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(オトナ女子が読みたいエロ系文庫)乾いた心を湿らせる「女のための絶品官能小説 」:女性作家が描く繊細で濃厚な性

kage

2018/05/06 (Sun)

オトナ女子R15あ

乾いた心を湿らせる
「女のための絶品官能小説

女性視点のエロ系文庫は驚くほどにバラエティ豊か。

その中から、ひそやかな妄想の広がりを叶えてくれる作品をタイプ別に厳選。

あなたの官能のスイッチが押されるのは……

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika


女性作家が描く繊細で濃厚な性  

かつては”事件”とさえ呼ばれた女性作家の性描写。

みずからの本能と覚悟を持って対峙し、紡ぎ出された濃密な物語。


第46回(2003年)群像新人文学賞優秀賞受賞
 授乳(講談社文庫)/村田沙耶香(著)

授乳 (講談社文庫)

文庫: 240ページ
出版社: 講談社

Arikaアイコン(小)1少女の体から溢れ出す母性の行方 
高校受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の先生。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせる母と思春期の女の子を逆上させる要素を少しだけ持つ父。その家の中で私と先生は何かを共有し、この部屋だけの特別な空気を閉じ込めたはずだった。「――ねえ、ゲームしようよ」。暴力的にすら変化していく思春期の体、その中に満ちてきた性衝動、親への嫌悪感、支配的な母性欲が絡まり、無抵抗な先生にしたことは……。少女が自身を閉じ込め、その世界観に耽る描写は、生理的な感覚に強烈に訴えてくる。表題作他2編。


村田 沙耶香(むらた さやか)
┣1979(昭和54)年千葉県生れ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003(平成15)年「授乳」で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年「コンビニ人間」で芥川賞受賞。著書に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』『消滅世界』などがある。
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 ダブル・ファンタジー〈上・下〉(文春文庫)/村山由佳(著)

ダブル・ファンタジー〈上〉 (文春文庫)

ダブル・ファンタジー〈下〉 (文春文庫)

(上)文庫: 301ページ 
(下)文庫: 294ページ 
出版社: 文藝春秋

合本 ダブル・ファンタジー【文春e-Books】

合本 ダブル・ファンタジー【文春e-Books】
紙の本の長さ: 385 ページ 
出版社: 文藝春秋

Arikaアイコン(小)1ある時の内面は行為よりエロい 
夫の抑圧に苦しむ35歳の人気脚本家・奈津は、演出家・志澤とのかつてないセックスを経験したことから、女としての人生に目覚めていく。尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。“外の世界”に出て初めてわかった男の嘘、夫の支配欲、そして抑圧されていた自らの性欲の強さ――。もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。そのためなら――、そのためだけにでも、誰を裏切ろうが、傷つけようがかまわない。「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」。解放と官能の先にあるものを探る、著者の転換点となった一作。セックスの中にある精神的支配や互いのせめぎ合いを、言葉で”見せた”描写はエロティックの極致。

村山 由佳(むらやま ゆか)
┣1964年、東京都生まれ。立教大学卒。1993年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。2009年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞を受賞した。他の著書に、『天使の柩』『放蕩記』『アダルト・エデュケーション』『ありふれた愛じゃない』『天翔る』『ラヴィアンローズ』など。
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第11回島清恋愛文学賞受賞作。
 潤一(新潮文庫)/井上荒野(著)

潤一 (新潮文庫)

文庫: 244ページ
出版社: 新潮社

Arikaアイコン(小)1潤一は罪作りな奴だ。
女の心をやんちゃに、優しく溶かし、一生消えない記憶を残していく。 

伊月潤一、26歳。住所も定まらず定職もない、気まぐれで調子のいい男。女たちを魅了してやまない不良。青年・潤一はふいに心を揺らす女たちの前に現れる。寄る辺ない日常に埋れていた女たちの人生は、潤一に会って、束の間、輝きを取り戻す。だが、潤一は、一人の女のそばには決してとどまらず、時に体に触れ、心に寄り添い、後くされなくふらり去っていく。小さな波紋だけを残して……。幸福な未来に飽きた妊婦、妹の夫と浮気を繰り返す姉。再婚する親に反発し男を誘惑する少女……漂うように生きる潤一と14歳から62歳までの9人の女たちの刹那の愛の業深さと心に空く隙間を繊細に描いた連作短篇集。

井上荒野
┣1961年東京生まれ。1989年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞を受賞してデビュー。2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、2008年『切羽へ』で直木賞、2011年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞受賞。著書に『グラジオラスの耳』、『もう切るわ』、『ひどい感じ 父・井上光晴』、『森のなかのママ』、『しかたのない水』、『誰よりも美しい妻』、『学園のパーシモン』、『ズームーデイズ』、『ベーコン』、『夜を着る』、『雉猫心中』、『静子の日常』、『つやのよる』、『結婚』など。
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第11回伊藤整文学賞、第39回女流文学賞を受賞
 溺レる(文春文庫)/川上弘美(著)

溺レる (文春文庫)

