禁断の 

足を踏み入れてはならない。

わかってはいるけれど、そこには”密のような快楽”がある。

理性を外した人の行方は……。

 ホテル・アイリス(幻冬舎文庫) /小川 洋子(著)

ホテル・アイリス

文庫: 249ページ
出版社: 幻冬舎

Arikaアイコン(小)1衝撃の問題作⁉
17歳の美少女と老人が共有する「SM愛」

街から独立する島に住む老人。手紙を通じて愛情を育み、遊覧船に乗って訪れた彼の家で、17歳のマリは、両手両足の自由を奪われて……。いったいこれから彼は何をするつもりなのかという不安と、もっと容赦なくおとしめてほしいという願いが、わたしを引き裂いた…。染みだらけの彼の背中を、私はなめる。腹の皺の間に、汗で湿った脇に、足の裏に、舌を這わせる。私の仕える肉体は醜ければ醜いほどいい。乱暴に操られる肉の塊となった時、身体の奥からしみ出してきたのは純粋な快感。老人は彼女の非日常であり、彼女はその非日常の穴に落ちてしまう。少女と老人が共有したのは滑稽で淫靡な暗闇の密室そのものだった――。著者独特の世界観の中で、究極のインモラル、エロティシズムを追求した衝撃の問題作‼


小川 洋子(おがわ・ようこ)
┣1962(昭和37)年、岡山県生れ。早稲田大学第一文学部卒。1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。1991(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。主な著書に『ホテル・アイリス』『沈黙博物館』『アンネ・フランクの記憶』『薬指の標本』『夜明けの縁をさ迷う人々』『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』等。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞。『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、2013年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。翻訳された作品も多く、海外での評価も高い。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 オンエア 〈上・下〉 (講談社文庫)/柳 美里(著)

オンエア 上 (講談社文庫)

オンエア 下 (講談社文庫)

文庫(上):368 ページ
文庫(下):400ページ
出版社:講談社

Arikaアイコン(小)1人気報道番組を舞台に
3人の女子アナの「スキャンダラスな性愛」が蠢く⁉

プロデューサーと不倫報道を続ける藤崎あゆみ・26歳。年下の野球選手に結婚をせがまれる水沢千広42歳。元カレのストーキングにおびえる望月結香・22歳。人気報道番組を舞台に3人の女子アナが、それぞれ予期せぬ人生の転機を迎える…。ストーリーの幕開けは、代わる代わる繰り広げる3人の女子アナのあられもない濡れ場。その激しさをものともしない過酷な運命に挑む、決定的なスキャンダルを抱えた彼女たちの孤独な戦いの物語。不倫、裏切り、羨望、嫉妬、覚醒剤、経歴詐称等…リアルな筆致で”女”を描き切った著者初のエンターテインメント巨編。

上巻は女子アナの女・下巻は女子アナのアナウンサーの部分をメインにしてる。上巻は性描写がエグいし、ドロドロしてたのに比べると下巻は読みやすかった。民放キー局の人気女子アナたちがそれぞれの事件を経て、物語は大きく動く下巻。元カレにハメ撮り写真を週刊誌に売られた結香が再生してよかった。整形だらけの滝川理央は予想外に安泰で、それはそれでリアル。「ニュースEYE」の関係者たちがみんなそれぞれの道を歩んで、女は強い⁉ 生々しく痛々しいほどに女子アナたちのそれぞれの生き様が描かれている。途中、あーこれはイヤミス(読んでていやな気分になるミステリー)か?となり、やめようかなと思ったのに、逆に読む手を止められず寝る間も惜しんで一気読みをしてしまうという……、そしてイヤミスではありませんでした。こんなに人の黒い面を真っ向から書いて惹きつけるのはさすが柳美里だなと。「あとがき」を読んで分かりましたが、登場人物達には、たくさんのモデルとなる方がいらっしゃったようで、その取材量半端なかったんだろうなw。ある意味、この作品はドキュメンタリーでもあるのかもしれません。


柳 美里(ゆう・みり )
┣1968年、神奈川県生まれ。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、『家族シネマ』で、第116回芥川賞を受賞。1999年、『ゴールドラッシュ』で、第3回木山捷平文学賞を受賞。2001年、『命』で、第7回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。主な著書に、戯曲『魚の祭』(角川文庫)、『グリーンベンチ』(同)、小説『フルハウス』(文春文庫)、『家族シネマ』(講談社文庫)、『タイル』(文春文庫)、『ゴールドラッシュ』(新潮文庫)、『男』(同)、『石に泳ぐ魚』(同)、『8月の果て』(同)、『雨と夢のあとに』(角川書店)、『黒』(扶桑社)、『山手線内回り』(河出書房新社)、エッセイ・私記『水辺のゆりかご』(角川文庫)、『家族の標本』(同)、『私語辞典』(同)、『自殺』(文春文庫)、『命』(新潮文庫)、『魂』(同)、『生』(同)、『声』(同)、『名づけえぬものに触れて』(日経BP社)、福田和也との共著『響くものと流れるもの』(PHP研究所)、絵本『月へのぼったケンタロウくん』(ポプラ社)などがある。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



