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(オトナ女子が読みたいエロ系文庫)乾いた心を湿らせる「女のための絶品官能小説 」:官能作家たちの本領発揮

kage

2018/05/13 (Sun)

オトナ女子R15あ

乾いた心を湿らせる
「女のための絶品官能小説

女性視点のエロ系文庫は驚くほどにバラエティ豊か。

その中から、ひそやかな妄想の広がりを叶えてくれる作品をタイプ別に厳選。

あなたの官能のスイッチが押されるのは……

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika


官能作家たちの本領発揮  

エロスを極める官能作家たちが描く情愛の数々
その刺激的な世界観は、
これまでにない自分を発見させてくれるかも。


  華宴 (幻冬舎アウトロー文庫)/藍川 京(著)

華宴 (幻冬舎アウトロー文庫)

文庫: 430ページ
出版社: 幻冬舎

Arikaアイコン(小)1伝統美の中の究極の性宴 
”最愛の男と呼ばれたいのなら、この試練に耐えること”と連れ込まれた宿で、画家、書道家、刺青師など6人の男と肌を合わせる女子大生・緋絽子。戸惑いつつも、被虐の美味は彼女の肉体を次第にく変貌させ、過激で艶やかな性の秘儀は、奥に潜む願望を呼び醒ましていく。伝統美の中で織りなされる男女の究極の性宴。20年以上も色あせず、読者を惹きつけてやまない名作。名作とうたわれつつも長らく入手困難だった処女作「卒業」改題して遂に復刻。


藍川 京(あいかわ・きょう)
┣官能小説家。女性。熊本県出身。福岡市立福岡女子高等学校卒業後、現代文芸研究所の田端信に小説の指導を受ける。1989年、作家デビュー。日本ペンクラブおよび日本文芸家協会会員で、日本文芸家クラブ理事も務める。





 寂花の雫 (実業之日本社文庫)/ 花房観音(著)

寂花の雫 (実業之日本社文庫)

文庫: 264ページ
出版社: 実業之日本社

Arikaアイコン(小)1女将の前に現れた謎の男――
欲情の高まりと寂しさの狭間、美しき京の四季と性愛の極み! ! 

京都大原の山里で一日一組しか客をとらない民宿を営む平本珠子は、夫と実父を4年前に交通事故で亡くし、民宿を営みつつ、たった一人で生きてきた。そんな珠子のもとに泊まり客としてやってきた男は恋人と喧嘩をして男ひとりで宿に泊まることとなった羽賀九郎。羽賀から大原の案内をしてほしいと強引の誘いに揺れる、女ざかりの身体。寂しさは忍べても、人恋しさには耐えられない。京都・大原を舞台に、女の修羅を抒情豊かに描いた、第一回団鬼六賞作家、初の女性向け性愛小説。

花房 観音(はなぶさ・かんのん)
┣1971(昭和46)年、兵庫県生れ。
┣小説家・バスガイド。
┣京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010(平成22)年に「花祀り」で団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。2017年10月現在も京都でバスガイドを務める。官能小説では、男女のありようを芯から炙り出す筆力の高さに女性からの支持も厚い。ホラー小説も手がける。
┣著書に『寂花の雫』『花祀り』『萌えいづる』『女坂』『楽園』『鳥辺野心中』『指人形』『黄泉醜女(ヨモツシコメ)』『女の庭』『好色入道』『偽りの森』『愛の宿』『まつりのあと』『花びらめくり』『色仏』『鬼の家』など多数。
┣夫は放送作家・フリーライターの吉村智樹。
┣京都市在住(2017年9月現在)。




  秘めやかな蜜の味 (実業之日本社文庫)/坂井希久子(著)

秘めやかな蜜の味 (実業之日本社文庫)

文庫: 256ページ
出版社: 実業之日本社
[解説・篠田節子]

Arikaアイコン(小)1淫靡さが際立つ幻想性愛小説
古い雛人形を見に来ないかと言う妙齢の女に誘われ――「雛の家」、山菜採りに出かけて遭難したところを山奥に一人で暮らす女に助けられ――「山の女神」、学生の私に梅仕事を教えたのは――「梅供養」、隣家の若奥さんに言い寄られ――「夜叉」。マンネリムードの妻との二人暮らし、田舎町でプチ隠居生活を送る四十前の兵頭牧衛を襲う「女難」のかずかずを描く7話。「ぴったりだわ」「欲しい?」淫靡な女たちはなぜ牧衛にこだわるのか……。まどろみの中での情交は、読む者の妄想を限りなく掻き立てていく。現役SM嬢作家の魅惑的な筆致により限りなく濃厚に描く幻想性愛小説短編。