文庫: 204ページ
出版社: 文藝春秋

Arikaアイコン(小)1行間から立ちのぼる艶めかしさに溺レる。
ちょっとだめな男とアイヨクにオボレ、どこまでも逃げる旅――道ならぬ恋をする男女の心の機微を幻灯のように映し出した表題作をはじめ、過ぎゆく恋の一瞬を描く8つの短編集。不倫、SM、強姦、自慰……アイヨクにオボレル話なのに、あまり性欲の生臭さを感じさせない。真剣に逃避行を図るわけでも、新生活を築こうと意気込むわけでもなく、呼吸をするように自然に飲んで食べてアイヨクに溺レて、ふんわり、どんより、ゆっくりと堕ちていく。何処まで?そう、死ヌまで……。いや、死後でさえも、なんとはなしに現世の狭間を漂ってさえいるように思える。リアル感はないのに、生々しさ、艶っぽさが脳裏に広がる。あんなこと、こんなこと……が身体の記憶からよみがえってくる。大きな展開はないけれど、文章がとてもキレイで読んでいて心地よかった。句読点ひとつひとつにも味わいを感じました。2000年、本書で女流文学賞、伊藤整文学賞をW受賞。解説「つまらない女が飼う」 種村季弘。

川上弘美(かわかみひろみ)
┣1958(昭和33)年、東京都生れ。1994(平成6)年「神様」で第一回パスカル短篇文学新人賞を受賞。1996年「蛇を踏む」で芥川賞、1999年『神様』でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、2007年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、2015年『水声』で読売文学賞を受賞。その他の作品に『椰子・椰子』『おめでとう』『龍宮』『光ってみえるもの、あれは』『ニシノユキヒコの恋と冒険』『古道具 中野商店』『夜の公園』『ざらざら』『ハヅキさんのこと』『どこから行っても遠い町』『パスタマシーンの幽霊』『機嫌のいい犬』『なめらかで熱くて甘苦しくて』などがある。
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 とける、とろける(新潮文庫) /唯川 恵(著)

とける、とろける (新潮文庫)

文庫: 293ページ
出版社: 新潮社

Arikaアイコン(小)1満ち溢れる官能の先にあるもの 
私は、何て淫らで、何て恍惚とした顔をしているのだろう。

恥ずかしいことなんて何もない。彼となら、何でもできる──。幸福な家庭を守りたいのに、気の遠くなるほどの快感とオーガズムを与えてくれる男と出会ってしまった女。運命の相手を探すため、様々な男と身体を重ねていく女。誰にも知られずに、秘密の恋人と痺れるようなセックスを楽しむ女。甘やかで、底知れない性愛の深みに堕ちていく女たちを描く、官能が滴る九つの性愛を描くエロティック・ラブストーリーズ。とろけるような官能の先に見え隠れする、そこに巣食う狂気や隠し持った哀しみ、焦りなどの感情の波がひたひたと押し寄せてくる。情欲に萌える人達が出てきますが、それは成就できないない逢瀬、欲情より誘うのは・・・。「生き方」も「性」も理想と現実は違う。でも、それでも逞しく生きていく女性達が頼もしく感じました。程よい毒がスパイスになっていて読みやすかった。唯川さんの本って、朝でもなく昼でもなく、深夜に読むとめちゃくちゃ浸れる気がする。文字の甘ったるさが深夜にぴったりだと思う。

唯川 恵(ゆいかわけい)
┣1955(昭和30)年、金沢市生れ。銀行勤務などを経て、1984年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞。恋愛小説やエッセイで、多くの読者の共感を集めている。2002(平成14)年、『肩ごしの恋人』で直木賞、2008年、『愛に似たもの』で柴田錬三郎賞を受賞。著書は『ベター・ハーフ』『燃えつきるまで』『100万回の言い訳』『とける、とろける』『天に堕ちる』『セシルのもくろみ』『雨心中』『テティスの逆鱗』『手のひらの砂漠』『逢魔』『啼かない鳥は空に溺れる』など多数。
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「女による女のためのR‐18文学賞」とは?

新潮社が主催する”女による、女のための”公募新人文学賞。選考委員、編集者、ウェブ上での読者投票と、選考もすべて女性。2002年、賞設立時は、「女性が書く、性をテーマにした小説」を募集していたが、女性が性について書くことは珍しいことではなくなり、多くの書き手が生まれたことから、一定の社会的役割を果たしたと、第11回より、「女性ならではの感性を生かした小説」と、募集テーマをリニューアル(官能をテーマとした作品も引き続き受け付ける)。第14回からは、選考委員に友近が加わり、友近賞が新設された。豊島ミホ、宮木あや子、窪美澄、吉川トリコなど、女性の秘めた感覚をこまやかに描き出す人気作家を輩出している。受賞作は、『小説新潮』『yom yom』に掲載されている。受賞者には、正賞として大賞30万円、読者賞10万円が、副賞として体脂肪計付ヘルスメーターが贈られる。

書くのも読むのも女性限定!
応募は女性に限定、新潮社の女性編集者が第一次・第二次選考を担当した後、三浦しをんさんと辻村深月さんの二人の女性作家が選考委員として、選ばれた候補作品の中から大賞を決定いたします。

読者も参加できる!
書くことはできないけれど、読むのは大好き、という読者のために「読者賞」を設けました。Web上で最終候補作品を公開し、女性読者限定で感想コメントを募集します。

年齢制限なし!
「R-18」、つまりあくまで大人が楽しめる作品を求めますが、応募に年齢制限はありません。15歳の熟女でも、80歳の少女でもOKです。ドンドン応募して下さい。

選考委員
┣【第1回】光野桃、山本文緒第
┣【2回 - 第5回】山本文緒、角田光代
┣【第6回 - 第10回】山本文緒、角田光代、唯川恵
┣【第11回 - 第13回】三浦しをん、辻村深月
┣【第14回 -】三浦しをん、辻村深月、友近




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