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《マンガ誌別次にくるマンガ》男性向けマンガ誌『アックス』 5

kage

2018/05/30 (Wed)

次にくる編集部

男性向けマンガ誌『アックス』

アックス 第119号 特集・つげ義春 生誕80周年記念 祝・トリビュート!

青林工藝舎 (2017-10-25)
売り上げランキング: 8,533


出版社:青林工藝舎
発売日:偶数月末日

「自由な表現」を前提に、大手では掲載が難しいと思われる斬新で優れた手法を持った作家を発掘する目的で1998年に創刊。現在のマンガ連載は、◎特集・つげ義春 生誕80周年記念 祝・トリビュート! 座談会/林静一×池上遼一×南伸坊 パロディ漫画/河井克夫、逆柱いみり コラムマンガ/比嘉慂 エッセイ・イラスト/つげ忠男 評論/阿部幸弘 コラム/長嶋有、扉野良人 トリビュートイラスト/大山海、丸尾末広、近藤ようこ、藤宮史、秋山あゆ子、モリノダイチ、ひさうちみちお、羽生生純、島田虎之介、高山雅和、ファミリーレストラン、花輪和一、相原コージ、蛭子能収、根本敬、花くまゆうさく、小鳥こたお(あヴぁんだんど)、東陽片岡、神村篤、ユズキカズ コメント/とり・みき、島田虎之介、久住昌之、中野シズカ、堀道広、福満しげゆき、あらいあき、具伊井戸夫、呉塵罡、太田基之、内田春菊、森口裕二、まどの一哉、後藤友香、高取英、近藤聡乃、しりあがり寿、古泉智浩、友沢ミミヨ、齋藤なずな、呉智英、末井昭、山崎春美、高杉弾、安部慎一 写真提供/滝本淳助、菅野修 再録作品/「山椒魚」「紅い花」 ほか。作家の特集など記事ページも充実。ベテランから新人まで、さまざまな作家が毎回実験的な作品を描き、マンガの未来への可能性を検索している。

アイコンりす今回の書籍案内人・・・・Arika




  演劇少女☆カヨコ/小口 十四子(著)

演劇少女☆カヨコ(上) (AX Shojyo Comics)
小口 十四子
青林工藝舎 (2015-02-28)
売り上げランキング: 197,078


私が……女優…!?

地味で目立たない高校生・カヨコに突如降って湧いた演劇の世界への道…。

果たしてカヨコたち三人組は舞台の上ではばたくことができるのか…。

【目次】
Lesson 1. 退屈なSchool Days
Lesson 2. 輝きしエビ
Lesson 3. 呼び捨てで、下の…
Lesson 4. 新しい仲間
Lesson 5. 私達の演劇部
Lesson 6. 風と大地
Lesson 7. SEN・NYU・KAN
Lesson 8. 選ばれし者
Lesson 9. 江守兄妹
Lesson 10. 初レッスン!
Lesson 11. 恋の病
Lesson 12. 秘めた想い
Lesson 13. 三角関係 「カヨコ14歳」 「中学Debut」

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Arika報告書v1アイコンかわいくない女子でも、心のなかは夢見る不通の女の子。キラキラした学生生活を送りたい!ということで、地味な女子高生3人組がひょんなことから演劇を始めることになるお話。登場人物の描線の味わいと、にじみ出るようなキャクターの面白さが絶妙。幕が上がらない?




  チェリーボーイズ/古泉智浩(著)

チェリーボーイズ
チェリーボーイズ
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古泉 智浩
青林工藝舎 (2001-12-25)
売り上げランキング: 148,005


田舎に暮らす25歳の腰抜け童貞3人が童貞喪失を目指して大奮闘! 

現役童貞はもちろん、童貞心を持った男たちへ贈る童貞マンガの金字塔! 

◎帯文/伊集院光

生きている以上は、必ずどこかでどうしようもないことが厳然と目の前に立ちはだかる。たとえば、悩める童貞男子にとってのセックスがそれにあたるだろう。『チェリーボーイズ』は、タイトルそのままの20代半ばの童貞3人組が、立ちはだかる巨大な「無力感」という壁に対し、悩みながらも自分たちのやり方で立ち向かう小さな冒険劇だ。

かつて誰もが童貞であり処女であったという当り前の、しかしなぜか見過ごされやすいその事実にきちんと基づいて、著者は3人組の脱童貞作戦を毅然とした態度で描いていく。作戦内容自体は最低なのだが、その身勝手な作戦に取り組む彼らの情けなくも真摯なひたむきさの中に、どこかに置いてきてしまった大切なものをふいに発見させられもする。「童貞」を簡単にあざわらえるような人が忘れてしまった、何も知らなかったころに見た、世界中に満ちあふれていた輝きを。

