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集英社文庫ナツイチフェア『切ない本よまにゃ 』②/3(鳥たち/天使の卵 エンジェルス・エッグ/桜のような僕の恋人/明星に歌え/雨の降る日は学校に行かない)

kage

2018/07/07 (Sat)

ナツイチ

平成最後の夏は、のんびり読者を楽しみませんか?

文庫「ナツイチ」フェア

集英社文庫

英社文庫『ナツイチ2018』。

2018年のテーマは、「本をひらけば 夏びらき。」

さぁ、本をひらこう。

夏をはじめよう。

かたくなったこころのすじを思い切り伸ばして。

ドキドキしたり、ハラハラしたり。

ほっこりしたり、きゅんとしたり。

読んで、こころを自由に動かせば、きっと心地よい夏になる。

さぁ、よまにゃ。

■今年の特典


かわいく揺れて 手ざわりやわらか!
【ナツイチ限定】よまにゃ”ねこじゃらしおり”(全4種類)

※「参加書店の店頭でナツイチ対象文庫を一冊買うと、その場でひとつプレゼント!」

※なくなり次第終了になります。


2017/05/18 に公開
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。
どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
口癖は「よまにゃ」

😻マスコットキャラクター、「よまにゃ」とは?
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。
どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
次に好きなのが人間観察。
お店にやって来るお客さんたちの心を読んで、日々、オススメの本を紹介している。
口癖は「よまにゃ」。

人気イラストレーター、Noritake氏デザインの愛くるしいポーズがたまりませんにゃん♪



2017/08/18 に公開
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
口癖は「よまにゃ」

■フェアのジャンル項目


注目の本よまにゃ
ほっこりする本よまにゃ
切ない本よまにゃ
すっきりする本よまにゃ
ドキドキする本よまにゃ
なるほど!な本よまにゃ

・・・・の6ジャンル。



吉岡里帆のスペシャルムービー「夏びらき。」

7月21日「ナツイチの日」

😻好きな本の世界へ、冒険できる日だよ。
その一冊と出会いに、本屋さんへ行こう。


7月21日は「ナツイチの日」



ひとつ、大切なものがあるだけで何度も、胸をしめつけられる。

でも、そんな感情が、強さをつくっていくのかも。

切ない本よまにゃ


 鳥たち/よしもとばなな(著)

鳥たち (集英社文庫)
鳥たち (集英社文庫)
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よしもと ばなな
集英社 (2017-11-17)
売り上げランキング: 146,415


悲痛な過去も、生きていれば乗り越えられる。 

それぞれの母親を自殺で失った、まこと嵯峨。しがみつくように支え合って生きてきた二人の、幸せな未来はどこに? 

大人になる直前の恋と、魂の救済を描いた珠玉作。

…‥‥‥…
第一印象は重い、重すぎる。
幼い頃に身内を亡くし、お互いがお互いなくしては生きてゆけない嵯峨とまこ。
 

Arikaアイコン(小)1それぞれの母親を自殺によって失い、天涯孤独の身の上になった「まこ」と「嵯峨」。お互いにしか癒せない孤独を抱え、それでもかすかな光へと歩き出そうとする。大人になる直前の恋と、魂の救済の物語。

小説は、青葉市子『いきのこり●ぼくら』の歌詞から始まる。死亡骸が捨てられる不思議な渓谷の詩。一旦曲を聴いてみる。ギター1本と女性ボーカル。もやの中で歌っているアングラ演劇的なVP。この曲がモチーフの妄想小説か。違うらしい。偶然のシンクロだそう。ご本人のあとがきには、昭和から平成へ日本が病んでいくことに抗うモノを表現したとある。親の新興宗教入信、後追い自殺、その子供たちの「悲しい過去があって共依存でしか生きられない若いカップル」を描いたらしい親たちの自死によって、お互いの必要性を強く感じ、過去に囚われながら過ごす、まこと嵯峨。その特殊な経験から周りから浮き、馴染めないが、それを悲観したりせず、達観したように自分の世界で生きようとするまこ。そんなまこが嵯峨を好きになった女の子と二人で飲みながら話す様子が良かった。ふたりとも相手を尊敬する様子が感じられた。峡谷の亡骸とそれを啄み高く飛び立つ鳥たちのイメージ。実際にセドナで親を無くした主人公のまこと恋人の嵯峨の恋愛は独特で、二人だけの孤独な世界だった。淋しい過去の精算ではなく、未来への希望として二人にコウノドリが訪れることを願う。 大学の先生、演劇や周囲の人たちと触れることで、まこが過去から未来へ踏み出し、世界が広がっていく未来に希望がみえる。年齢を重ねることによって、とらえ方感じ方には多少の変化があるかとは思うけれど、変わらず、心の底でモヤモヤっとしているものへの回答をくれるような一冊でした。ドロドロ重いってよりは、乾燥した重さみたなものを感じつつ、あとがきまで大切に、読了。久しぶりにぐっとくる言葉に会えました。生と死の間にあるような物語だった。