 親指Pの修業時代〈上・下〉(河出文庫)/松浦理英子(著)

親指Pの修業時代 上 (河出文庫)

親指Pの修業時代 下 (河出文庫)

文庫(上): 368ページ
文庫(下): 368ページ
出版社: 河出書房新社

Arikaアイコン(小)1理想の「性行為」を求めて性器をめぐる思想劇。
LGBTが社会的に問題とされている現在読むべき一冊かも⁉

どこにでもいる無邪気で平凡な女子大生、一実。自殺した親友の四十九日の翌日、眠りから目覚めると、彼女の右足の親指はペニスになっていた。突然現れた親指Pの出現に揺れる彼女。そして無垢だった一実にも徐々に変化が訪れるという、いわば自己開拓物語。下巻では新しい恋人、春志と、性的に特殊な事情を持つ人々が集まる見世物一座に参加。そこで親指Pが勃起したのは……。自分の心に正直な反応を示す器官を得たことで、自分自身の感受性を開放していく性を考える名作。

人間は生殖だけではなく、愛や快楽というかたちでもセックスを求めてしまうという試練。性器的なものばかりにスポットをあてているようでいて、実は非性器的な皮膚感覚にこそ本当の快楽はあるというテーマの深さ。それにしても、足の親指が突然ペニスになった女性だなんて、なんでこんな発想ができるんだろう?発想がかなりぶっ飛んでる松浦さんの頭の中どうなっちゃってんのだろう?性に対してかなり踏み込んだ内容の一方で、登場人物一人一人に対しての心情がかなりリアルに描かれていて、その部分が個人的には一番面白かった。実際はあのようには考えないにしても、そこには新しい考え方や価値観があり自分の視野を広げてくれた。 LGTBなんて言葉もなかったであろう20年以上前の松浦さんの脳内に、まだまだ現代は置いていかれてる感じがする。もはやその才能に嫉妬さえ起きず、今までになかった新しい感受性や快楽を追求しようという著者の試みに強く胸を打たれた。読んでる最中ひたすら既存の固定観念化された性器的性愛のイメージをかき乱されて、気づいたら読み終えていた。愛とは何か、性とは何か、そういうことを書いている小説は他にもあるけれど、こんなエキセントリックな設定の禁断の性愛ものは類を見ない。


松浦 理英子(まつうら・りえこ)
┣1958(昭和33)年、愛媛県生れ。1978年「葬儀の日」で文學界新人賞、1994(平成6)年『親指Pの修業時代』で女流文学賞、2008年『犬身』で読売文学賞を受賞。他の作品に、『セバスチャン』『ナチュラル・ウーマン』『裏ヴァージョン』、エッセイに、『ポケット・フェティッシュ』『優しい去勢のために』などがある。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



 焚火の終わり〈上・下〉 (集英社文庫)/(著)

焚火の終わり〈上〉 (集英社文庫)

焚火の終わり 下 (集英社文庫)

文庫(上): 305ページ
文庫(下): 282 ページ
出版社: 集英社

Arikaアイコン(小)1罪悪感が「官能」に火をつける⁉
匂いや感触、直接的でない、触れるようなエロスの描写がなまめかしい。  

茂樹34歳、美花27歳。「美花は本当に自分の妹だろうか」。亡き母の残したノートから謎のメモを発見する。一方、美花の家には異様な写真が一枚残されていた。異母妹だと思っていた美花の出生の秘密を探るうち、さらに強まっていく兄・茂樹と美花の絆。それは恐ろしいほどの疼きとなった。異母兄妹と言われて育った茂樹と美花だが、その出生には謎が多く、真実を探っていく中、兄妹かもという罪悪感が、二人の果てなき愉悦の火種となって、さらに官能を高ぶらせていく。異母兄妹弟か異父兄妹か血の繋がりはないのか。真実を探っていく課程がじれったい。上巻の最後のシーンは性的にと言う意味ではなく興奮しました。匂いや感触、直接的でない、触れるようなエロスの描写が実になまめかしい。何とも微妙な題材を綺麗で上品に仕上げたなぁと言う印象。 近親相姦と言う文字を見るといやらしいイメージしかわかないけれど、7つ違いの異母兄妹の恋愛に下品な俗っぽさは皆無で、不思議とふしだらに感じないのは、血が繋がってない可能性を常に意識させるからであろう。惹かれ合うお似合いの兄と妹が結ばれるタブーに、同性愛への謂われないタブー視を重ねて、物語に深みを与えるところが宮本輝らしいなと。学生時代にかなり好きだった宮本輝ですが、またハマりそうです。


宮本 輝(みやもと・てる)
┣1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、1977年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦繍』『青が散る』『流転の海』『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』(芸術選奨文部科学大臣賞)『にぎやかな天地』『骸骨ビルの庭』(司馬遼太郎賞)『水のかたち』『田園発 港行き自転車』等著書多数。2010 (平成22)年、紫綬褒章受章。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



