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集英社文庫ナツイチフェア『ドキドキする本よまにゃ』④/6(孤舟/愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない/辻番奮闘記 危急/草莽枯れ行く)

kage

2018/07/14 (Sat)

ナツイチ

平成最後の夏は、のんびり読者を楽しみませんか?

文庫「ナツイチ」フェア

集英社文庫

英社文庫『ナツイチ2018』。

2018年のテーマは、「本をひらけば 夏びらき。」

さぁ、本をひらこう。

夏をはじめよう。

かたくなったこころのすじを思い切り伸ばして。

ドキドキしたり、ハラハラしたり。

ほっこりしたり、きゅんとしたり。

読んで、こころを自由に動かせば、きっと心地よい夏になる。

さぁ、よまにゃ。

■今年の特典


かわいく揺れて 手ざわりやわらか!
【ナツイチ限定】よまにゃ”ねこじゃらしおり”(全4種類)

※「参加書店の店頭でナツイチ対象文庫を一冊買うと、その場でひとつプレゼント!」

※なくなり次第終了になります。


2017/05/18 に公開
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。
どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
口癖は「よまにゃ」

😻マスコットキャラクター、「よまにゃ」とは?
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。
どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
次に好きなのが人間観察。
お店にやって来るお客さんたちの心を読んで、日々、オススメの本を紹介している。
口癖は「よまにゃ」。

人気イラストレーター、Noritake氏デザインの愛くるしいポーズがたまりませんにゃん♪



2017/08/18 に公開
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
口癖は「よまにゃ」

■フェアのジャンル項目


注目の本よまにゃ
ほっこりする本よまにゃ
切ない本よまにゃ
すっきりする本よまにゃ
ドキドキする本よまにゃ
なるほど!な本よまにゃ

・・・・の6ジャンル。



吉岡里帆のスペシャルムービー「夏びらき。」

7月21日「ナツイチの日」

😻好きな本の世界へ、冒険できる日だよ。
その一冊と出会いに、本屋さんへ行こう。


7月21日は「ナツイチの日」





高いところにのぼったとき、
夜がなんだか怖いとき、
新しい友達ができたとき。

全部ちがう、ドキドキを感じる。

きっと本の中にも
知らない気持ちがまだあるよね。

ドキドキする本よまにゃ


 孤舟/渡辺淳一(著)

孤舟 (集英社文庫)
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渡辺 淳一
集英社 (2013-09-20)
売り上げランキング: 171,020


自分が家にいれば家族は喜ぶという幻想。 

大企業を退職した威一郎の元から、妻が子どもたちが次々立ち去る。

納得できない彼は他の女性が気になりだし……。

どの家庭にも訪れうる定年クライシス!


大手広告代理店の上席常務執行役員まで務めた大谷威一郎。関連会社の社長ポストを蹴って定年退職した。バラ色の第二の人生を思い描いていたが、待ち受けていたのは夫婦関係と親子関係の危機。そして大きな孤独だった。犬のコタロウが側にいるだけのさみしい日々がつづく。人生最大の転機を迎え、威一郎の孤軍奮闘が始まる。定年退職後、いかに生きるかという一大社会問題に肉迫した異色の傑作長編。

…‥‥‥…
男は孤独な生き物である。
定年退職の主人公が妻からの執拗な嫌がらせに耐え抜く。 

Arikaアイコン(小)1定年後のバラ色の人生を信じていた威一郎を待っていたのは、家族との深い溝だった。娘は独立、妻は家を出てしまい、残ったものは犬のコウタロウだけだった。現代の夫婦像を見つめた異色の長篇。家族に見捨てられたエリートサラリーマンが定年後の自分探し?をするお話。典型的な企業の幹部が一人の市井の老人として自立していく物語。若い女性とデートクラブで知り合って、なんとか実らせようとするんだけど、なかなか上手くいかないところが滑稽で、どこか可愛いような、寅さんのようなおかしみがある。目的、目標がない日々ってのは、やっぱり、いかがなものかと思うタイプの人は多いのだろう。男性は定年後に孤舟に乗ることのないよう、プライドが高くなりすぎないように日頃から気をつけよう。広告会社を定年退職した威一郎が、外国語の勉強を始めようとするものの、使う場がないからただの徒労に終わると思って結局始めなかったみたいなくだりがあったけど、私も定年後に何かをはじめようとするときにこのような思考になってしまいそうな気がしてしまった。もし年老いた夫が主人公のように横柄で思い込みの激しい男だとしたら.....想像するだけでゾッとするけど、物語としては良い終わり方だったと思う。夫=正社員、妻=専業主婦だと定年後はこんなすれ違いや思い違いがある。そうなんだろうなあと思う。では夫=正社員、妻=正社員の組み合わせで夫が定年退職したら…?。妻が働きながら家事もやる家庭が多いことが予想されます。たぶんこっちのほうが問題だと思う。こういう「定年後もの」って、なんだか最後は大団円で、読んでる方はもやもやとするパターンが多いんだけど、本作はもう身も蓋もないような語りで男性目線で妻や女性が描かれていて、さすが恋愛小説家の渡辺淳一さんだと納得させられた(笑)。





 愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない/伊集院静(著)

愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない (集英社文庫)
伊集院 静
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愛すべき不器用な男たちの、切ない友情の軌跡。 

妻の死から逃れられないユウジと、三人の〝愚者〟たちとの出会いと別れ。

早すぎる死をいくつも見送った作家がつづる、愛する者たちへの惜別の情と再生の物語。


最愛の妻を亡くし、酒と博奕に溺れていたユウジ。競輪記者エイジと出会い、似た者同士の二人は意気投合する。また、弟分的存在で亡き妻とも親しかった芸能プロ社長三村との再会。そして、執拗に小説執筆を勧めてくる編集者木暮がいた。生きるのに不器用な“愚者”たちとの出会いと別れが、過去に縛られるユウジにもたらしたものとは―。男たちのこの上なく切ない絆を描く自伝的小説の最高傑作。

…‥‥‥…
人の一生に勝ち負けはない。
人の臭さが希薄な現代に於いて、群れない、無頼な野郎の懐かしさが染み込む物語。 

Arikaアイコン(小)1妻の死後、酒とギャンブルに溺れていたユウジ。まっとうな社会の枠組みで生きられない “愚者”たちが、ユウジにもたらしたものとは。不器用な男たちの切ない絆を描く「再生」の物語。主人公の周りには死者がいっぱいいるが、愚者と呼ぶ三人の男との濃密な関係が描かれている。過去の作品とも重なるところがあったが、一気に読んだ。何をもって勝ちとし、何をもって負けと言うのか。まったくわからない。そして、「勝ち組」と言う言葉を嬉しそうに口にする大人は軽薄で信用に値しない、そう思ってます。この本の中に生きる人々は 泥水の渦に巻き込まれ、藁をもつかめずに流され、沈み込み、何とか浮き上がって息をする。顔をあげたそこには、大切な人の顔が浮かび、底抜けに楽しかった一瞬が現れる。それで良いと思う自分がいて、また、これではダメだと俯く自分がいる。そうやってとにかく毎日暮らしていく。それにしても身近の大切な人が早く亡くなってしまうのはつらい 何かを騙るのでなく、黙って酒を飲みたい 。昭和の無頼の風情を色濃く残すのは著者が体験したものゆえだろうけど、描かれている内容の重さのわりにすいすい読めてしまうのが不思議で、なんでだろ?と同じ箇所を何度も読み返したりしました。夢の中の食堂の話が良かったなぁ。




 辻番奮闘記 危急/上田秀人(著)

危急 辻番奮闘記 (集英社文庫)
上田 秀人
集英社 (2017-03-17)
売り上げランキング: 294,760


時代小説のニューヒーロー、若き辻番・弦ノ丞! 

島原の乱勃発で江戸にも不穏な空気が流れる。

平戸藩の斎弦ノ丞は辻番のお役目初日に壮絶な切り合いに遭遇。

それは3つの藩を巻き込む企みの始まりだった。


将軍家光は、長引く島原の乱鎮圧のため、老中松平伊豆守に討伐の命を下す。不穏な気配は江戸にも漂い、辻斬りが横行。藩内に和蘭陀商館を持つ平戸藩江戸家老は、幕府の疑念を逸らすため、斎弦ノ丞らを辻番に任命し、江戸の治安を護る忠誠心を見せようとする。だが、弦ノ丞は任務初日に剣戟に遭遇し、政争に巻き込まれていく…。藩の窮地を救うため奮闘する辻番達の活躍!書き下ろし時代小説。

…‥‥‥…
小藩の生き残りを賭けた戦い!
島原の乱のあおりを食らった松浦藩の奮闘記 

Arikaアイコン(小)1九州で島原の乱が勃発し、江戸でも辻斬りが横行。肥前平戸藩松浦家は、幕府へのおもねりのため辻番を組織。治安を守るため二十四時間態勢で任務につくが……。書き下ろし時代小説。三代将軍家光の時代。関ヶ原から20年泰平の世が始まろうとした矢先、遠い九州島原で起きたキリシタンによる一揆。島原の乱のあおりを食らった松浦藩の奮闘記。原の乱の不穏な気配で江戸は辻斬りが横行。平戸藩は幕府の関心を得ようと辻番を新たに設けた。その初日に剣戟に遭遇し政争に巻き込まれていく。その責任をどの藩が背負うのか。遠い江戸でも陰謀が。藩という組織。中でも外様大名は、常に潰される危機に置かれている。その中で活動する個人。周りとの足の引っ張り合いや、家老らの陥穽、それをくぐり抜けながら藩を守っていく様は現代にも通ずるものがあります。幕府、江戸上屋敷、国許・・どれも『人』なんだよね。泰平の世を迎え武士の価値が問われようとした背景を絡ませてよく描かれていた。家光の時代、遠く島原でのキリシタン一揆の責任問題からの江戸でのお家騒動。他家のことには口出し・手出しできないルールがここまで徹底されいることや、町方役人の上下関係等新鮮に読めた。肝心の辻番の活躍は思ったより少なかった気がする。著者得意の武士の心構えや大名、町方役人の立場の違い、さらには執政衆の権力争いなど多層になる中、剣劇と処世術でしのぐ話がコンパクトに一冊で読める。どこまでが史実で創作なのかよくわからないけど、時代を感じられるものは好き。テンポよく進む文章は、普段時代小説をあまり読まない私にも楽しめた。




 草莽枯れ行く/北方 謙三(著)

草莽枯れ行く (集英社文庫)
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男たちは、命を賭して時代を動かそうとした。 

黒船の来航で、尊王攘夷に揺れる幕末。

天下を憂う相楽総三は、
清水の次郎長、坂本龍馬、西郷隆盛などと倒幕を目指すが、待っていたのは偽官軍の汚名だった――。


…‥‥‥…
時流が求めた草莽達。
魑魅魍魎の幕末を駆け抜けた漢(おとこ)たちの熱き生き様 

Arikaアイコン(小)1幕末。天下を憂う相楽総三は、志を持って仲間を募り、清水次郎長や土方歳三とも友誼を結ぶ。薩長に同心し倒幕のため働くが、待っていたのは偽官軍の汚名…。裂帛の歴史長編小説!『るろうに剣心』で左之助が所属していた赤報隊の相良総三をメインに北方謙三さんが描く幕末小説。偽官軍として処罰された総三の人となり、そして勝海舟や坂本龍馬。土方歳三、西郷隆盛、中村半次郎、板垣退助、岩倉具視などの超有名人から清水次郎長、新門辰五郎、益満休之助などの志をもった様々な立場の人を北方さんが描いて面白くないはずがない!終盤、泣かせるなあ。泣かずにはいられないよ。でも気持ちのいい終わり方だ。歴史の捉え方や誰を主人公に描くかで道場人物に対する印象は変わりますが、700ページの長編小説ながらずっと集中して読むことができた。相楽総三の赤報隊結成前より汚名を着せられ斬首されるまで、そして総三の周囲の遺された者たちのその後…とにかく登場人物が誰もが知っていそうな幕末オールスターズと呼びたくなるような面々。変化の大きな幕末のなかでも最後まで自分を曲げなかった男たち。己の信念を貫き通すことにのみ命をかける。彼らは一様に不器用だが、一途であるからこそ生き様が美しい。特に次郎長、相楽総三などは、とても魅力的に描かれていたと思います。竜馬は言います「草莽は枯れ行く。そしてまた新しい草莽が芽吹く。それを繰り返し、無数の草莽が大地を豊かにしていく。やがていつか、その大地から大木の芽が出ることもある」、と。幕末という激動の時代に歴史に疎い人たちでも知る有名な人物たち以外にも、志に生き、志に殉じる人たちが居たんだって事を改めて思い起こさせてくれる作品でした。 今まで読んだ北方作品のなかでは、ちょっと柔らかい印象でした。


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