(4月の特集本)ダメ犬グー―11年+108日の物語/ごとう やすゆき (著)

2018/04/25 (Wed)
2018年4月の特集本:動物のマンガ①
世の中には、犬が登場する漫画がたくさんあります。
犬好きなら思わず「そうそう!」と頷いたり、自分の飼い犬のことを想像して、思わず泣いてしまったり……。
犬漫画には、笑いや癒しや感動がたくさん詰まっています。
ですが、たくさんありすぎて、どれから読もうか迷ってしまうこともあるのでは?
今月は犬好きさんにおすすめしたい漫画を作品ご紹介します。



「らっきょうみたい」なグーちゃんは実は黒のシェパードらしい。
『吉野朔実は本が大好き』に出てくる本で、吉野朔実さん曰く「らっきょうみたい」なグーちゃんは実は黒のシェパードらしい。ひょうきんなグーと、家族の楽しい毎日。愛犬グーとの出会いから別れまでの11年と108日を振り返る漫画版エッセイ。「うんうん、あるある」と楽しく読んでいたら、中盤から涙腺崩壊。大切な家族を見送るのは本当につらい…。まだ子犬だったグーが次第に老いていく様は、一度でも犬を飼ったことのある者にとっては、自分の体験と重なる部分あるだろう。可愛らしい絵に癒され、グーの行動に笑い、グーとの別れに涙する。著者のごとうさんが散歩に連れて行くと膝枕をねだるグー。「彼女いらないね」と道すがら声をかけられるほど。「ダメ犬」の一言に飼い主である著者の愛情がぎゅっと詰まっているのを感じる。動物も家族だ。そしてグーちゃん、貴女はダメ犬じゃないよ。グーちゃんが家族の絆を強くした、グーちゃんが家族の心を育てた。コミカルだけど、とても立派な生き様でした。
┃関┃連┃本┃

長年「本の雑誌」に連載していた読書エッセイマンガ〔吉野朔実劇場〕をすべて1冊にまとめた作品集。
単行本で出版された『お父さんは時代小説が大好き』『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』『弟の家には本棚がない』『本を読む兄、読まぬ兄』『犬は電信柱が大好き』『神様は本を読まない』『悪魔が本とやってくる』『天使は本棚に住んでいる』(2016年7月刊)をALL IN ONEに。またボーナストラックとして単行本未収録作品6作と「本の雑誌」に掲載した「図書カード3万円使い放題」、2009年5月号からスタートした近況欄「今月書いた人」も収録。
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