 愛より速く (新潮文庫)/斎藤 綾子(著)

愛より速く (新潮文庫)

文庫: 214ページ
出版社: 新潮社

Arikaアイコン(小)1肉体→愛、快楽は一瞬。それとも永遠。
時代を軽やかに突きぬけた、大胆不敵なエロスの自叙伝   
 
このまま私の中にいて。もっと深く突き刺してよ――エロスの王道を歩む23歳の女子大生・“斎藤綾子”のセックス遍歴は、売りに援交、SM、輪姦、乱交、不倫、同性愛……。時に髭もないツルツルのボーヤを舐めまくり、時にフツーの恋がしたくてセックスを我慢してみたりする。だって、私は男が好き。特にペニスは大好物――。

リアルでポップなセックス遍歴が駆け巡る自叙伝は、売り、援交、SM、輸姦、乱交、不倫、同性愛……と怖いもの知らずのエロスのオンパレード。あっけらかんとした筆致、あまりにも正直でピュアな言葉に愛しさも感じる、’80年代女子大生の過激な性の独自書。めぐるめく肉欲に溺れるのではなく心地よく泳いでいる感じが文章によく現れている。書くことは武器だね。理不尽なお相手の言葉を受けて飲み込んで溜め込んだ山ほどの言葉を好きなだけぶちまけられるんだから。包み隠さずぶちまけた本音があまりにも爽快で笑ってしまうが、「処女を装うとき」「追い詰めて、犯して」「十五歳で輪姦されて」「オナニーの秘儀」など、全19編を収録した、女の子のための超過激なエッチ小説。なのでティーンには読ませたくないわ。


斎藤 綾子(さいとう あやこ)
┣1958年、東京都出身の小説家、エッセイスト。武蔵野美術大学工芸デザイン科卒業。大学在学中に、雑誌『宝島』に投稿した短編が編集部の目に留まり、同誌上で『性体験時代』というタイトルで連載が始まる。1981年、それらをまとめた『愛より速く』(刊行当時は『愛より速く 二十三歳、性の自叙伝』というタイトルでJICC出版局より出版、現在は新潮文庫)が出版。その赤裸々な性体験の告白で、世間に衝撃を与えたが、文体はあくまであっけらかんとして軽妙であり、それは後に続く作品群にも共通している。自らをバイセクシュアルとカミングアウトしており、レズビアンをモチーフにした作品や、他にもSMなどアブノーマルな性を描いている。内容のわりに明るい文体のせいか、女性にも受け入れられているポルノ作家である。20歳の時に結核を患った経験がある(『結核病棟物語』という小説にしている)。スキューバダイビングや鯨といった趣味を持ち、小笠原諸島を何度か訪れており、ここを舞台にした作品も書いている。エッセイのみならず、小説中にも「斎藤綾子」が主人公として登場し、私小説的に読ませる作品が多い。執筆活動のほかに、雑誌などでコメントを寄せることもあるが、本人がメディアに露出することはほとんどない。
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「女による女のためのR‐18文学賞」とは?

新潮社が主催する”女による、女のための”公募新人文学賞。選考委員、編集者、ウェブ上での読者投票と、選考もすべて女性。2002年、賞設立時は、「女性が書く、性をテーマにした小説」を募集していたが、女性が性について書くことは珍しいことではなくなり、多くの書き手が生まれたことから、一定の社会的役割を果たしたと、第11回より、「女性ならではの感性を生かした小説」と、募集テーマをリニューアル(官能をテーマとした作品も引き続き受け付ける)。第14回からは、選考委員に友近が加わり、友近賞が新設された。豊島ミホ、宮木あや子、窪美澄、吉川トリコなど、女性の秘めた感覚をこまやかに描き出す人気作家を輩出している。受賞作は、『小説新潮』『yom yom』に掲載されている。受賞者には、正賞として大賞30万円、読者賞10万円が、副賞として体脂肪計付ヘルスメーターが贈られる。

書くのも読むのも女性限定!
応募は女性に限定、新潮社の女性編集者が第一次・第二次選考を担当した後、三浦しをんさんと辻村深月さんの二人の女性作家が選考委員として、選ばれた候補作品の中から大賞を決定いたします。

読者も参加できる!
書くことはできないけれど、読むのは大好き、という読者のために「読者賞」を設けました。Web上で最終候補作品を公開し、女性読者限定で感想コメントを募集します。

年齢制限なし!
「R-18」、つまりあくまで大人が楽しめる作品を求めますが、応募に年齢制限はありません。15歳の熟女でも、80歳の少女でもOKです。ドンドン応募して下さい。

選考委員
┣【第1回】光野桃、山本文緒第
┣【2回 - 第5回】山本文緒、角田光代
┣【第6回 - 第10回】山本文緒、角田光代、唯川恵
┣【第11回 - 第13回】三浦しをん、辻村深月
┣【第14回 -】三浦しをん、辻村深月、友近




関連記事
スポンサーサイト



コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック