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集英社文庫ナツイチフェア『ドキドキする本よまにゃ』⑤/6(嗤う名医/安楽病棟/救命センター「カルテの真実」/地下街の雨)

kage

2018/07/15 (Sun)

ナツイチ

平成最後の夏は、のんびり読者を楽しみませんか?

文庫「ナツイチ」フェア

集英社文庫

英社文庫『ナツイチ2018』。

2018年のテーマは、「本をひらけば 夏びらき。」

さぁ、本をひらこう。

夏をはじめよう。

かたくなったこころのすじを思い切り伸ばして。

ドキドキしたり、ハラハラしたり。

ほっこりしたり、きゅんとしたり。

読んで、こころを自由に動かせば、きっと心地よい夏になる。

さぁ、よまにゃ。

■今年の特典


かわいく揺れて 手ざわりやわらか!
【ナツイチ限定】よまにゃ”ねこじゃらしおり”(全4種類)

※「参加書店の店頭でナツイチ対象文庫を一冊買うと、その場でひとつプレゼント!」

※なくなり次第終了になります。


2017/05/18 に公開
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。
どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
口癖は「よまにゃ」

😻マスコットキャラクター、「よまにゃ」とは?
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。
どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
次に好きなのが人間観察。
お店にやって来るお客さんたちの心を読んで、日々、オススメの本を紹介している。
口癖は「よまにゃ」。

人気イラストレーター、Noritake氏デザインの愛くるしいポーズがたまりませんにゃん♪



2017/08/18 に公開
読書が大好きな、集英社文庫の新しいキャラクター。どこかの町の本屋さんで、まいにち本を読んで暮らしている。
口癖は「よまにゃ」

■フェアのジャンル項目


注目の本よまにゃ
ほっこりする本よまにゃ
切ない本よまにゃ
すっきりする本よまにゃ
ドキドキする本よまにゃ
なるほど!な本よまにゃ

・・・・の6ジャンル。



吉岡里帆のスペシャルムービー「夏びらき。」

7月21日「ナツイチの日」

😻好きな本の世界へ、冒険できる日だよ。
その一冊と出会いに、本屋さんへ行こう。


7月21日は「ナツイチの日」





高いところにのぼったとき、
夜がなんだか怖いとき、
新しい友達ができたとき。

全部ちがう、ドキドキを感じる。

きっと本の中にも
知らない気持ちがまだあるよね。

ドキドキする本よまにゃ


 嗤う名医/久坂部羊(著)

嗤う名医 (集英社文庫)
久坂部 羊
集英社 (2016-08-19)
売り上げランキング: 208,350


背筋が凍る……現役医師が描く不気味な物語。 

真の病名、患者への不満、手術の失敗……。

本当のことなんて、言えるわけがない。

可笑しくて怖い、病院の裏側を描いたリアルすぎる医療ミステリー短編集。


脊柱管狭窄症で尿道に管を入れられ自宅で寝たきりの状態を強いられている男性は、嫁に浣腸を頼むのが憂鬱だ。あげくに嫁は看護婦や医師にわたしが痴呆だと嘘をついて嫌がらせをしている。きっと施設送りにしようと企んでいるに違いない。そんなことはさせないと叫ぶが―「寝たきりの殺意」。豊胸手術に失敗した運の悪い女を描いた「シリコン」他、現役医師による背筋が凍るミステリー全6篇。

目次:寝たきりの殺意/シリコン/至高の名医/愛ドクロ/名医の微笑/嘘はキライ

…‥‥‥…
「治すも地獄、治らぬも地獄」
現役医師が描く、リアルで不気味なミステリー! 

Arikaアイコン(小)1天才的心臓外科医の隠された顔、最高の治療の為には誰にも妥協を許さない名医、患者の嘘を見抜いてしまう医者……。現役医師が描く、リアルで怖くて面白いブラックユーモアが効いた医療系のミステリー短編集。現役のお医者さんが書いているので、それなりに専門用語も登場するけれど、分かりにくいということはないし、短編集なのでサクサク読めて、オチも軽やか。寝たきり老人が介護者の嫁に殺意を抱き様々な殺害方法を模索したり、誰からも名医と呼ばれる人格者の医師が溜め込んだストレスをSMクラブで発散していたりと、人の業を意地悪く笑い飛ばすような話ばかり。皮肉成分は多いが後味の悪い話は殆どなかった。嫁の殺害方法を模索する爺さんのファーストプライオリティが小便を漏らすか否かだったり若干マニアックな性癖を感じた。読みやすいのでどんどん読めてしまうけれど、何となく見てはいけないようなものを見たような気分にもなった。医者もやっぱり一人の人間なんだなあ。もしも現実にこういうことがあるんだとしたら、笑えないかも。小説の中の話だけであってほしいなあと思うけれど、どうなのだろうか。お気に入りは「寝たきりの殺意」と「シリコン」。