坂井 希久子(さかい・きくこ)
┣1977年生まれ。
┣小説家、官能小説家、エッセイスト。
┣和歌山県立桐蔭高等学校、同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。会社員を経て、プロの作家を志し上京。2005年に森村誠一が名誉顧問を務める小説家入門 山村教室に参加。2007年度末に「想い出ひらり」が山村教室年間最優秀賞を受賞し、2008年8月号小説宝石(光文社)に掲載された。2008年9月、「男と女の腹の蟲」で第88回オール讀物新人賞を受賞。受賞時に現役SM嬢であることが話題になった。



  窓ごしの欲情 (宝島社文庫)/うかみ綾乃(著)

窓ごしの欲情 (宝島社文庫) (窓越しの欲情 (宝島社文庫))

文庫: 287ページ
出版社: 宝島社

Arikaアイコン(小)12010年日本官能文庫大賞新人賞受賞作品 
ほんとうの自分は窓の外か内か、”覗く”という耽美な世界観 。

義父母の家で育った耀子は、幼い頃から同居していた従兄に凄まじい性的虐待を受け続けていました。そんな耀子は、唯一の味方だった祖母の死を機に、家を飛び出した過去を持つ。一方、有名画家として一時代を築いた北城は、全盛期に起こした事故により、利き手の自由を奪われてから、今はひっそり無為の日々の隠居生活を送っていた。そんな相反する背景を持つ二人の心を強く結ぶもの……それは、互いの部屋と部屋を覗ける位置にある、それぞれの窓だった。人間は誰でも、常に真っ当な顔を曝しながら、他人には言えない冥い欲望を抱えている。身体が悪か、心が疚しいのか。読んでいて思い浮かんだのは、レーモン・ラディゲの『肉体の悪魔』、福永武彦の『海市』、ジャン・ジュネの『泥棒日記』。サクッとサラッと息抜きで読むつもりが、思いの外重かった?深かった? それは窓越しにお互いの息遣いまで感じそうな”覗く”という耽美な世界観。窓と窓との距離感が悩ましくも、絶妙な2人の関係。ラスト耀子には幸せになって欲しかったのに、相手はそう来たか……。 読んですぐ忘れちゃう様なただの官能小説ではなく、暫くは頭に残りそうなそんな一冊でした。音や匂いまでが立ち上ってくる、容赦ないほどの性描写が鮮烈な日本官能文庫大賞新人賞受賞作。


うかみ綾乃(うつみ・あやの)
┣奈良県出身。
┣2011年「窓ごしの欲情」(宝島社)で日本官能文庫大賞新人賞を受賞
┣2012年「蝮の舌」(小学館)で性文学の登竜門である団鬼六賞大賞を受賞
┣日本図書館協会選定図書認定書
┣性愛を通して人間を描くことのできる、実力ある気鋭の作家。
┣他の主な著書に、「指づかい」「姉の愉悦」(共に幻冬舎)がある。
┣生田流箏曲師匠でもあり、箏やピアノの弾き語りでライブ活動を行う。




 花鳥籠 (悦の森文庫)/深志美由紀(著)

花鳥籠 (悦の森文庫)

文庫: 312ページ
出版社: 無双舎

Arikaアイコン(小)1第一回団鬼六賞優秀作作品!
煽られ、蔑まれるほの暗い羞恥と快感・・・。 

「S」と名乗る男との2ショットチャットで密かなSM願望を叶えていた平凡な主婦・寧子(29歳)は今までにない快感を得ていた。ある日寧子は母親を殺したという少年・シュウ(16歳)に放尿の現場を目撃される。「変態だね」シュウの言葉に激しい羞恥と快楽を感じ、やがて「S」とシュウが同一人物であると確信する寧子。警察に追われる身となったシュウの身を案じ、彼の奴隷となって共に逃亡する事を決意するが……。当作品の他、異常な性世界にのめり込む男を描いた『おれの繭子』を収録。奴隷になる快感――第一回団鬼六賞優秀作の名にふさわしい、羞恥と快楽が突き抜ける逸品。

子宮に包まれ回復するオトコのサガともろにオスのサガの2篇。支配と服従関係の16歳の少年(ご主人様)と29歳の主婦(奴隷)。「たとえいつか別れが来ても、生きていればまた会えるだろう。自分でそうやって選べばさ。」そして私は今日も画面の向こうに官能と細い希望の糸を探すのだ。彼らはもう再会出来ただろうか・・・。非日常から日常にもどる事と、非日常から日常(正常)にもどる事。服従が服獣に変わった後ではもどる事も大変(⁉)日常と非日常を危ういバランスで行き来する寧子の心情描写が巧みです。日常と官能の部分を交互に書いているので、そのコントラストが余計に闇の部分を引き立てています。支配する者とされる者でありながら、確かな愛情が感じられるのは、女性作家ならではの表現力ではないでしょうか。また同時収録の『おれの繭子』。こちらは男性目線で描かれていて、繭子への執着がいつか異常な思い込みに変わっていく心情が見事です。虐げられる女性達の悦びもすごく伝わってきました。冒頭部分は、男性はこんなシチュエーションを夢想するのかな、と思ってちょっと面白かったです。団鬼六賞優秀作受賞作品ということで、官能部分はもちろん、ストーリー展開が非常に面白いです。官能小説をこれまで読んだことがない方にも、比較的に読みやすいと思います。