 天使の卵 エンジェルス・エッグ/村山由佳(著)

天使の卵―エンジェルス・エッグ (集英社文庫)
村山 由佳
集英社
売り上げランキング: 137,213


本当の恋を見つけたとき、僕は悲しみを知った。 

19歳の予備校生、歩太が恋に落ちたのは8歳上の精神科医。

美しい彼女の苦しみに寄り添おうとするが……。

絶大な人気を誇る恋愛小説の名手の鮮烈なデビュー作。

…‥‥‥…
 息苦しくなるほどせつない恋心。人を愛することで知る優しさ。
Arikaアイコン(小)1そのひとの横顔はあまりにも清冽で、凛としていた―。19歳の予備校生の“僕”は、8歳年上の女医にひと目惚れ。日ごとに想いは募るばかり…。第6回小説すばる新人賞受賞作。

人を本気で好きになるって世界がカラフルになるよね。 でもそれが消えたらモノトーンになるよね。 ってくらい王道の恋愛小説。こういう王道の純愛ストーリーって最高すぎる。なんの捻りもないっていったらあれだけど、小さな、ありきたりな、それでもそれぞれが精一杯生きてるような…。そんな『人』に焦点を当ててそのとるに足らない一人の人生だとしても色々な波があって幸せがあって、胸が痛くなるような後悔があって、嫉妬があって、色々抱えながらも自分が欲しいもの、二人で築いていきたい未来。年の差という、一歩踏み出す時に障害としてしまう感情も、不安も、ホントに綺麗に描かれてている。運命ってなんだろう。人生にこれほどの悲しみがあるのだろうかというほどに次々と歩太に追い打ちをかける。 純粋で濃厚な愛情はとても美しく、読んでいて胸が苦しくなった。 しかし、春妃の死という衝撃的な展開によってこんなにも悲しい物語になってしまうなんて。 歩太には幸せになってほしかった。 だからこそラストは張り裂ける想いで読みきってほしい…。たった1年。されど1年。 桜の儚さ、鮮やかさを、所々に見た気がした。 運命的な出会いを果たし、年上の女性に恋する歩太。妹の恋する相手と知りながら、歩太の優しさに触れていき、心許す春妃。年上だけど、その儚さ、か弱さが可愛らしかったんだろうなぁ。よくある恋愛小説の展開と同じで先は読めるものの、発表されてから30年が立った、今読んでも瑞々しい純愛小説。デビュー作だからこそ出る味っていうのがあって、そういう意味では私はどの作家でも処女作というのは大抵好んでいる。その中でせつなさと、甘さと、尊さと儚さを見せつけられて、どうにも参ったなとしか言いようがない。惹かれていくその言いようのない様をまざまざと見せつけられて、眩しくて目を逸らしたくもなるけど、正直なところ素直な心の動きが羨ましいんだと思う。「何かを得るためには、たぶん、別の何かをうしなわなければならないのだ」とあった。本当にその通りだと思う。 「ひとりの人間が死んでいくたびごとに、ひとつの世界が滅んでゆく」まっすぐに心に沁みた。様々な濃い経験をした歩太の今後の生き方が気になる人は『天使の梯子』『天使の柩』を読んでください。 あの頃受けたやるせなさが再び蘇った。 切ないなぁ。 毎日大切にしよう。




 桜のような僕の恋人/宇山佳佑(著)

桜のような僕の恋人 (集英社文庫)
宇山 佳佑
集英社 (2017-02-17)
売り上げランキング: 3,925


君と過ごした全ての一瞬を、僕は一生忘れない。 

恐ろしい早さで年老いる難病にかかってしまった美咲。

老婆になっていく姿を恋人の晴人にだけは見せたくないと悩んで……。

桜のように儚はかなく美しい恋の物語。

…‥‥‥…
きっと涙が止まらない。
序盤から涙腺崩壊、桜のように儚く美しい恋の物語。
 

Arikaアイコン(小)1カメラマン見習いの晴人と、新米美容師の美咲。恋に落ちた二人だが、美咲は人の何十倍もの早さで年をとる難病を発症する。しかも、治療法はないと告げられ……。切なく哀しいラブストーリー。