 安楽病棟/帚木蓬生(著)

安楽病棟 (集英社文庫)
帚木 蓬生
集英社 (2017-08-22)
売り上げランキング: 135,474


理想の介護を目指す看護師の見たものは……。 

認知症のお年寄りたちが暮らす病棟で患者の急死が続く。

〝安楽〟をキーワードに、
「人は人生の終末をどう迎えたらよいのか」を問いかける、社会派ミステリー。


お地蔵さんの帽子と前垂れを縫い続ける老婆、深夜になると引き出しに排尿する男性、異食症で五百円硬貨が腹に入ったままの女性、気をつけの姿勢で寝る元近衛兵、自分を二十三歳の独身だと思い込む腰の曲がった八十四歳。様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた相次ぐ患者の急死。理想の介護を模索する新任看護婦が気づいた衝撃の事実とは!?終末期医療の現状を鮮やかに描く傑作ミステリー。

…‥‥‥…
看護師の仕事とは?痴呆とは何か?
最後に証された衝撃の結末に驚きながら曇りなき看護師の生き様がこの小説の肝⁉ 

Arikaアイコン(小)1様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは? 終末期医療の現状と問題点を鮮やかに描くミステリー!認知症が痴呆症と呼ばれていた頃の専門病棟。600ぺージにも及ぶ物語が一人の看護師の視点で語られる。患者や家族が抱える様々な事情。数々のトラブルや季節の行事。そしてタイトル通りの結末。しかも「本人の意思関係なく」というのが余計ぞっとする。安楽病棟というたった4文字からは想像もできないような内容とインパクト。認知症患者の老人たちが暮らす痴呆病棟で起きた相次ぐ患者の急死、というあらすじで、普通にミステリーを想像していた。こんな形式の小説だと想像していなかったのでちょっと面食らったが、その内容は千差万別。前半で丁寧に描かれる一人一人の老人の過去が、後半に到って意味を持ってくる。読んでいてつらいと感じる部分もあったが、30もの事例を読むと、これが誰もがいずれ行く道だと思い、終末医療には真摯に向き合わなければならない気持ちにさせられた。たとえ認知症の老人であっても、身体に不自由のある老人であっても、皆、最初からその状態ではなかったことを我々は知らなくてはならないと思った。この物語の病棟の患者さんたちが自分の親のようにも思え、また遠からず自分も行く道であろうと思えて胸に響いた。患者が亡くなる場面は細かい描写がされていて読んでいるこちらにまで緊迫感が伝わってくるので読んでいて飽きない。短いドキュメンタリーを多く観ているような印象を持った。そしてラストはちょっとびっくり。サスペンスだったのか!?




 救命センター「カルテの真実」/浜辺祐一(著)

救命センター「カルテの真実」 (集英社文庫)
浜辺 祐一
集英社 (2018-01-19)
売り上げランキング: 295,342


救命とは何か? 命を巡るシビアな人間ドラマ。 

救急医療の現場では事故、無理心中、虐待など、
様々な事情の患者の命を救い、社会復帰を目指す治療が行われている。

そこから見えてくる日本の現実とは――。


東京下町の救命救急センター。突発・不測に発症した外傷や疾病の患者を収容、適切な治療を施し救命するのはもちろん、元の健康状態に回復させ、社会復帰を目指す救急医療が行われている。無理心中、虐待、老親へのDVなど、様々な事情の患者を救うべく、最善を尽くす医師達。その現場から超高齢化社会の日本の現実が浮き彫りに…。長く生死の境を見てきた現役医師が描く、命を巡るシビアな人間ドラマ。