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映画「花鳥籠」 【2013/11/23公開】




 教育実習生 (幻冬舎アウトロー文庫)/松崎詩織(著)

教育実習生 (幻冬舎アウトロー文庫)

文庫: 243ページ
出版社: 幻冬舎

Arikaアイコン(小)1女性らしい繊細さと細やかで濃密な描写が印象的な処女作品集。
「先生、もう我慢できない。ピアノに両手をついて後ろを向いてよ」。音楽室やプールサイドで教え子のペニスを口に含み、禁断の快楽に溺れていく教育実習生を描く表題作。彼氏と見知らぬ女のセックスを目撃した失意の女子大生が、その帰宅途中に拾った美少年と始めた狂おしい同棲生活を描く「フラジャイル」ほか一篇を収録した、傑作情痴小説集。幻冬舎アウトロー大賞特別賞を受賞した『フラジャイル』を含む三つの中編を収録。女の裏切りがやはりリアルだ。そして、男の裏切りも。人間がよく描かれている。過激でアブノーマルプレイのオンパレードで同性愛描写もあるが、さほどの嫌悪感はない。むしろ妄想としての過激さを感じるが、それを阻害する残酷さや、汚らしさとは無縁である。悲しく切ない。泣ける。松崎詩織の原点はここにあったんだと、わかるような作品でした。

---------------------- ★
『フラジャイル』
女性の壊れそうで壊れない繊細な心の動きが書き込まれた、性を題材にした純文学、といった趣の作品。”蹂躙” この物語は、この一言に尽きる。 自分の愛でる、大切に大事にしてきたものを、ある種憎むべきものに壊される苦しさ。 こんなに好きなのに、気がおかしくなるくらい欲しているのに、 自分では与える事もできず、どうしようもならない現実。 受け入れられないもどかしさ、歯痒さ、切なさ・・・・・・ 囚われているという感覚に尽きる。非常に鮮烈で、本書のなかでは、一番女性向け。
---------------------- ★
『危険な遊び』
人間の不思議な心の世界を異様な状況の中に描いた、少しおかための女子大生が、性にめざめていく過程を描いた官能小説。男性目線的な、お気軽に楽しめる作品です。
---------------------- ★
『教育実習生』
決して下品ではないエロティックな描写と、女心の切なさと、そして印象的なラストのコンビネーションの表題作。いわゆる鬼畜系の凌辱小説。ヒロイン・神崎(女子大生)はFカップ巨乳のナイスバディ。高校時代は水泳部の副キャプテン。事故で下半身不随となった恋人・山村治樹に別れを告げられたという暗い過去がある。彼女は自分が事故の原因を作ったと今でも気にやんでおり、それ以来男と付き合えなくなってしまった。しかし山村との交際中は結婚を意識していたので大胆なセックスを素直に受け入れ、山村の望むままに屋外でのヌード写真を1000枚以上も撮らせていたほどの野外露出好きで、要するに『見られたい』という変態の素地は十分あったわけですね。教育実習に趣いた母校には山村の弟・真治がおり、悪辣な罠を仕掛けて彼女を待ち受けていた……。ミステリー仕立てはしているが、作者の神回すぎる大読者サービス的な意図も感じられる。まあ、モロ男性目線で、こういうのきっと好きなんだろうなと思いながら読破。

個人的には女性ならではの自意識が強く出たロマンス系の作品よりも、ヒロインの女子大生が教育実習先の母校で調教され、果てしなく堕ちてゆく表題作が絶品で面白い!果てしなく堕ちてゆくヒロインに萌えます。心身共にボロボロにされてメス奴隷となることを受け入れるラストが素晴らしい。どれも、作者の豊かな創造(想像?)力が感じられる作品だった。


松崎詩織(まつざき・しおり)
┣東京都出身
┣2006年(平成18年)、妖しく光る官能描写を絶賛されて第四回幻冬舎アウトロー大賞特別賞を『フラジャイル』にて受賞(大賞は該当作なし)。デビュー作は、2006年(平成18年)6月の『教育実習生』(『フラジャイル』収録)。妖しく美しい独特の文体や耽美で倒錯的な官能表現を得意としながらも、切なくて涙するようなストーリーが特徴的。また、最後にどんでん返しがあるストーリーも作風と言える。
┣日本文芸家クラブ会員。
┣子供の頃に影響を受けたのは、シェイクスピアとヒチコック。 実際にシェイクスピアの名は、松崎作品にしばしば登場している。運命的な悲劇をメインテーマにした作品が多いのも、シェイクスピアの影響が感じられる。毎週のように舞台を観ており、芝居に対する造詣も深い。劇団の役者との交友関係も広く、その縁で戯曲『クリスマスの奇跡』を執筆した。

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