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集英社文庫ナツイチフェア『切ない本よまにゃ 』③/3(少女は卒業しない/オーダーメイド殺人クラブ/ リアルワールド/こころ/人間失格)

kage

2018/07/08 (Sun)

ナツイチ

平成最後の夏は、のんびり読者を楽しみませんか?

文庫「ナツイチ」フェア

集英社文庫

英社文庫『ナツイチ2018』。

2018年のテーマは、「本をひらけば 夏びらき。」

さぁ、本をひらこう。

夏をはじめよう。

かたくなったこころのすじを思い切り伸ばして。

ドキドキしたり、ハラハラしたり。

ほっこりしたり、きゅんとしたり。

読んで、こころを自由に動かせば、きっと心地よい夏になる。

さぁ、よまにゃ。

■今年の特典


かわいく揺れて 手ざわりやわらか!
【ナツイチ限定】よまにゃ”ねこじゃらしおり”(全4種類)

※「参加書店の店頭でナツイチ対象文庫を一冊買うと、その場でひとつプレゼント!」

※なくなり次第終了になります。


2017/05/18 に公開
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。
どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
口癖は「よまにゃ」

😻マスコットキャラクター、「よまにゃ」とは?
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。
どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
次に好きなのが人間観察。
お店にやって来るお客さんたちの心を読んで、日々、オススメの本を紹介している。
口癖は「よまにゃ」。

人気イラストレーター、Noritake氏デザインの愛くるしいポーズがたまりませんにゃん♪



2017/08/18 に公開
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
口癖は「よまにゃ」

■フェアのジャンル項目


注目の本よまにゃ
ほっこりする本よまにゃ
切ない本よまにゃ
すっきりする本よまにゃ
ドキドキする本よまにゃ
なるほど!な本よまにゃ

・・・・の6ジャンル。



吉岡里帆のスペシャルムービー「夏びらき。」

7月21日「ナツイチの日」

😻好きな本の世界へ、冒険できる日だよ。
その一冊と出会いに、本屋さんへ行こう。


7月21日は「ナツイチの日」



ひとつ、大切なものがあるだけで何度も、胸をしめつけられる。

でも、そんな感情が、強さをつくっていくのかも。

切ない本よまにゃ


 少女は卒業しない/朝井リョウ(著)

少女は卒業しない (集英社文庫)
朝井 リョウ
集英社 (2015-02-20)
売り上げランキング: 107,846


想いを告げて卒業する。新しい世界に向かって。 

卒業式の翌日、高校は取り壊される――。

少女たちが迎える、7つの別れと旅立ちの物語。恋愛、友情、夢、後悔、希望……。

青春のすべてを詰め込んだ、連作短編集。

…‥‥‥…
どうしてこんなに女の子の気持ちが分かるんだろう…
どの話も切なくて、眩しくて、瑞々しい感情と言葉が迸る。
 

Arikaアイコン(小)1取り壊しの決まっている地方の高校、最後の卒業式の一日。少女7人が迎える、それぞれの「別れ」を、瑞々しく繊細に描く。切なくも力強いメッセージが光る全7話。

廃校が決まっている地方の高校で、今日、最後の卒業式が始まる――。 恋、友情、涙と別れ、旅立ち、そして秘密。朝井リョウさんの描く高校生は本当に妙にリアル。うまいな、ともまた違う。表現のひとつひとつが、こんな表現もあるんだなといつも思う。高校生の大人でも子どもでもないこの感覚をすごく生き生きしてるイメージをうまく教えてもらえているような気がします。最初の2つが特に好きです。卒業式という特別な日の風景を、七人の少女の視点から瑞々しく紡いだ新・直木賞作家による青春卒業連作短編集。




 オーダーメイド殺人クラブ/辻村深月(著)

オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)
辻村 深月
集英社 (2015-05-20)
売り上げランキング: 69,738