美容師の美咲に恋をした晴人。彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は……。きっと、涙が止まらない。桜のように儚く美しい恋の物語。 帯に書かれている、「美しく儚い、恋の物語。」というのは、正しくその通りだな、と思いました。“君スイ”よりも“君は月夜に・・・”よりも切ない。彼女の写真が一枚もないなんて。彼女が発病してから一度も会えなかった、いや?会っていたのに気づかなかったなんて。これ以上切ないことってそうそうないよ。私にとっては重松清の「その日のまえに」に並ぶ作品でした。読む前から泣くことは想定済み、ティッシュの用意もOK。さあ、バチこいっ!……すぐにその覚悟が不足していたことに気付かされたうえに、序盤から涙腺崩壊の小説でした。物語は主人公の晴人と美咲視点で交互に展開していく。この小説はきっと男性の方が切なくなってしまうのではないだろうか。勿論一年でお婆さんになってしまうなんて 絶対受け止められない。好きな人には いつまでも可愛い、好きだと思っていてもらいたい美咲の気持ち、すごくわかる。最後に変わってしまった自分に気づいてもらえなかったことは悲しいしショックだけど 気づかなかったのであれば 彼の中では最後まで可愛い自分でいられたと思える。そして毎年思い出して欲しい。私もそう思うだろうな…。気持ちのすれ違いにモヤモヤしながら最後は泣けた。幸せな二人をもっといっぱい見たかった。限られた時間で、それぞれの愛の形があり、それを与える側、受ける側、どちらもとても辛く切なく、でも泣けるほど嬉しくて、、 どんな言葉を使っても陳腐なコメントになってしまいそうで、何を書いていいかわからないです。逆に女性がどんどん若くなっていくお話が山田太一の「飛ぶ夢をしばらく見ない」です。それはそれで切ないお話です。





 明星に歌え/関口尚(著)

明星に歌え (集英社文庫)
関口 尚
集英社 (2018-03-20)
売り上げランキング: 94,700


お遍路は、ツラいからこそ優しさに出合える。 

それぞれの心に問題を抱えてお遍路ツアーに参加した大学生たち。

衝突や和解を繰り返しながら結束を固めていく。

長い長い歩みの果てに彼らが得たものとは。

…‥‥‥…
忘れられない夏が始まる――。
夏休み、四国お遍路ツアーに参加した大学生たちの青春群像小説。
 

Arikaアイコン(小)1お遍路ツアーに全国から参加した大学生の玲たち。過酷な道のり、それぞれが抱える旅の理由、行く先々で出会う人々。メンバー間の軋轢、結束、そして脱落……。忘れられない夏が始まる。

夏休み、四国お遍路ツアーに参加した大学生たちの青春群像小説。 お遍路プロジェクトに集まった見ず知らずの若者たちが、お遍路を通して悩み、苦しみ、葛藤し成長していく。プロジェクトに集まったメンバーがいくつかの班に振り分けられ、その一つの班の旅路が描かれます。1200キロの道のりを歩きながら、自分自身と対話していく彼ら。自分の中で、変わっていいもの、変わらなくていいものを見定める旅になっていく。パート毎に視点が各メンバーに切り替わる形式で、メンバーそれぞれの心情や内面が分かりやすく、自分も班のメンバーになったような感覚を受けました。読み終えて、この本は結構いい本だと思いました。途中はややストーリーが分かりやすすぎた。人はそれぞれいろんなことを抱えて生きている。周りの人にはわからんけども。それをキチンと向き合って乗り越えていく姿勢は大切です。本の最後の方で、「とてつもなく大きなものに向き合うと、変われる」みたいなことを書いていましたが、本当にその通りだと思う。著者の体験が投影された良質のお遍路小説。読み終えると、実際に四国を回ってみたくなります。ただ、私自身、四国に住み、歩き遍路を経験した身からは夏に歩いてお遍路するのは、おすすめできません。やはり、春か秋がいいのではないでしょうか。馴染みのあるお寺が出てくると嬉しかった。





 雨の降る日は学校に行かない/相沢沙呼(著)

雨の降る日は学校に行かない (集英社文庫)
相沢 沙呼
集英社 (2017-03-17)
売り上げランキング: 25,447


あなたは一人じゃない。心に寄り添う物語。 

保健室登校をしているサエとナツ。

二人だけの穏やかな〝楽園〟を卒業し、サエは教室に戻ると言う――。

生きづらさの中からかすかな希望を見いだす連作短編集。

…‥‥‥…
学校生活になじめない女子中学生を描いた、心温まる連作短編集。 
Arikaアイコン(小)1スクールカースト、保健室登校…学校生活に息苦しさを感じる女子中学生たちの揺れ動く心を綴った連作短編集。劇的なハッピーエンドではないが希望を感じさせる結末が共感を呼ぶ。

学校生活になじめない女子中学生を描いた、心温まる連作短編集。どの話も息詰まるような学校生活の描写が続いて、じわじわ心が侵食されてつらくなってくる。スマホやネットがあったりして世界は広がったと思いきや、返信が遅れただけで即標的にされる窮屈さ。家でも部活でも保健室でもいいから、皆息継ぎができるような場所がどこかにありますように…と、祈らずにはいられない。いつの時代もイジメは、なくならない。表題作で保健の先生の「あの狭い場所に、無理矢理閉じ込めてしまったから」と言うセリフ、教室を狭い場所とは今まで思いもしなかった。ちょっと枠から外れてしまった子たちには教室は狭くて怖い場所で、個性を殺して閉じ込めらている箱なのかもな…。とってもリアルで苦しい気持ちも共感出来たが、中高生の時に読みたかった。

※余談ですが、
文中のフィルムカメラに対する中学生たちの「この骨董品」扱いの反応に吃驚…(゚д゚A)えっ骨董品⁉

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