…‥‥‥…
東京下町の救命救急センター
時代とともに、そこに運び込まれる患者さんも変化していく。   

Arikaアイコン(小)1高齢化する日本。救命救急センターの現場にもその影響は大きい。孤独死、無理心中、老親への家庭内暴力……最先端の医療現場から社会を見据える、リアルなヒューマンドキュメント。東京下町の救命救急センターの現役医師が書いたエッセイ。時代とともに、そこに運び込まれる患者さんも変化していく。突発・不測に発症した外傷や疾病の患者を収容、適切な治療を施し救命するのはもちろん、元の健康状態に回復させ、社会復帰を目指す救急医療が行われている。無理心中、虐待、老親へのDVなど、様々な事情の患者を救うべく、最善を尽くす医師達。 最近はその現場から、病気の高齢者の方が増加しているという超高齢化社会の日本の現実が浮き彫りに…。医療では救命と終末期医療が混在している。救命救急に運ばれてくる患者も高齢化しているというのは考えてみれば当然ではあるものの、それは救命救急なのだろうかという疑問も確かにする。逆に交通事故や労災など外傷が減っているということに社会や技術の成熟を感じました。とても読みやすい文章で、毎回、一話完結の病院ものドラマを観ているかのような感覚になりつつ、助かる命、助からない命、終末の迎え方、救命センターの疲弊、救急隊の苦悩と葛藤などなど、考えさせられることばかりでした。 専門用語も丁寧に解説してあり、とても親切。個人的には「レセプト」が興味深かった。




 地下街の雨/宮部みゆき(著)

地下街の雨 (集英社文庫)
宮部 みゆき
集英社
売り上げランキング: 33,825


恐怖は、いつのまにか日常の中に忍び込む。 

同僚との挙式が直前で破談となり、逃げるように会社を辞めた麻子。

だが再び勤め始めた喫茶店に〝あの女〟がやって来て……。

表題作ほか心震わす7つの物語。


麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。麻子は会社を辞め、ウエイトレスとして再び勤めはじめた。その店に「あの女」がやって来た…。この表題作「地下街の雨」はじめ「決して見えない」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」など七つの短篇。どの作品も都会の片隅で夢を信じて生きる人たちを描く、愛と幻想のストーリー。

…‥‥‥…
地下街の店で働く麻子に近づいてきた、ある女―。
毎晩、いたずら電話をかけ続ける男に降りかかった恐怖の結末―。
人の恐さ、現実のせつなさが心に迫る7つの物語。 

Arikaアイコン(小)1都会の孤独。通り過ぎてしまう愛。でも希望は捨てない。きっとまた輝きの季節はくるのだから…。大都会の片隅で夢を信じて生きる人びとを描く、愛と幻想の宮部みゆきの初期短編集。長年書いている作家さんだから、最近の作品と比べると荒さが目立つが、それでも色褪せない魅力を持っている作品ばかり。特に今回は、SFちっくなもの、証言のみを集めた特殊系、怪談ものなど、バラエティに富んだ構成になっております。どれも 其々私達の生活にもあるのでは.........と思わせる怖さが表現されています。表題作「地下街の雨」というタイトルの意味が読み終わって深いと感じる展開が好き。「ムクロバラ」はラストのシーンのインパクトが強烈。娘が「おとうさんっ」って声掛けるところ。私が 1番ズシリときたのは「さよなら、キリハラさん」。家族の在り方をとても良く表現できていたことと、どういう方向に進むのかと思っていたら、思いもよらぬオチだった意外性。その他全7篇どれも短いのに中身が濃くてしっかりしてて、最近の宮部作品より”直球!”と感じるところがあると思いました。1994年発行なので懐かしめの描写も多数。喫茶店での喫煙が普通だったり、ワープロ、固定電話、三高…と死語のオンパレード(笑)、時代錯誤な設定ながら、こんなにも面白いなんてさすが宮部みゆき、さらりと読めせて時々ゾクッとさせるところ上手いな。特に「混線」や「決して見えない」はホラー要素が強くて今の季節にピッタリだと思いました。また室井滋さんの解説もまた素敵、確かに映像化したら面白そうな作品ばかり。それぐらい文章から想像出来る作品ばかりでした。主題にもなってる”雨”という響きに私は、微かな優しさを連想するのですが、この本のタイトルの”雨”は、怪しい響きがします。読み終わってタイトルを見返して思い出したのは、江戸時代の怪奇物「雨月物語」。もしかしたら、そこからインスピレーションを得たのかも・・・なーんてね(笑)。ミステリと思ったらホラーだったり、ファンタジーと思ったら現実的なオチがついたり、とにかく色んなジャンルがごちゃ混ぜで振り回されました短編集だったけど、丁寧な語り口とさり気ない誘導で、いつの間にか物語に引き込まれてた。いずれにしても、どの作品もオススメの一冊です。



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