気になる作家の魅力*17(カナダの作家:L.M. モンゴメリ「赤毛のアン」 )

2018/07/17 (Tue)
2018年07月17日号
担当:風うろこ

気になる作家『L.M. モンゴメリ 』さん
日本でも有名な外国人絵本作家のひとりであるレオ・レオニさんですが、そのプロフィールはあまり知られていません。
10年以上前に東京・板橋区美術館で開催された「レオ・レオニ原画展」の目録を元に、レオ・レオニさんを知る6冊を紹介します。

パッチワーク・キルトや三つ編みの床敷き、ポプリ、数々のケーキ、クリスマスのディナー……グリーン・ゲイブルズにはさまざまな風習やしきたりがあって、『赤毛のアン』に登場する手作りの品々も私たち読者を惹きつけてやみません。今は多くの情報が得られるけれど、日本で刊行された当時は読む人それぞれが、いろんな形で想像していたのかもしれません。この本ではアンの成長に合わせて、数々のエピソードにあわせたカナダ風家庭料理や手作り小物の作り方が紹介させています。大好きなエピソードから作ってみるのも楽しそうです!
講談社
売り上げランキング: 1,400,498

日本にアンを普及させたのは村岡花子さんの名訳でしたが、これは一部省略させたものだったそうです。その後、いくつもの邦訳が登場しましたが、現在完訳で読むことができるのはこの掛川恭子さんのものだそうです。アンのイメージぴったりの愛らしい表紙は、手にするだけで少女の頃のときめきがよみがえってきます。初めてアンを読む人に、再び読み直してみたい人に、どちらの方にもおすすめです。

刊行100周年を記念して制作されたスペシャルガイドブック。著者・モンゴメリが生まれ育ち、物語の舞台にもなったプリンスエドワード島の美しい写真や、初版に描かれた挿絵は眺めるたびに想像が広がります。また、登場人物のせりふに込められた深い思いや、キリスト教に関係する名前の由来、花言葉が伝えるギルバートの恋、物語に香る英文学、キリスト教の愛、聖書のことば、スコットランド系のアン、赤毛の謎……などの舞台裏を知ると、より深くアン世界に親しむことができます。訳者のひとりでもある松本侑子さんも読み返すたびに新しい発見があるという『赤毛のアン』。そんな松本さんが丹念に辿ったガイドブックを手に、もっと深くアンを知る空想の旅に出かけてみませんか?
- 関連記事
-
- 気になる作家の魅力*17(カナダの作家:L.M. モンゴメリ「赤毛のアン」 ) (2018/07/17)
- 気になる作家の魅力*16(絵本作家:レオ・レオニ) (2017/09/17)
- 気になる作家の魅力*15(漫画家、エッセイスト:東海林さだお) (2016/03/22)
- 気になる作家の魅力*14(イラストレーター:たかぎなおこ) (2015/08/18)
- 気になる作家の魅力*13(絵本作家:よしながこうたく) (2015/03/10)
- 気になる作家の魅力*12(絵本作家:なばたとしたか) (2015/02/22)
- 気になる作家の魅力*11(作家:k.m.p.) (2014/11/09)
- 気になる作家の魅力*10(幻の童話作家・大海 赫) (2014/07/26)
- 気になる作家の魅力*9(絵本作家・石井聖岳) (2014/06/09)
- 気になる作家の魅力*8(漫画家・里中満知子) (2014/04/29)
集英社文庫ナツイチフェア『なるほど!な本よまにゃ 』①/2(恋するソマリア/衣にちにち/中年だって生きている/定年女子:これからの仕事、生活、やりたいこと)≪ | HOME | ≫(2018年メディアミックス作品)7月≪月曜≫スタート!夏ドラマ化される原作&コミック
コメントフォーム

この記事へのトラックバック

この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
集英社文庫ナツイチフェア『なるほど!な本よまにゃ 』①/2(恋するソマリア/衣にちにち/中年だって生きている/定年女子:これからの仕事、生活、やりたいこと)≪ | HOME | ≫(2018年メディアミックス作品)7月≪月曜≫スタート!夏ドラマ化される原作&コミック