そしてその輝きは、作戦のクライマックスにおいて3人組の前に降り注ぎ、かっこ悪すぎてかっこいいラストシーンを照らし出す。ただそれをやり遂げるだけでは得られない大切なこととは何か? その答えを、この愛すべきチェリーボーイズと共に探索してほしい。(横山雅啓)

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Arika報告書v1アイコンすごい漫画だった。童貞であるという事は男にとって恐ろしい状態であり、他のどんな事でも挽回の効かない状況なのである。この田舎での関係から抜け出せない童貞たちの手詰まり感は非常に共感できる部分があって、僕も田舎に残っていたとしたら似たような五里霧中で憤死していただろうな、と思う。都会に住むということの利点は自分次第でいくらでも新しいコミュニティを切り開くことができて、リセット可能だという事だ。地元のヒエラルキーとかレッテルは怖いよ、やっぱり。カーストのランクアップなんか望めようはずもないからな。やっていることは最低なのに、ラストは感動すら覚える清々しさ。




  ねこはい/南 伸坊(著)

ねこはい
ねこはい
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南 伸坊
青林工藝舎 (2013-07-25)
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世界初! 猫が作った俳句絵本!!

猫だってなかなかやるらしい。

四季折々の世界を猫の目から見て俳句にしたらどんな感じ?人間の皆様に代わり猫が俳句を詠んだつもりになって著者が代筆してみる、という、絵も俳句も実にシンプルながら、実はとっても手の込んだ俳句絵本。時間の流れも赴く感情も猫そのもの。猫になって楽しんで下さい!

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Arika報告書v1アイコン南伸坊さんの絵、好きです〜。とくに猫の絵は味がある。「わがはいは ビールのすきな ねこである」世界初、猫が作った俳句絵本。ビールの好きな猫が、俳句をひねったら、なんだか想像するだけで楽しくなる本。しみじみっと、癒される。絵が昭和の空気優しいタッチ。俳句自体は、パンチ力乏しい。南伸坊の書く文章もあまり惹かれたことなかったが、俳句も同じ。猫のずっと向こうに南伸坊さんの人柄が透けてみえて、それがまた良いのかも。




  まだ旅立ってもいないのに/福満 しげゆき (著)

まだ旅立ってもいないのに
福満 しげゆき
青林工藝舎 (2003-07-25)
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何をやってもうまくいかず、自分のすすみたい道にすすめない。

すすみたい道さえいつしか見えなくなくなってしまった。そんな思いをかかえる人々の11のさえない物語。

著者初の単行本。

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Arika報告書v1アイコン福満さんの負の魅力たっぷりの短編集、もう表紙からタイトルから帯から最高の一冊。「おじさんのうた」からの「モウカル・ハナシ」が一番面白かった。「僕たちは残尿感を〜」も面白い。「日常」の陰を感じる。「青春・夢・挫折・その他」のやりたいこと詰めました感や「つまらない映画の中の〜」などのうまく言葉にできないもやもや感をそのまま投影した作品も好きだし、「まだ旅立ってもいないのに」は頭の中の鬱々とした感情をそのまま絵にしたようで絶妙な気持ちになる。いい一冊。「まだ旅立ってもいないのに」と「つまらない映画の中の君とつまらない映画の中の僕」の感覚を漫画にまとめられるのは立派。




  花咲ける孤独/山田 花子(著)

花咲ける孤独
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山田 花子
青林工藝舎 (2000-09-01)
売り上げランキング: 93,217


著者が入院直前に描いた「魂のアソコ」を巻頭に収録。

亡くなる一年前まで『パチンカーワールド』に連載していた作品「チュウリップ幻術」も収録され、最後まで才能溢れる作品を描き続けた著者の傑作短編集。

2009年7月カバー新装!◎解説/根本敬

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Arika報告書v1アイコン学校に行くと「汚物」と呼ばれてしまう見目の悪い青年が、ふらりと入るパチンコ屋。とある台で彼が見る夢は、「汚物の国の王子様」として迎えられられる幻想。いやぁ、これ、全国の「汚物」は一度は経験したことあるんじゃないかと思うね。かくいう私も、世間の美的水準がひっくり返ってチヤホヤされるのを夢見た時期があったわ。単なるブサイクやバカ、ノロマって、悪い部分を全て自己責任として批判されるので、逆に生きづらい。努力でどうにかなると思われてる程度に劣っているあたりが辛い。努力して解決するもんでもないことを、皆知らない。人と人とが分かりあえず、すれ違う世界を延々と描いている。それに抗議するわけでもなく、否定するわけでもなく、「世の中はそういうものだ」という捉え方が、読んでいて辛かったな。どうせこの世界は作られたものなのだから、何も悩む必要なんてなかったのだ。時々漫画と漫画の間に挟まるエッセイのようなものに山田花子が抱えていた孤独は、私の孤独に似ていそうで似ていない。わかるような気がするけど、きっとわかりきることはないのだろう。天才とは奇形の一種であると彼女の世の中への観察眼を見て思う。

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