中2のあの頃、私たちは〝死〟に憧れた――。 

「私を、殺してくれない?」中学生のアンは、同級生の徳川に自分の殺害を依頼する。

〝リア充〟を装いながらも毎日に絶望する思春期、その苦い日々の結末は――。

…‥‥‥…
特別な存在になりたい――。
だから、私を殺してくれない? 
中学2年生のふたりが企む密かな殺人計画。
 

Arikaアイコン(小)1「私を殺してほしいの」中学2年生の美少女・小林アンは、同じクラスの「昆虫系」男子・徳川にそう依頼する。ふたりは被害者と加害者として「特別な存在」となる計画を進めるが…。たとえクラスメイトとは異なる自分の世界を持っていても、よくある物語の登場人物のように達観して飄々とできる訳ではなく、みっともなくクラスでの立ち位置を気にする主人公達がいい。 本気で殺人計画を立てているのに、次のテストを気にするふたり。 すごくわかる。常に残酷ででも学生特有のイタさというか、簡単に言えば厨二病が全開で見ていてムズムズするのにどこか清々しい。自分の中にないと思っていたそういう面を突きつけられた感じ。ただ相変わらず人物描写の緻密さは素晴らしい。積み上げたものを一気に崩す感じとか、作り方はうまいと思うが、いかんせん中学なんて遠い昔であるがゆえ、感情移入に至らず。結局、殺人事件は起きなそうだなぁ と思いつつもどう終わるんだろーって思いながら読んだ。面白かった。




  リアルワールド/桐野夏生(著)

リアルワールド (集英社文庫(日本))
桐野 夏生
集英社
売り上げランキング: 295,231


あの夏、私たちは取り返しのつかないことをした。 

高3の夏休み、4人の女子高生は、母親を殺した少年ミミズの逃亡に関わることに――。

遊び半分で始めた冒険はやがて、予想もしなかった悲劇へと向かう。

…‥‥‥…
ある日隣の高校生息子が母親を殺す!
……失踪した息子と徐々に絡んでいく女子高生4人。
 

Arikaアイコン(小)1高校生の心の闇をあばく!母親を殺してしまった少年と、彼の逃亡を手助けすることになる4人の女子高生。遊び半分のゲーム感覚で始まった事件が、やがてリアルな悲劇に集約してゆく。心の闇を抉り出す問題作。

母親を殺し逃亡した男子高校生ミミズ。と、その隣に住むトシ、自転車を貸すユウザン、会いにいくキラリン、犯行声明を書かされるテラウチの4人の女子高生。仲良しグループだけど本当のあたしは誰も知らないと皆が思ってる、女子特有の関係がうんざりする程よくわかる。母親殺しの少年の逃避行を助けた女子高生四人が本当の自分と向き合っていき、取り返しのつかない事態へ動いていく。トシがきっかけで、トシが受け止める。友達ってなんかな、とか、自分のことは自分しか知らないと思いつつ見られてるんやな、とか、いろいろ考えました。それでも私はこうはしないなと思うけども…。高校時代ってもうとっくの昔に過ぎ去ってしまった時間だけど、自分のことながら謎が多かったような気がする。子どもでも大人でもない中途半端な時代。そんな中で生きるって結構大変だったような。リアルな世界ってなんなんだろう?今も昔も女子高生が考えている事ってこんな感じなのかなと思いながら読んでました。面白半分な部分と真面目な部分が合わさっているところが"リアルワールド"だと感じました。



吉岡里帆限定カバー
 こころ/夏目漱石(著)

こころ 集英社

こころ (集英社文庫)

こころ (集英社文庫)

恋は罪悪か?「先生」が秘めた絶望的な悲劇とは。 

尊敬する「先生」が、学生の「私」に宛てた遺書。

そこには先生の人生を奪った秘密の告白があった。

心に抱えるエゴと淋しさを描き、人間の本質に迫る文豪の最高傑作。

…‥‥‥…
「君、恋は罪悪ですよ」。
人生に影を落とした恋愛の悲劇。
 

Arikaアイコン(小)1「私」が尊敬する「先生」から届いた分厚い手紙。それは先生の過去をつづった遺書だった……。恋は罪悪か? 友を裏切った男の告白。恋人を得るために親友を裏切り、自殺へと追いこんだ。その過去の罪悪感に苦しみ、自らもまた死を選ぶ「先生」…。愛と偽善、誠実の意味を追究した傑作。 人を信じる心とは何か? 劣等感と自尊心、エゴと罪悪感の狭間で苦しむ先生の姿を通して、自分と他者の心の関係に迫る。漱石晩年の名作であり、近代日本文学の最高峰。

明治時代の男女や親子の関係などが分かる。先生といい、私といい、上京してきた書生としての視点だからか、田舎のもつ繋がりを、しがらみや厭らしさが滲むように描写しているのが印象的。昔の人の美学なのか、女の人を純粋無垢なまま、真実や大事な部分を知らせずにいることを正義と感じていそう。現代の女性の立場からすると馬鹿にされているような気もするだろうけど、そういう時代だった。長い手紙の後の先生の行動も妻の思いも「私」の気持ちも。父親を看取れたのかとか。で?という答えは何も無し。モヤモヤして終わってしまう。 昔、教科書に載っていた部分だけの時は、嫌な性格をした先生が友人の死によって後悔する話として単純に解釈していたけれど、全体を読むと先生の心情はそんな単純なわけでもなく、人の心の複雑な所、全く善な人も全く悪な人もいない、その時その時で善も悪に変わるのだと思う。先生は生きる事によって自分に罰と侮蔑を与えてきたけれども、明治天皇に対する殉死という、言い訳を得て、ようやく楽になったのだろう。最期まで卑怯であるけれど、それが人間なのだという気がしてならない。 今の年齢と、これまでの境遇で、より感じるものがあった作品であることは確かです。それ故、ひどく不快でした。信じるものを持てなかったのは、誰のせいでもなく、結局は自分自身のせいでしょうに。……“先生”と同じ道を辿らないように、私は私に正直でありたいと思う。必然の帰結として死が登場する作品は大体面白いが、これもその一つかな。 思っていたより文章が読みやすくて、文体を苦痛に感じなかった。




 人間失格/太宰治(著)

人間失格 (集英社文庫)
太宰 治
集英社
売り上げランキング: 15,830


愛されるが愛せなかった〝恥多き人生〟の遺書。 

自分一人、他人と全く異なっている不安と恐怖――。

不器用にしか生きられず、破滅へと向かう主人公は太宰自身。

あまりに痛切で愛おしい永遠の名作。

…‥‥‥…
 この作品を書いた1か月後、作者は自らの命を絶った。
人間を失格する程の絶望感を私は何度も何度も読む。

Arikaアイコン(小)1自殺未遂、薬品中毒…。3枚の奇怪な写真とともに渡された睡眠薬中毒者の手記に、克明に描かれた陰惨な半生…。太宰治の自伝であり、遺書でもある作品。

東北の名家に生まれ、成績優秀、容姿端麗、周囲からも愛されて育った青年が、自らの半生を振り返りながら語る「恥の多い生涯」とは? 現代にも通じる〝人への不信〟や〝生きていくことへの不安〟を手記の形で描く。自殺1ヵ月前に書き上げた、太宰文学の集大成。太宰治の自伝であり、遺書でもある作品。何と言ってもこのタイトルと、手記冒頭の「恥の多い人生を送ってきました」の一文のインパクトは大きい。 「人間」とか「愛」とか漠然としたものを漠然としたまま受け入れられず、真摯に理解しようと思い、しかし、できなかったことを告白した本だと思う。その苦しみを共有したいのではなく、本当に「人間」がわかっているかと問われている気持ちになる。 太宰の人生は周囲にもたらす影響は計り知れない。 自己目線の水深が深すぎて現実の自分がとても遠いところにあり、この距離感のある文体に引き込まれる人は多い。完全自己否定で生き方も散々、無自覚の女たらしは敵も多いことだろうが、誰しも本音と建前は持っていてここまで貶めることも無かろうと思う。おそらく不安定さや危うさに嫉妬していたのだと思う。しかし、これが太宰、そしてこの絶望感と淫靡さが共感された時代だったということだろう。不安定さや危うさは時間とともに、惨めさや哀れみに変質すると思う。今の自分が過去の自分にもし声をかけるとしたら、こうかけると思う。「お前はそのままでいい」 と。発刊のエピソードも含めて評判どおり深い作品だと思う。

東北の名家に生まれ、成績優秀、容姿端麗、周囲からも愛されて育った青年が、自らの半生を振り返りながら語る「恥の多い生涯」とは? 現代にも通じる〝人への不信〟や〝生きていくことへの不安〟を手記の形で描く。自殺1ヵ月前に書き上げた、太宰文学の集大成。『人間失格』の、この一行に何とも言えない気持ちになる。いくらでも、もっと上手に生きれるだろうと…。でも、それが出来ないからこそが太宰治。今年の夏も人間を失格する程の絶望感を何度も何度も読む。毎年読んでも私には毎回心に残る作品です。

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